わかりやすいケアプラン

ケアプランの書き方の話を職場でしてました。
アセスメントがあって、それを根拠にニーズと目標を決めて、それに沿ってサービス内容を割り振りしてってヤツなんですが、話の中で「キチンと専門用語を使わないとダメなんですね」と言われたんですが、多分これって勘違いじゃないかと思ってます。

わかりやすい文章を書きましょう

最近のケアマネ研修で言われてるのは、誰が見ても分かる文章で書きましょう、という事です。

これに対しては特に意見はなくて利用者さんや家族さんに見てもらうものなので、見てわかりやすい文章の方がいいに決まってますよね。

それはそうなんですよ。

その中で一つ問題がありまして、それはケアマネはサービスの根拠となる事なんです。

根拠になるって?

ケアプランを見て他の事業所さんがサービス計画書を作ってくれるんですよ。そのためのケアプランっていう側面もあって、ケアマネは根拠根拠と言われる事が多いんです。だって、他の仕事する人たちの根拠になるものを作るから。

で、今回の話の中に出てきたのは介護ベッドとリハビリ。

介護ベッドって?

介護ベッドと言えば介護ベッドですよ。介護するためのベッドです。

ただ、その介護ベッドって言われても皆さんそれぞれ違うものを想像してる可能性が高いんでふよ。

で、今回はレンタルベッドの話なので、福祉用具貸与の話です。レンタルは介護保険では貸与になります。

そして介護ベッドは特殊寝台になります。ベッド柵やベッドマットは特殊寝台付属品となります。

なので介護ベッドのレンタルは、特殊寝台及び付属品の貸与となります。

そんなん言葉の問題やん、って思うでしょ?

僕もそう思ってるんですが、ここでは分かりやすさより、根拠が優先されてしまいます。もっと言えば介護保険を使う上での根拠です。ケアプランにちゃんと書いてないと、サービス事業所さんにとっての根拠とならなず、結果介護保険が使えない、みたいな事にもなりかねないんですよ。

リハビリはどうなの?

リハビリは別の意味で厄介で、リハビリって医療として行うものなんです。
世間でのイメージは運動したり、平行棒で歩いたり、白衣の人が付き添って歩いてたり、そんな感じと思うのですが、
実際は理学療法士さんや作業療法士さん言語聴覚士さん等が行うものなんです。実は看護師さんもされる事があります。
リハビリという大きな括りの専門職の方が行う医療行為なんです。
介護保険の中では通所リハビリや訪問リハビリがあります。
通所リハビリってデイサービスでしょ?って思う人もいるかもしれないですが、別物なんですよ。
いやだってリハビリデイサービスって近くにあるから、デイサービスでもリハビリするんじゃないの?って思われるかもしれないです。
何かこの辺がすごくややこしいんですが、デイサービスで行う以上は機能訓練なんですよ。
どれだけ同じ事をしててもら仮に専門職の人がしてても、デイサービスは機能訓練と呼ぶんです。逆も一緒で通所リハビリと言われるデイケアだとリハビリなんです。
すごくしょうもない事に感じるんですが、算定(介護保険を使うこと)の根拠としては分けなきゃいけないんですよ。

で、これがですね、
「今日もデイ(デイサービス)でリハビリやってきてん」
「先生に運動した方がいいからリハビリがてらデイサービスに行こうと思うねん」
って会話だとこちらもうんうん、とうなづいて聞けるんですが
いざプランになると
個別の計画と評価を行い機能訓練を実施する
みたいな文章になって
「ワシがしたいんはリハビリやのに」って言われるんことになるんです。
そこは、こうこうなんでこうなるんですよーって乗り切らないと仕方ないんですけどね。

という訳で、ケアプランって変な書き方になるよねってお話でしたー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?