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2020年ライオンズドラフト展望(願望強め)

いよいよドラフト会議が近づいてまいりました
今年は開幕が遅れたことでペナントレースの最中となる10月26日(月)に行われます

私は数多のドラフト候補を逐一、チェックしているわけでもないので、掘り出し物とかそういった情報は分かりません。そのあたりは専門誌にお任せするとして、ライオンズファンとしてどこを補強してほしいか、客観的というよりは主観的に書いていきたいと思います



年齢及びポジション別分布図


2020年ライオンズ戦力分布図(2020年10月19日現在)


2018年~2020年チーム別WAR


2018~2020年チームWAR


ライオンズの主な投手成績


2020年ドラフト用資料(投手)


ライオンズの主な野手成績


2020年ドラフト用資料(野手)


※データは全てDELTAを参照。10月24日終了時点


ライオンズは近畿大学の佐藤輝明選手を指名と予想されており、佐藤輝明を引き当てた場合の「プランA」と、引き当てられなかった場合の「プランB」、この二つを考えてみたいと思います



佐藤輝明を獲得をしたい理由は
①年齢&ポジション分布図を見ても、24歳以下の内野手が手薄で、来年26歳となる森友哉より若い野手が未だにレギュラーを獲得できていないこと
②外野手も含め、高木渉を除いて、1・2番タイプの打者が多く、未来の長距離砲が必要なこと

右左の違いはあるが、中村剛也(来年38歳)→山川穂高(来年30歳)→佐藤輝明(来年22歳※早生まれ)と等間隔で揃うのもちょうどいい

現在、チームの引っ張る「newコアフォー(※山川穂高、源田壮亮、外崎修汰、森友哉)」の4人が20代後半となり、そろそろ次の核(コア)、年代で言うと2000年生まれ前後の選手を用意しておかないと、また優勝から遠ざかることになる。その為にも現在いる選手のお尻に火をつけ、この世代の旗頭になってもらう意味でも適任者といえる

不安と言えば、大学ではサードを守っているが、187cm94kgと大柄な故、プロが求める細かな動きが出来るのか?

近年では岡本和真、安田尚憲、村上宗隆など大柄な選手でもサードを守っているが、彼らは足があまり速くない為、逆にいえばファーストかサードしか守るところが無い。しかし佐藤輝明は足があるので、それを活かす名目で外野へコンバートする可能性はある

古い例えにはなるが、プロに入ってからサードをやらせたもののあまり上手くなく、センターへコンバートさせた秋山幸二氏や、高校時代はサードを守っていたが、プロ入り後センターにコンバートされた松井秀喜氏の様に


20本塁打以上打った選手一覧(2010年以降に入団した大社入団)

※10月24日終了時点


あとこれは2010年以降に入団した大学、もしくは大学→社会人経由で入団し、20本塁打を超えるまでに要した年数及び打席数になりますが、一番早くて吉田正尚の3年目、山川穂高や今年初めてクリアした大山悠輔で4年目と、大学(または社会人経由)から入団したからといって、すぐに打てるわけではなく、それなりの時間を要するのが実情です

もしライオンズに入団することとなり、サードとして育成するなら、来シーズン、中村剛也は自身の衰え説を払しょくさせるためにも不退転の覚悟で臨むでしょうし、C.スパンジェンバーグと契約更新した場合はサードでの起用も増えるでしょうから、二軍でじっくり鍛えることができます。逆に中途半端な形で一軍帯同させて、実戦経験を奪うのは愚の骨頂

1年目は二軍で300打席、一軍で50打席ほど実戦経験を積み、2年目には200打席ずつ、そして3年目には一軍で400~500打席立てるようになれば理想的ではないでしょうか

ライオンズの歴史上では初めてとなる、生え抜き左バッターの長距離砲となるか楽しみです

獲得できたらの話ですけど


残念ながらくじを外した場合はプランBに移行となります。そこで獲得したいのは野手のコアプレイヤー同様、必要とされる先発投手

次点候補の野手を繰り上げて指名する案もありますが、1位じゃなくても取れそうなので、だったら豊作と言われている投手に方向転換したい




スポーツニッポンによると、外れ1位候補として法政大学の鈴木昭汰投手をリストアップしているらしい

今シーズン、先発ローテは髙橋光成がエースになりつつあり、Z.ニールと松本航は安定感こそ欠けるものの、一応ローテは守った。ただし、髙橋光成と二枚看板として期待された今井達也は投球フォームに狂いが生じ、迷走中。実績のある十亀剣と新たに獲得したS.ノリンは開幕に出遅れ、シーズンの半分以上を棒に振るなど、今年も「他にいねえんだよ!」状態に

