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5年ぶりのリベンジ

5年前に夏の時期、仕事が落ち着いて
数日のまとまったお休みを貰えて
どこかへ行こうと思ったが、どこに行く宛も
無くて。以前たまたま、テレビ番組の
「美の巨人たち」を見た時にその回の特集が
東山魁夷さんの冬の大晦日の京都を描いた
「年暮る」を見て、一目惚れして
テレビ越しに伝わってくる京都の寒々しさが
伝わってきて魅了された。

その事を思い出して、数日間休みならば
旅行がてら見に行こうと思って
どこにあるのかと調べてみたら、都内の恵比寿
の山種美術館という所にあることがわかり。

電車に揺られて、初めて恵比寿の駅に降り
坂道を歩いて、歩いて、道を間違えつつも
見つけて

心の中でガッツポーズをして。
いざ美術館に入り、そこで料金を支払い
雰囲気のある階段を下って地下へ行き
そこでようやく、常に「年暮る」が展示されていな事を知ってダメージを受けつつも

せっかくだしとひと通り見て、楽しみ
出入り口付近のグッズショップで
「年暮る」のブックカバーやしおりや
ポストカードを数点買い、帰路についた。

それから5年ぶりにネットを見ていたら
東山魁夷さんの展覧会がやると知っていたが
タイミングが合わずに、最終日に行ってきた。

5年ぶりで、前回同様に道には迷いつつも
どうにか着いて、山種美術館の入り口横に
カフェがありそこに、展示物をモチーフにした
和菓子が食べられるのだが、やはり
「年暮る」をモチーフにした
除夜という和菓子は
人気らしくて売り切れていた。

仕方ないと思いつつ、階段を降りて
展示フロアに行くと最終日、日曜日ということもあり、以前に行った平日の夕方とは
打って変わって思っていたよりも多くのお客さんが居て、びっくりしつつ。

美術館まで走ってきた事もあり、人目を気にしつつも上着を脱いで、シャツ一枚になり
一枚一枚絵画を見ていた。
今回のテーマが、日本画、聖地巡礼。
メインは東山魁夷さんと奥村土牛(とぎゅう)
さんの絵画になるが、元を辿ると
宗教的な文化としてある、聖地巡礼だが

最近では、アニメや漫画などのモデルになった土地を巡るのを、聖地巡礼として地域活性化などに、一役買ってるが、今回は日本画で
実際にモデルがありどこなのかわかってる場所を北海道から九州沖縄辺りまでの絵画を集めた

展示会だった。気になった絵画のタイトルと
作者の方の名前をメモして、ある程度歩みを
進めていくと、近畿などの西のコーナーになり

大きな壁に、四つほど、存在感のある
額縁に入れられた。絵画が四枚あり
すぐさま、今回の目的であり、5年越しの
リベンジである、東山魁夷さんの
京都の四季を描いた、四枚の絵画だと分かり

目と鼻の先に、冬の京都を描いた、「年暮る」があったが春から順番に見ていき
それぞれにタイトルと東山魁夷さんの
作品説明があり、左の春から見ていき
右手で右側を見ないようにしつつ

他の人に迷惑にならないように
近くで見たりして、周りの人を見たら
みなさん慣れてるのか、一歩や二歩引いた
状態で見てるのを知りそれを真似て、
楽しみつつ、ようやく、最後の冬の
「年暮る」を見れた。

うわぁと言う、言葉しか、出てこず
1人大興奮。綺麗に描かれた高い位置のホテルから見えた、京都の由緒ある、街並みの上に
等間隔で、白い点である雪が描かれていて

やっぱり素敵すぎるし、合ってるか分からないが、品性も無く、言葉を選ばないで言うならば
めちゃくちゃかっこいい!たまんねぇなと!
その美術館にふさわしく無い、感想を抱きつつ

恋に焦がれた、一目惚れした方との
時間を楽しみつつ、網膜に焼き付けて
満足して、グッズ売り場に帰り寄ったら

「年暮る」のポストカードなどは
売り切れていて、元からこんなにも人気だったのかとびっくりしつつ、他の東山魁夷さんの
ポストカードとクリアファイルなどを買い。

ねずみ色した薄曇りの冬の夕方の空のもと
満足した、足取りのまま、家に帰るために
恵比寿の駅に向かって歩みを進めたとさ。

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