2021年9月18日(土)にmocteco 4期 Kickoffイベントを開催しました!
はじめに
今年もmoctecoの季節がやってきました。2018年にスタートした若者創業支援プログラムmoctecoは4期目となり、2021年9月18日(土)にKick Offを開催しました!
今年は北海道を始め、宮城、東京、静岡、大阪など全国各地から、14チーム17名のエントリーがありました。本記事では、mocteco生の門出となるKick Offのハイライトをダイジェストでお伝えします!
【開催概要】
日時: 2021年9月18日(土) 13:00~17:00
場所: オンライン
参加費: 学生1,000円、社会人3,000円
ゲスト講師:高桑雅弘(mocteco3期生)、岡本大樹(mocteco3期生)
主催:NPO法人北海道エンブリッジ
そもそもmoctecoとは何なのか?
コーディネーターが学生と面談した際、「起業に興味はあるが、将来の選択肢には入っていない」という話をよく聞いていました。
起業に対する想いを「やってみたい・興味がある」から「できるかも」に切り換え、起業も選択肢の一つとなる事を目的としたプログラムです。
日々感じているモヤモヤ(問題意識)、解決したい社会問題、実現したい夢をまずは言葉にして、行動に移し、実行できるようにサポートします。
Kick Offはmocteco生が自分の想いやプランを発表する場。この日から3ヶ月のmocteco生ライフが始まります!
*moctecoについて、詳しくはWEBサイトをぜひご覧ください🙇♀️
1.開会挨拶:「mocteco第4期 Kick Off !」
(NPO法人北海道エンブリッジ 代表理事 浜中 裕之)
はじめにmoctecoを企画運営するNPO法人北海道エンブリッジ代表理事 浜中さんより開会のご挨拶をいただきました。浜中さんがmoctecoをスタートした経緯、mocteco4期の新しいところ、今後のビジョンについてお話いただきました。一部を抜粋してご紹介します。
△浜中さんにmoctecoについてご説明いただきました。
「起業するには3つのステップがあります。①100円でも稼ぐ、②バイトしなくても良いかも、③起業が選択肢に入る、以上の3つです。多くの人は①の手前で起業するか否かを悩んでいますが、③まで“やってみて”はじめて起業するか迷えばよいと思います。“やってみたい”という気持ちを“できるかも“に変えていけるようにサポートするのがmoctecoです。」
「北海道では起業とう選択肢が身近にありません。そこで、“友達の友達に起業家がいる“という状態を作りたいと思います。そのために、2023年までには年間50人のmocteco生を受け入れる体制を整えるため、今年度は新たにコーディネータが2名増えました。NoMaps実行委員会 事務局長の廣瀬岳史さん、NPO法人ETIC.の佐々木健介さんです。」
「今年は単発のクラウドファンディングではなく、継続的にmoctecoを応援していただけるように“mocteco応援団”を作りました。Facebook上でのコミュニティの運営、mocteco生の近況の共有をしております。」
mocteco応援団になるには?
2.決意表明プレゼン
mocteco生が実現したいこと、解決したい社会問題について3分間で発表しました。発表内容は十人十色!ぜひ自分の推しメンを見つけてみてくださいね!
