10/14 宇野朴人『七つの魔剣が支配するⅣ』を読んだ

面白かった。
進級し、授業がレベルアップし、個々人がレベルアップし、景色が拡がって闇が深まる2年生編。いろいろ驚きや発見はあれど、とりわけ、初めてナナオに完全敗北を与えたアシュベリー先輩の印象が色濃い。あんな、主人公に挫かれるために積み上げられたとしか思えなかった高慢ちきが、まさにその高みに相応しき激熱メチャカッコ絶技を繰り出してくると思わないじゃん。子機分離からの再合体超高高度直滑降突撃とか一瞬でイメージがハリポタからスパロボに変わらざるを得ない。これにはナナオ同様感服した。
新たな魔剣も登場した。まさかセオドールが持ち主だったとは。この父ちゃん、てっきりオリバーの復讐劇を外側から引っかき回すトリックスター的な役割かと思っていたら、こんなバトルフリークめいた顔を持ち合わせていたのは意外。キャラがブレてるのではとさえ思ったが、もしかしたら持ってる魔剣同様に、人格が分裂してる可能性もあるのかもしれない。
オリバーの復讐も2人目のターゲットが定まったが、同時にその先生の先生的一面も覗かれ、更にはそれにピートが見込まれて、あらゆる意味でスムーズには行かないことが予想される。なんか、そろそろ同級生の誰かに正体か目論見がバレるんじゃないかという予感もするなあ。そして今んとこその候補筆頭は、標的にもっとも近しい相手なのではないか……といったところまで想像しておいたうえで、次巻を期待して待つ。

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