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平野紫耀が目指す世界ってどこなのか?

キンプリ脱退のニュースを聞いて、改めて平野紫耀さんに対して興味を持ちました。世界を目指したい、ということだけれど、果たして世界で通用するのか。この人のやりたいことって何だろうかと思って、あくまでダンス、しかもichiban限定でちょっと考えてみます。
まず、最初にダンスのこうあるべきってスタイルとぜんぜん違うな、と思いました。めちゃくちゃテクニックある!ここまで踊れる人すごい!なのにダンスの根本からはずしている、か、はずれているのかはわからないけど、ダンサーだろうとアイドルだろうと、踊る人があるべきものがない。(悪い意味じゃないので、落ち着いて読んでほしい)
簡単に言うと軸をゼロにしているってこと。
普通は、ヒップホップのようなパッと見ラフなダンスでも、絶対軸はあるんです。
例えば、バレリーナなら頭、首筋、背中までかなり長く軸を取って踊る。基本として、肩は平行からそのまま対角線を描くように動かす。わかりやすく言えば、右肩を前に出せば左肩を引く。複雑になるとまた違ったり振りで変わるけれどこれがそのダンスの美のお約束。
ヒップホップになると背中、首は自由だしダイナミックだけれど、腹、腰、おへそのあたりが軸のポイントで、そこが動きの中心。わかりやすく言うと、おへそにビー玉があり、そのビー玉が跳ねる、回る、手足はそこについて一緒に動く、みたいな感じ。
ちょっとこの動画まず見てみてください。

始まりは、全身青っぽいスウェットの平野さんがフォーメーションの中心で、ハーフパンツの髙橋さん、神宮寺さんが前に並んでいます。
最初の「ナンバーワンichiban」のフレーズだけでも、神宮寺さんのお腹のボールが動いていない、髙橋さんのおへそを中心に音にのっているのに比べて、平野さんはそれがない、というか見えない。「まさか〜一気にリアル〜日に日に増す」までが特にわかりやすいのだけれど、お隣の神宮寺さんは平行にお腹まわりを上下にぶれることなく動かしています。
高橋さんもお洋服はふわふわ動いて見えるけど、めちゃくちゃダンスのお手本のような、軸の強さがあります。逆にそれがあるから、このスピードと振りが踊れる。が、平野さんは、軸となるビー玉がない、というか、あるけど絶えずその位置が動いている。時々、振りによっては肩と首に軸を置いて動かしているようにも見える。普通はできないんです、それは。なぜなら足と離れすぎているし、体に対して上すきるから、踊りが保てない。それに位置が絶えず変わるときれいには踊れないし、速く動けない。なのにできてる!し、めちゃくちゃセンスよく踊っている。
軸とかビー玉とか、わけわからん、という方は、27秒の髙橋海人さんのあたりを0.5倍速で見ると、おへそのあたりを中心になめらかに上半身を動かしているのが、なんとなく理解できるはず。
で、話を戻すと、全体を見てわかるのだけど、たぶん平野紫耀さんは、センスと才能で踊りをマスターしている。なかなかないぐらいの身体能力の持ち主。ダンスを身につけるスピードはかなり早かったような気がします。だから、軸の位置を定めなくても踊れる。
そこで、私がちょっと思い出したのは「The Royal Family」というダンスクルー。ジャスティンビーバーとか、確かアリアナグランデとか、MVに出たり振り付けなども色々しているパリスゴーベルさんがいる、トップクラスのダンサーの集まりですが、体の使い方はかなり近い気がする。ここにいてもおかしくない感じ。
少なくともダンスに関してはLAとかベガスとか、エンタメ本場を目指していいのかな、と思ったりします。

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