・田中萌奈、楊曄(筑波大学、北海道大学)
「CRAZY BRIDGE ー未来のテーマパーク創造プロジェクトー」
「私たちは“科学館”が大好きです!もっとテーマパークのような科学館があってもいいんじゃないでしょうか? そのために、テーマパークを作る過程もテーマパークにしようと思っています。ワークショップを通じて、サイエンスの何がワクワクするのかを考えていきます。」
・新見涼太、新見彩歩(北海道大学、明治大学)
「誰もが観光ガイドとなり自分の地元や好きな土地を発信していけるサービス」
「私は旅行が好きで道内各地を周っていました。旅行が地元の良さを再発見するキッカケになり、誰もが観光ガイドとなれるサービスを作りたいなと考えました。最終的には自分たちで考えたプロダクトを作り、1人でも利用していただくことを目標としています!」
・今野了輔(はこだて未来大学)
「皆が可能性を発揮できる社会を目指して」
「私は自らの可能性をそれぞれが発揮できる社会を実現したいと思っています。自らの可能性を見つけるためには、自己分析、自己理解が重要であると考えています。そこで、自己分析に関するコミュニティのデザイン・運営を通じて、1人でも多くの人の可能性を発掘するのがmoctecoでの目標です!コミュニティに10人参加してもらい、10人全員の可能性を見つけたいと思います。」
・木嶋麻菜(北海学園大学)
「北海道LOVE ー移動販売で過疎地域の命をつなぐー」
「私は買い物弱者のための移動販売をしたいと思っています。農家さんでのお手伝い、道の駅巡りを通じて北海道を周っていると、スーパーの少なさや足がないことで買い物に行けない高齢者の方々がいることを実感しました。その方々を救いたいという想いから移動販売という方法にたどり着きました。mocteco期間で“小さく移動販売を始めること”を目標としています。」
・成田莉久(北海学園大学)
「『信州おやき』で感動を届ける」
「私は長野県出身です。“信州おやき”は、長野県ではおばあちゃんの味として親しまれていますが、北海道ではあまり知られていません。美味しくてどこか懐かしい信州おやきを北海道にも広めるのが私の目標です!そこで、Demo dayまでの目標を3つ立てました。①北海道の方が地元を感じる“北海道おやき”をつくること、②SNSでおやきの魅力や試作おやきの情報を発信していくこと、③作ったものを実際に販売することです。」
・紺野翔子、石川朋佳(静岡大学、小樽商科大学)
「たからものがたり ー人の想いとレシピを『一冊の本』にまとめます。」
「moctecoの期間で“たからものがたり”という1冊の本を作りたいなと考えています。商品ではないことに価値を付けることで世の中に発信していければ良いと思います。大好きなおばあちゃんの思いも、味も残したいと思ったのが活動を始めようと思ったきっかけです。本を作成するためにクラウドファンディングも実施する予定なのでご支援よろしくお願いいたします!」
・齋藤陽斗(北星学園大学)
「『道産子ビズ』就職活動の情報・機会格差を解決」
「私のミッションは、テクノロジーで就職活動の情報・機会格差を解決することです。そこで私が運営したいと考えているのが“道産子ビズ”です。北海道内の就職活動に関するWebメディアやイベント、コミュニティを提供しています。moctecoでは、機会格差の是正・マネタイズの第一歩目として、企業イベントの開催に向けて注力します。」
・菅野賢人(北海道大学)
「マゴクル・プロジェクト ーあなたのお家に孫が来る!?ー」
「私たちのプロジェクトは、医療福祉学生が訪問サービスの提供を通して、高齢者と若者をつなぐ異世代交流の場を作ることです。庭の掃除や通院の付き添いなどの既存のサービスに加えて、体操や健康相談といった医療系大学生だからこそのサービスも考えています!」
・堀内菜々美、鈴木拓哉(大阪教育大学、iU 情報経営イノベーション専門職大学)
「子どもが舞台に立てる世界へ」
「私たちが解決したい課題は“受験のための学習ばかりになっている”ということです。大学進学を終えてから自分の進路を選択するのでは遅すぎるのではないでしょうか?その為には教科学習と自己探求の2軸を持つことが大事だと思います。子供と大学生が伴走することで“おとなへの授業づくり”を進めていきます。」
・小川泰佑(東北医科薬科大学)
「若者の生きる力をはぐくむ居場所作り」
「私は学生団体ariの代表を務めております。ミッションは”若者が今を心のままに生きる社会の実現“です。活動内容はコーチングを用いた他己・自己理解型のワークショップを3カ月1クールで行うことです。今後は、”ケア×まちづくり×居場所“をモットーに地域住民を網羅的にカバーできるような活動を行っていきたいと思います!」
・野呂響輝(北海道ハイテクノロジー専門学校)
「ITライトユーザー向けアウトソーシングサービス」
「実現したいサービスは“学生や主婦が使いやすい、アウトソーシングサービス”です。既存のサービスはフリーランスを想定した案件が多く、高度なスキルや時間を必要とするため学生やライトユーザーは使いにくいのが現状です。その問題を基本作業に重きを置いた案件を多く取り扱うこと、バイト感覚でできる案件内容、納期設定にすることで解決します。moctecoでは自分が考えるサービスのプロトタイプを作ろうと考えています!」