左投手は更に壊滅的で、内海哲也と榎田大樹は既にフルシーズンを働ける投手ではなく、浜屋将太が1年目としてはまずますの成績を残してくれたが、本格化するのは2~3年後でしょう。そうなると鈴木昭汰はうってつけの投手といえます

問題はくじに外れたチームでまた重複する可能性があること。もし外れたら、残っている投手から指名するしかない。そうならないことを願っていますが


2位以降に関しては、佐藤輝明を獲得できたプランAだと、投手を指名しておきたい。有力な候補としては、右投手だと渡辺久信GMが何度も視察に訪れているセガサミーの森井絃斗投手



既に指名されている可能性が高いが、地元埼玉出身で秋山翔吾や田代将太郎の獲得でも縁がある八戸学院大の大道温貴投手



八戸学院大といえば、吉田輝星が進学するしないという話になった際、担当の水沢英樹スカウトが仁義を切る形で指名を見送ったという話もあり、その時の恩が帰って来ればいいのですが

あと高校生だと智辯和歌山の小林樹斗投手。投球フォームは奥川恭伸を参考にした感じになっていますが、非常に力強いボールを投げており、注目の投手といえます





左投手だとJR東日本の伊藤将司投手とNTT東日本の佐々木健投手も気になるところ





この試合を渡辺GMが視察に訪れていることもあり、有力候補でしょう

また静岡商業の高田琢登投手も上位候補としてリストアップしており、魅力あふれる投手です




ちなみにこの記事の中で名前が出ている安達俊也スカウトといえば、2016年から東海・北陸地区を担当しており、源田壮亮・平井克典・山野辺翔・柘植世那といった即戦力の社会人選手を3~5位辺りで獲ってくる「目利きの利いた」スカウトとして重要人物となりつつあります

この流れから安達スカウトの担当地区で狙いたい社会人選手を探してみると、投手だったら先発はもちろんの事、勝ち試合でつぎ込める左投手がいない事情を踏まえ、三菱自動車岡崎の坂巻拳投手



源田壮亮のバックアップがおらず、川野涼多ではまだ間に合わない為、すぐに使えるショート候補となれば、同じく三菱自動車岡崎の中野拓夢選手



二人ともさすがに1~2位で消えることはなさそうですが、4位か5位辺りまで残っていれば欲しい選手ではあります


話の順番が前後しましたが、プランAだと2位と3位は投手を指名し、4位で高校生の内野手が残っていれば指名したい。佐藤輝明のところでも書いたけど、24歳以下の内野手が手薄なので、後々コンバートすることも踏まえ、ショートを守っている選手が残っていれば欲しいところ

最後にキャッチャーが24歳~26歳の層に固まっており、駒月仁人は再転向組ゆえ、キャッチングを含めた守備に難があり、これ以上の伸びしろが難しい。齊藤誠人は今シーズン、打率が1割に満たないほどで、キツい表現になるがキャッチャーとはいえ、プロのレベルに達していない

そういった事もあり、高卒2年目の牧野翔矢が大怪我から復帰して以来、先発マスクを被ることが多く、チーム戦略としても牧野に多く機会を与えようという意図が感じられる

そうなるとバッティング面で著しい成長を遂げている中熊大智とキャッチャーは実質2人。いや中熊のバッティングを活かし、コンバートするなら1人といって過言ではなく、年齢層を考えると高校生のキャッチャーを指名したいところ

あとは下位指名となるこの順位まで残っていればの話で無理に指名する必要はないかもしれない。もし育成枠でも構わないという事であればありがたいけど


逆に佐藤輝明を取れなかったプランBだと、ドラフト2位では優先して野手、それも佐藤に次ぐ、長距離砲候補が欲しい

候補としてはJFE東日本の今川優馬選手





異端児との異名がある様に色々誤解を受けやすい人という印象ですが、この長打力は魅力。問題は周り(特に指導者)に恵まれるかどうか。あとライオンズは外野手に足の速さを必ず求める為、それを考えると指名リストには入っていないのかも

