オールジェンダー
胸を打つシーンと言葉があってそれについて
漫画
猪ノ谷言葉著「ランウェイで笑って」
vol.12
〈ざっくりしたあらすじ〉
このお話は都村育人がトップデザイナーに至るまでの物語、そして藤戸千雪がトップモデルに至るまでの物語。千雪はパリコレを目指しているけれど、身長158cmで高身長を求められるトップモデルにはパリコレは無理だろうとされていて、それでもいろんなステップを踏んで進もうとする。育人は服作りが好きなだけで本気でデザイナーを目指していなかったけれど、千雪に触発されて(共に触発し合って)デザイナーを目指し、千雪がパリコレで着る服は育人がデザインするんだとそれぞれの持ち場で且つ共に歩んでいく。
めちゃくちゃファッションに気にしているわけではないのだけれど、ファッションがどうっていうよりファッションを通してのこの漫画のこのシーンが印象的でした。
育人も千雪も、紆余曲折ありながらもメキメキと力をつけ、新しい扉を開けていくお話。
このシーンは上司でデザイナーとして先を行く柳田さんと育人のやり取りの中で、育人の価値観と概念の脱構築していくところ。
新しい世界を開拓していき、交わらないとされてきた文化や人がどっちがどっちに合わせるとかじゃなく同じ場で調和していく。
異なる文化、人は衝突しどちらかを排除したくなりがちだけど、オールジェンダーていいね。
そうかといって、トイレは分けてほしいし全部が全部賛成てわけでもないんだけれど、このシーンはカッコよかったなぁ。
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