・菅沼凪紗(日本大学)
「LGBTフレンドリーな環境を作るために」
「moctecoでやりたいことは“LGBTを軸として、個性・多種多様な考え・多様性が尊重される世界の実現に向けた取り組み”です。事業内容は、希望校や起業に向けたLGBT研修、希望企業に向けた職場環境チェック、LGBTフレンドリー企業であることを証明するマーク作りを予定しています。最終的には性別のことで苦しんでいたことを知らない世代が出てくるような状態を作りたいなと思っています。」
・坂本陽太郎(東邦大学大学院)
「そうだ、心を整えよう」
「私がやりたいことは“人を束縛する何かに気付かせ、可能性を広げるモノを作る”ことです。人を束縛するものの1つに“ストレス”があると思います。ストレスを解消するためのリラックス方法を考案したいと思います。そこで、自分で心をコントロールする体験を提供したいと考えました。体の緊張度を表す生体データウェアラブルディバイスで測定し、ユーザーが自分の意思で体の緊張度をコントロールできるように設計します。」
・福田千聖(北海学園大学)
「トマトの家」
「私はトマトが大好きです。私の人生の軸は“トマトに囲まれて生きていきたい”、“トマトを通して笑顔を増やしたい”ということです。そこで、私がmoctecoを通じてやりたいことは、①トマト料理店を開きたい、②トマトTシャツを作りたい、③トマトの魅力を広めたいということです。」
3.先輩mocteco生講演
3期生の岡本大樹さん、高桑雅弘さんに先輩mocteco生としてお越しいただきました。お二人には自分自身の経験談を踏まえ、4期生へアドバイスをいただきました。
・岡本大樹さん(北海道大学医学部医学科)
「4期生に伝えたいことは2つあります!1つ目は“他の人と比べないこと!”です。moctecoに参加した想いや進捗は人によって違います。2つ目は“相談したいと思ったときが相談のタイミング”です。事業が進んでいないな、なんか自信が無くなってきた…ということでも、まずは相談することが大切です。」
・高桑雅弘さん(北海道大学医学部医学科)
「4期生に向けて伝えたいことは3つあります。1つ目は、12月までの目標を日付つきで立てることです。自分でスケジュールを立てることで自分がその通りに動かざるを得なくなります!2つ目は、とにかくやってみることです。3つ目は、応援してくれる方を頼るということです。3ヶ月は無敵なので!頑張ってください!」
4.特別トークセッション:起業に関するあれこれ
(岡本大樹さん、高桑雅弘さん、浜中裕之さん)
Q. 勉強とmoctecoの時間管理の方法を教えてほしいです。
岡本:医学部の友人といるとき、起業の友人といるときで分けています。
高桑:自分の中で勉学と他の活動のバランスを考えることも大切だと思います。
Q 事業の引き時はどのように見極めたのでしょうか?
岡本:実は、moctecoで実走したリコメンドサービスを弟にも使ってもらったのですが、1回きりで終わってしまいました…。引き時を見極めるポイントは、何かを実装してみて検証して出てきた数値次第です。その数値次第で事業を進めていくか、途中で切り上げるかを決めていました。試行錯誤するのは成功するために必要なステップだと思います。
浜中:気持ちを引き時にしないのは大事なことだと思います。事実を重視して決めるのが良いと思うし、事実が出るまで進めるということも大事になると思います。
―最後にー
最後までご覧いただき、ありがとうございます!読者の皆様はmoctecoになんらかのカタチでかかわりがある方だと思うのですが、今年のmocteco生はいかがだったでしょうか?
今年も個の立った素晴らしいプレゼンテーションばかりだったと思います。これからの3ヶ月間でどこまで進化を遂げるのか楽しみですね。
10月22日(金)~23日(土)にかけてはmocteco 4期 Day 1st合宿を行います。合宿のゲスト紹介、様子なども配信していきますので定期的に覗きに来てみてくださいね!
【 moctecoを応援してくださるコミュニティメンバーを募集しています 】
応援団型ファンクラブ(コミュニティ)を立ち上げました。現在「CAMPFIREコミュニティ」にてメンバーを募集しています。
コミュニティメンバーになると、moctecoのイベントにお得に参加できる、メンバー限定Facebookでの情報発信、mocteco生・OBOGの商品(こちらは3か月以上継続、¥3000/月コース以上の方)などの特典をご用意しています。起業経験者や若者のチャレンジを応援したい!という方の存在は、mocteco生にとって大いに励みになるはずです。皆様のご参加を心よりお待ちしております!
▼ 詳しくはCAMPFIREコミュニティのページをご覧ください。
https://community.camp-fire.jp/projects/view/430411
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