見出し画像

ロジカルで分かりやすい話し方とは

伝えたいことが相手に上手く伝わらないってこと、よくありますよね。
逆に相手から聞いた説明を自分が全く違う形に理解してしまい、言った言わないのトラブルになるケースもあります。

コミュニケーションの伝達経路は複雑で、話し手と聞き手のイメージを一致させるのは難しく、まさに伝言ゲームなんです。私の場合、笑い話で済めばいいけど、ミスコミュニケーションの失敗が
多いので勉強してみることにしました。

特にビジネスの場面では失敗は避けたいものです。今回はビジネスの場面に絞って、「ロジカルで分かりやすい話し方」を整理してみます。

上図の通り「ロジカルで分かりやすい話し方」は3つに整理できます。
1つ目のポイントは、結論(主張)ファーストです。

ビジネスの世界では時間が命です。そのため結論ファーストが基本です。
これがメッセージの明確化につながります。では結論から話さないとどんなリスクがあるでしょうか?

・言いたいことを忘れる 
・ポイントがずれて分かりにくくなる
・伝えたいことが上手く伝わらない

それと、もう一つ大事な点があります。
それは、自分の言いたいこと ≠ 相手の聞きたいこと であることで
常に相手の聞きたいこと(ニーズ)を結論とすることです。
つまり、結論ファースト = ニーズファースト なんです。

ですから普段からのコミュニケーションで相手のツボを探るトレーニングは必要です。またもし相手の話の主旨が分からなければ、相手に直接聞くこと「ご質問の意図は?」と確認した上で、結論から話す必要があります。

例えば、こんな場合、上司にどのように回答するか?

上司の質問:君はA社、B社どちらを採用すべきだと思う?

回答例として
「結論から言うと、B社を採用すべきです。理由は、 A社と比較し価格面において10%コストメリットがあること、また納期面、品質面においても
B社の方が、A社より優れているからです。念のため、過去10年分のデータも調査しました。」

このように話すと上司のニーズに対する結論ファーストの分かりやすい話し方になります。

しかし、話し方のコツを理解していないと、こんな話になりがちです。

「比較検討の為、今年と昨年の資料を確認したのですが、それだけでは足りないと思い、10年間分の資料を前任の山田さんからもらって調査しました。A社との付き合いは古く関係は良好ですが、B社に比べ納期が長く、過去の品質も安定していないです。またB社は約10%コストメリットもあるので、B社を推していくべきではないかと思いました。尚、他部署で先輩の田中さんはA社の担当者は優しくて、いつもお土産を持ってきてくれるよと仰っていました。」

これでは、結論ファーストではなく、上司のニーズにない余計な話が入り、話も長くなるので、ポイントがずれて分かりにくくります。
伝えたいことが上手く伝わらず、結果的に忙しい上司をイライラさせて、評価を落としてしまいます。

簡単な報告なら、このコツをつかんでおけばOKですね。

しかしビジネスでは複雑な案件について報告する場面も多くあります。
こんな時に、相手に分かりやすく説明するにはどうしたらいいでしょうか?

ここで2つ目のポイント「複数の理由根拠を述べる」です。

例えば、商品サービスについての評価をする場合、3つの側面(品質、価格、納期)がありますが、「○○面において」という言い回しを使うことで分かりやすくなります。
また、結論をサポートする複数の理由・根拠を述べる場合、2つ or 3つに
分けて話すことで、話の道筋を相手に示すことができます。使えるフレーズは「理由(根拠)は2(3)点です。」になります。
また、先に数を示すことで、人は示された数分の理由をしっかり聞こうとします。人間は欠けている状態を嫌うため、不完全な状態から完全な状態にしたい、という要求があるのです。

このように複雑な案件は、分けて伝えれば、分かりやすくなります。
「分かりやすい」とは、「分けられやすい」ということです。

つまり、導き出す結論は、複数の理由(根拠)に分けられるピラミッドの
頂点になります。下記の図の通りです。

しかし、このピラミッド構造を理解するだけでなく、練習が必要です。

以下の例を参考に練習してみましょう。

〈基本パターンと使えるフレーズ〉
結論から言うと、○○が○○なのは○○です。

理由は2点です。
根拠/理由1
根拠/理由2
「というわけで、ですので、以上より」←☆使えるフレーズ
○○が○○なのは○○なのです。

そして最後に3つ目のポイント「具体例を挙げる」についてです。

具体例や事例を挙げると、難しい話を簡単に伝えられるようになります。

たとえ話の種類
1(例え):事例・実例紹介です。
2(喩え):比喩 ただし長くなりすぎないように注意が必要です。

同じ構造を持つもの(相手の職業、性別、趣味など)から探すと良いです。また、最大公約数的なネタ(お互いが知っていること)をストックしておくことが肝要です。

比喩表現の例
速いもの ⇒ 新幹線
うるさい人 ⇒ 工事現場
静かな場所 ⇒ お通夜

具体例や実例を含めた話し方にも練習が必要です。
練習パターンの例
結論から言うと、今、ハマっていることは○○です。
理由は2(3)点です。

根拠/理由1 具体例

根拠/理由2 具体例

〈使えるフレーズ〉
「たとえば、事実、データでは、具体的には、自分の経験では」
〈具体例の出し方〉
 自分の経験(失敗談)を語ろう!データ・数字で示そう!
という訳で(ですので、以上より)私は○○にハマっています。

ロジカルで分かりやすい話し方のまとめ

ロジカルで分かりやすい話し方は、やり方さえ理解すれば、どんな人でも
再現可能ですので、練習れば誰にでもできます。自分次第です。

私は東京コミュ塾で学んでます😊

学んだ事をアップしていきます✨


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?