5/19 『ぼくらの魔女戦記 Ⅰ 黒ミサ城へ』を読んだ

面白かった。
ぼくらシリーズ伝奇編、と銘打たれてるかどうかは知らないが、三部作であったりするところからも、やはり特別感がある。劇場版というか、大長編というか。しかもこれは読んだことなかったので、新鮮に楽しめた。
海外に料理修業に行ったまま、連絡が取れなくなった日比野を探してぼくら選抜メンバーはイタリアへ向かう。そこでメディチ家にまつわる黒魔術の秘密に近づいていき、危機と冒険に呑み込まれていく。さすがに初の海外作戦ともなるとさしものぼくらも勝手が違い、事態は思うように進んでは行かない。魔女の勢力が住まう城に忍び込もうとして、迷路に惑わされ仲間も次々敵の手に落ちて行くなど、なかなかの危機だ。ぼくらが得意としていたはずの待ち伏せ戦法を逆に食らってしまい、そして敵に捕まったまま次巻へ続くという怒涛の展開。これまでずっと大人たちを手玉に取ってきたし、高校生編じゃあ最早ちょっとしたヤクザくらいじゃものともしなかったっていうのに、いきなりのこの窮地。もしリアルタイムで読んでいたなら、恐ろしさに震えていたかもしれない。
次巻も読んだことはないので楽しみだが、ところで今作のキーマンであり、ぼくらのデブキャラ担当でもある日比野だが、高校3年(多分)現在で身長175㎝、体重75㎏であるということが明かされてて、……え? 嘘、俺より身長高くて体重軽いじゃん……俺の方がデブ……? 英治たちの年齢を追い抜いた時よりショックだ……

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