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【虎に翼】さよーならまたいつか!

大変暑うございます。
太陽が殺しにかかって来やがる。

毎年毎年、「過去最大級の猛暑」なんてフレーズを聞いている気がしますが、そのうち熱帯地方みたいな夏が普通になるのではないかと戦々恐々としています。

6月で新人賞の敗戦が決まり、今年いっぱいは新たな新人賞に応募するつもりはないので、少なくとも12月まで新人賞の話題がありません。
月1回のnoteの更新どうするよ…と悩んでいるうちに、7月、8月と記事を書きそびれてしまいました。いつの間にかオリンピックも終わってました。
月1で書くって決めたのに…己の意志薄弱さに自己嫌悪です。

悩みに悩んで、今月は朝ドラの話題について。
4月からずっと楽しみに見ていた朝ドラ「虎に翼」がとうとう9月で終わってしまいます。
大好きな朝ドラは数あれど、ここまで朝が待ち遠しくて考えさせられら朝ドラは初めてかもしれません。
主人公はヒロインの寅子ですが、周りの人物の掘り下げ方が本当に丁寧で、キャラクター構成としてもとても勉強になります。
キャラクターの掘り下げが丁寧だからこそ、再登場キャラクターも多いことにも納得です。それに何度歓喜したことか。
中でも印象的だったのは、中野太賀さん演じる優三さん。優三さんには何度泣かされたことでしょう。
戦争によって離れ離れになった女子部のみんなが再結成した時は、うれし涙が止まりませんでした。

ストーリーで印象的だったのは、寅子と花江の喧嘩シーン、それから原爆裁判でした。
外で働く男性と、家で働く女性の問題をとり上げる時に、家庭を顧みない男性が悪い、女性がかわいそうという構図になってしまいがちなことにずっと疑問がありました。
それを男女による問題ではなく、構造の問題であると示してくれたことには、胸がすっとする思いでした。

そして原爆裁判。
汐見裁判長が読み上げた判決文が胸に刺さった刺のように抜けません。
作中、寅子たちも言っていた「あの戦争が何だったのか考えるべきではないか」。
こと世界大戦においては、特定の個人が悪いのではなく、当時の世の中の構造「帝国主義」が悪いのだと思っていますし、いわゆる帝国主義ムーブは現代社会にも続いていると思っています。
二度と戦争を起こさないためにも、「あの戦争とはなんだったのか」を構造的に考え直す必要性を感じた回でした。
と同時に、戦争体験者にとっては、目に見える誰かのせいにしないと生きていけない辛さも想像できるな…と苦しくなりました。

起承転結がはっきりしている「虎に翼」において、いまだに解決していない美佐江問題「なぜひとを殺してはいけないのか」。
この問いこそが、人類が長い歴史をかけて積み上げてきた司法の根幹にあるのではないかと思います。
最終章に向けてどのような展開になるのかわかりませんが、美佐江の問いに寅子なりの答えが出るのか、最後までハラハラと見守らせていただきます!
最後はトラちゃんたちと、笑顔で「さよーならまたいつか!」とお別れできることを確信しています!

以下、7~8月に読んだ本の中から一部を紹介します。

どの書籍も大変面白かったです。中でも、話題書の「赤と青のガウン」は新鮮。
比較的メディア露出される女性皇族だと思いますので、彬子女王のお名前は存じていましたが、このようにユーモアあふれる文章を書かれる方だとは知りませんでした。
皇族としての生活を覗き見れる内容は興味が湧き立ち、一方で、名門オクスフォード大学で博士号を取得された彬子女王の努力と苦労には胸を打たれました。
7月、8月も素晴らしい本に出会わせてくれてありがとうございました!

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