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2019年1月の記事一覧

1/18 新田周右『モバイル・ソウル phase-1 覚醒:unveil』を読んだ

イラストだけ見るとなんだかペルソナっぽく、あんま知らんけど大丈夫かなと思っていたが、用語などはどことなく『マルドゥック』シリーズっぽく、「装身(アンベイル)」のかけ声と共に仮面を身に着けてして戦うところは『パンツァークラウン フェイセズ』ぽくもあり、誘われる。読んでみると舞台となる街の描写も丹念で、もっといろいろ見てみたくなった。 しかし主人公の安佑が、なかなか嫌われがちな性格をしており、読む側としても一人称視点で語られるのにちょっとすぐには好きになれなかったりした。が、そん

1/8 宗田理『ぼくんちの戦争ごっこ』を読んだ

面白かった。 『ぼくら』シリーズの外伝的作品。自分の中学受験に失敗したことからきっかけに……実のところはそれ以前からじくじくと……悪くなっていく両親の関係に、どこか冷めた視点から見つつ、しかし同時にスリルめいた不穏な興奮も感じ始める「ぼく」こと光。『ぼくらのマル秘学園祭』じゃ、ぼくらのおかげで夫婦問題が片付きました、みたいな態度取ってたけど全然違ってたぞ。かなりお前主導じゃねえか。しかも激しい口論の末に一度は収まりかけたのを「プロレスデスマッチさせたい。もうチケット売って観