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曽野綾子 半分に耐える

全部いいから好きになるのではなく、

欠陥を冷静に確認しつつ、

使いこなせるのが、

人知というものであろう。

全部いいからという時点で

もう間違っているのだ。


全部いい人なんていない。


その全部という基準が

自分を中心として考えている時点でも

すでにおかしなことになっている。


だから

全部というわけではなくて

なんとなく

いいところがあると感じるだけでいい。


いいところがあった

でもいい。


実際

いいところは誰にでも

必ずある。

しかし、
弱い人には

この「半分に耐える」ことが

できない。

半分に耐える。

半分でいいと思う。


半分でなくても耐える。

いや

耐えるのではなく

いいところを見つける。


そのかけらが見えた時を

喜びたい。


そして

そんなかけらを

自分も

持ちたいと思う。

『人びとの中の私』

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