しかし、その「足かせ」が左打ちの1・2番タイプばかり揃ってしまった悪影響を生んでいるので、そろそろ規格外の選手を指名してもらいたいが果たして

内野手であれば、186cmと大型内野手として将来を有望視されている中京高校の元謙太(げん けんだい)選手




愛斗や西川愛也を指名するなど縁もある地元埼玉、花咲徳栄高校の井上朋也選手




ちなみに中学時代に所属していた生駒ボーイズは宮川哲も所属していましたし、生まれ育った四条畷市は中村剛也の出身地でもある大東市と南北で隣接する「お隣さん」ではありますが、これで関係があると結びつけるのはちょっと無理がありますね(苦笑)

二人とも即戦力ではないですが、佐藤輝明のところで出した20本塁打を超えるまでに要した年数及び打席数に関して、高卒で入団した岡本和真、鈴木誠也、山田哲人は4年目、中田翔、浅村栄斗、筒香嘉智で5年目と年数で言えば、大卒も高卒も変わりません

そう考えると、5年後を見越して指名するのはアリだし、その価値がある選手ではないでしょうか

そして3位以降はプランAもプランBも変わらずといったところ


あと育成枠に関しては、独立リーグにいる選手の指名が中心になるでしょう。注目したいのが、福井ワイルドラプターズの高橋康二投手と徳島インディゴソックスの森祐樹投手






私の第一印象は「ホークスの二軍にいそうなピッチャーだな~」というもので、二人に共通しているのが「(身体が)デカくて(ボールが)速い」こと

あとは四国アイランドリーグで徳島のエース、戸田懐生(なつき)投手や、同じく高知ファイティングドッグスでエースの石井大智投手がおり、一芸に秀でた投手or完成度の高い投手のどちらかを、いやどちらも獲れたら理想的






あと新城翔太選手は俊足好打の選手で、私のイメージとしては、サイズの大きい水口大地といったところでしょうか



DHでの起用が多いのが気になるのと、1番タイプの左バッターが多いチーム事情を考えたら、埋没する可能性もありますが、育成枠であれば面白そうな選手です


育成枠での獲得に関しては、ライオンズの選手寮が28部屋【※そのうち隔離用が2部屋】しかない為、あまり多くの選手を指名できないチーム事情があります。ですが、二軍の試合では8月ごろから、野手はほぼ9人か10人野球で済ませ、投手も先発が必ず6~7回まで投げて、常に同じ中継ぎ投手が試合を締めるほどの選手不足だったことを考えると、せめて3人ぐらいは指名して欲しいものです


と言う事で、ほぼ他力で書いたライオンズのドラフト展望いや願望ですが、来シーズンすぐに優勝したければ、増田達至のFA引き留めは言うまでもなく、FAで大物選手を獲得し、長打が打てる新外国人選手を獲ってこないと難しい。しかしライオンズにその資金力を用意するのは難しいとなれば、ドラフトを最大限活用していくほかない

投手と野手に分けた12球団別WARを見ても、今シーズンは野手がガタ落ちし、投手はずっと低空飛行。渡辺GMが「投手も野手も欲しい」と嘆くのも無理はないです

とにかくドラフトのくじが当たるように、私も滝行に行ってきましょうかね(笑)


では👋👋


※参考資料

DELTA→https://1point02.jp/op/index.aspx

nf3→http://nf3.sakura.ne.jp/

ライオンズ公式→https://www.seibulions.jp/

Baseball LAB→http://www.baseball-lab.jp/

野球太郎→https://www.amazon.co.jp/%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A4%AA%E9%83%8E-No-036-2020%E3%83%89%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88%E7%9B%B4%E5%89%8D%E5%A4%A7%E7%89%B9%E9%9B%86%E5%8F%B7-Bamboo-Mook/dp/4801925111/ref=sr_1_9?dchild=1&keywords=%E9%87%8E%E7%90%83%E5%A4%AA%E9%83%8E&qid=1603560374&sr=8-9

蘇龍さん【@soryu_55】による候補選手一覧→

ドラフト・レポート→https://draftrepo.blog.fc2.com/

一球速報.com(独立リーグの成績を参照)→https://baseball.omyutech.com/HomePageMain.action?catalog=D&subCatalog=C

ヨソドラ→https://twitter.com/aravirtd/status/1319655990220910595?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1319655990220910595%7Ctwgr%5Eshare_3%2Ccontainerclick_1&ref_url=https%3A%2F%2Fnote.com%2Frobertsan%2Fn%2Fn4a58c5b5622b


ライオンズを中心にあれこれ思った事を書いてます。