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2023年11月の記事一覧

11/20 『STORY MARKET 恋愛小説編』を読んだ

この前に読んだ『小説 シドニアの騎士 きっとありふれた恋』で、恋愛小説は得意じゃないんだよな~とか言ってたら、積読リストでその次に来ていたのが恋愛短編集。何の因果か。勉強しろってことなのか。いやまあ、上遠野浩平の短編が収録されてるというので買っただけなんだけども。とはいえ他の収録作家も面白そうな面子であったので、これなら面白がれそうだと思って、いつ出るとも知れない上遠野浩平の短編集(本ッ当に知れない)を待たずに買うことにしたのだった。実際、面白かった。 斜線堂有紀『愛について

11/15 『小説 シドニアの騎士 きっとありふれた恋』を読んだ

これを買った頃はまだ『リコリス・リコイル』も放送されておらず、著者のアサウラさんの印象といえばアニメを観たことのある『ベン・トー』の原作者であること、爆笑問題カーボーイのヘビーリスナーであったことくらいだったな……と回顧しつつ読んでいた。読んでる途中で、アマプラで劇場版の『シドニアの騎士 あいつむぐほし』も観た。仄燧も一瞬だけど出てきていた。金打ヨシは……確認できなかったが、どこかにいたのかもしれない。 そうしてさまざまなメディアを横断してみて思うのは、どれも『シドニアの騎士

11/8 『日本SFの臨界点 新城カズマ 月を買った御婦人』を読んだ

収録作のいくつかは以前に読んだことのあるものだったが、そのときは面白く読んだもののあんまり内容は理解できていなかったりしたので、今回再読してあらためて面白く読むことができた。 再読が面白かったのはよかったものの、肝心の内容理解が進んだのかっていうと、たぶん前回よりは前進した気はするが、そんな見違えるような伸び率ではない。つくしのはかまが2つから3つになった程度ではないか。依然として難しい。特に歴史もの……もとい歴史改変ものとか、舞台となる帝国がそもそもよく知らんとこだったりす

10/30 『燃えよ剣(下)』を読んだ

上巻を読み終えたときに、まだ物語の半分だというのに新選組はなんかもう落ち目な感じになってきてるが、下巻はどうなっちまうんだろう……と思ったのだが、さもあらん。土方歳三という男にとって新選組という存在は心胆の真ん中に座してはいても全身を覆うものではなかったようなのだ……己の全て、というものではない。少なくともこの作品においては。文中でも言われていたが、いわゆる青春時代のようなものだったのだろう。青春と呼ぶにはあまりにも血みどろだし、歳三も副長やってる時には既にアラサーではあるん