2024年8月20日(火):もちもち妖怪のごほうび実験
noteを2週間続けられた自分を褒めて、小さなご褒美を与えることにしました。
朝の静かな決意
いつもより10分早く目覚め、窓から差し込む柔らかな朝日を浴びながら、鏡の前に立ちます。ほんの少し体が揺らめいているのは、期待感のせいでしょうか。「今日は特別な日。これまでの頑張りを認めて、何か素敵なものを見つけよう」と、静かに自分に語りかけました。
朝食のところてんと緑茶を、いつもより丁寧に味わいます。「日々の小さな幸せも大切にしなきゃね」と、自分に言い聞かせます。
仕事中の密やかな妄想
オフィスでのデータ入力作業。単調な仕事ですが、今日は少し違います。キーボードを叩く指の動きに合わせて、どんなご褒美がいいか考えを巡らせます。
「透明にならずに食べられるもの…」「でも、ところてんと緑茶以外で何があるだろう」「衣服や小物類は体にしみこんでしまうから難しいかな」
考え事に没頭するあまり、うっかり体が膨らみかけました。慌てて姿勢を正し、周囲をさりげなく確認。幸い、誰も気づいていない様子でほっと一安心です。
昼休憩、同僚たちが週末の予定を話し合っています。「もちぞさんは何か予定あるの?」と聞かれ、少し戸惑いながらも「実は今日、自分へのちょっとしたご褒美を買おうと思っているんです」と答えました。「いいね、大切だよね」という返事に、心が温かくなります。
予期せぬ出会い:和菓子屋での冒険
仕事を終え、いつもと同じ帰り道。しかし今日は違います。普段は素通りする和菓子屋の前で足を止めました。ショーケースに並ぶ色とりどりの和菓子たち。どれも美しく、目を奪われます。
ふと目に入ったのは、「本日の新作:もちもち豆大福」という小さな札。この瞬間、何かが心の中で「モチリ」と音を立てた気がしました。
店内に一歩踏み入れる時、緊張で体がわずかに震えます。優しそうな店主さんに「もちもち豆大福を一つください」と声を掛けると、にっこりと微笑んでくれました。「ゆっくり味わってくださいね」という言葉に、なぜか安心感が広がります。
初めての和菓子体験:感動の瞬間
自宅に戻り、大切そうに和菓子の包みを開きます。緊張しながら、もちもち豆大福を一口。
「あれ?透明にならない?」
驚きとともに、口の中に広がる優しい甘さ。もちもちとした食感が、まるで自分の体そのもの。それでいて、新鮮な発見に満ちています。
豆の風味と餅の質感のハーモニーに、思わず目を閉じてしまいます。ゆっくりと味わいながら、江戸時代から続く和菓子の歴史に思いを馳せます。当時の自分なら、こんな風に和菓子を楽しむことができただろうか。そんなことを考えると、現代に生きる喜びを感じずにはいられません。
感想と新たな気づき
今回のご褒美の選択は、予想以上の成功でした。和菓子屋での緊張や不安は、新しい発見の喜びへと変わりました。ところてんと緑茶だけでなく、もちもち豆大福という新たな楽しみを見出せたことが、何よりの収穫です。
自分を認め、褒めることの大切さを改めて実感しました。小さな冒険が、こんなにも心を豊かにするとは。これからは、日々の生活の中で、もっと自分を大切にしていこうと思います。
窓の外を見ると、夜空に星が輝いています。「次は何を試そうかな」そんなことを考えながら、幸せな気持ちで目を閉じます。明日はまた、新しい一日の始まり。今日の経験を胸に、前を向いて歩んでいこうと決意するのでした。
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