12/2 『超・少年探偵団NEO -Beginning-』を観た

面白かった。
まったく予備知識無しで観てみたが、冒頭にあらすじが入ってたおかげで難なく楽しめた。といっても前作やTV版があったりしたわけではないようなのだが、まるであるかのような導入だった。どういう話かも知らずに観たので、何が起こるのかもわからずハラハラした。ミステリーなのか、ホラーなのか、シュールギャグなのか。結果的には、男同士の絆とか睦まじい何かが熱い話だった。メイン登場人物に女の子が一人しかいない。
怪人二十面相が跋扈する世界とはいえスカイツリーなどが見えたので舞台は現代の筈だが、スマホの類いは登場しなかったり、でも電人なるリモコン操作式ロボットが出てきたり、深夜に友達に会うために家の下まで来て窓ガラスに小石ぶつけるという手段をとっていたりと、時代感は相当無茶してる。だけどそのおかげで天野喜孝デザインの怪人二十面相などが不意に出てきてもキリッと構えられたりしてるのでアリだと思う。
怪人二十面相の怪演はとてもよかった。冒頭からいきなり不穏な神谷浩史の笑い声で心を掴まれるし、一番奇特な存在でありながら、一番真剣な存在でもある。佐藤二朗がいくら遊んだりふざけたりしてても、二十面相が絶対に遊んだりふざけたりしない限りはこの世界は壊れないという気にさせてくれる。続編があるなら観てみたいという気にも。

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