3/17 『劇場版GのレコンギスタⅡ ベルリ、撃進』を観た

面白かった。
物語としては、各国軍備がどんどん増強されてって、誰もかれもが戦いに身を投じていって、とにかく人が増え、兵器が増え、考えるべきことが増えていく。ストーリーなどあって無きがごときではないか。ベルリもやっていることといえば、襲って来る勢力から艦を守るか、逆に狙われていることを逆手にとっての陽動とか。大局には全然関わってこない。ばかりか、それでデレンセン教官を殺してしまったり……。二進も三進もいかない、ある意味でベルリ的にも視聴者的にも非常にストレスなパートである気がするのだが、そこがそう感じられず目まぐるしく動く世界に気を取られ、眼前の光景に夢中になってしまうのは、果たしていいことなんだかどうなんだか。
アイーダは戦闘で活躍することができず、それで気が逸って好戦的になり、ベルリ母のグライダーを撃ち落とそうとしかけたりなどしていたが、それは世界全体の心の動きというものを一身で体現していたと言えるかもしれない。誰もが己の、己の属するところの、無力感もしくは劣等感に気を逸らせて、力を求めて駆け出していく。Gレコという物語は終始、この動かずにはいられない気分に皆が引きずられていく物語であった気がする。元気のG。元気という重力で魂を引っ張っていく物語。
さてしかし、ベルリはアイーダとはこの辺りでそこそこ関係改善してきてはいたのかな。3章も楽しみだ。

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