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写真の現像と思い出

写真っていいなあ。

先日ふと思い立って、Skyというゲームのプレイ中の写真をスマホ写真印刷のサービスで現像してもらった。
友人や家族、自分が映る写真じゃないのかい!と突っ込みたくなる人もいるかもしれない。(大多数の人はほとんど興味ない)


わたしの星の子

Sky、正式名称は「Sky 星を紡ぐ子どもたち」。
Skyと出会ったのは大学に入った直後、コロナ禍の初め頃で諸々の対応のために授業が1ヶ月ほど後ろ倒しになっていた期間だ。当時、大学に入ることをきっかけに実家を出たこと、そもそも大学の授業が始まらないこと、新型コロナウィルス対策云々でなかなか外に出られないことなどなどで、私は孤独を極めていた。
そんなとき、毎日のように通話していた高校のときの友人が教えてくれたのがSkyだった。

プレイヤー同士で戦う、とか敵を倒す、とかいう要素はない。
ただ自分のアバター、すなわち星の子を操作して各地にいる精霊の記憶を辿ったり、道端にあるキャンドルに火を灯して火種を回収する、空を飛ぶ際に必要となるエネルギーの上限が増える光の子(または光の翼)を回収するゲームである。

互いにアクションをしない限り、他のプレイヤーの顔はわからない。話すことさえ、設置されているベンチに一緒に座るか、ゲーム内通貨(?)のキャンドルを渡さなければ解放されない機能だ。ソロプレイヤーにも優しい、自由度が高く、マイペースにプレイできるゲームだと思う。

Skyの中で友人に手を引かれたり、逆に手を引いたりしてキャンドルマラソン(火種を集めてキャンドルを集めること)をしながら、いろんな話をチャットでするのが、しばらく日課だった。大学の授業がオンラインからオフラインに移り変わったり、サークル活動が始まったりするなど、互いに次第に忙しくなってしまい、Skyの中で会うことは少なくなっていった。ラインはよくするけどネ。


マイフレンドごまちゃんと

今回現像したのは、そんな時期に撮り溜めていたSkyのカメラ機能を使った写真たち。画質もそこまで求めていなかったし、ちょっとしたお試しのつもりだったので、お値段が比較的お手頃だったしまうまプリントさんにお願いした。
サイズがましかく、L版、2L版の3種類から選べた。
Instagramのようなトリミングをしたらおもしろんじゃない?と思ったので、今回はましかくプリント。

プレイし始めて3年目になるSkyの写真は膨大にあって、その中から厳選するも結局印刷したのは90枚弱。その一つ一つに思い出がこもっていて、撮影した時の状況や気持ちがそれぞれに鮮明なのがおもしろい。


たかがゲーム。されどゲーム。
私にとっては、人生の中で一番寂しかった時期に心を支えてくれたゲームがSkyだった。
実際に人と話す時間は短くても、ゲームの中で毎日少しの時間でも他の人とやり取りできたのが嬉しかった。友人とだけじゃなくて、他の国の人となんちゃって英語でやり取りしたり、チャットをしたことはなくても、会えばエモーションでやり取りをしてくれるフレンドさんだったり。また限定のエリアに入るためにフレンドになって導いてくださった名も知らない親切な方だったり。

スマホの中にずっと残っていてたまにしか見ない画像が、現像した瞬間により大きな感情、愛情をともなって自分の目の前に現れるとは思わなかった。
クラウド上に保存される写真をたまに引っ張り出すのもいいけど、現像するというアナログな手法だからこそ、今回こんなに感情が動かされたんだろうな。

今はアルバムを買ってきて、自分なりにデコレーションしながら、写真を整理するのがとても楽しみ。


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