キーボードにこだわりたい方へ、自作キーボードはいかがですか?
みなさん、仕事で使う道具にこだわっていますか?
エンジニアとしてはコーディングなどに使うキーボードは一番使うものなので、こだわっている人もいるのではないでしょうか?
市販のキーボードでも様々な種類がありますし、メカニカルキーボードだけでもメーカーや軸の種類などそこそこ種類があります。
もちろんそれらの市販のもので満足できるものが見つかればベストですが、今回の読者の想定はそうではない方。
・市販のキーボードでは何かしら不満が残ってしまう
・自分のためだけの、自分が一番使いやすいキーボードが欲しい
・キーボードでも個性を出したい
というような方、自作キーボードを知らない方向けの内容です。
もちろんエンジニアではない人でも大丈夫。
そんなあなたへ自作キーボードをご紹介します。
自分の不満
自分が市販のキーボード、メカニカルキーボードを使っていて不満に思ったものは以下でした。
・数字キーまで指が遠くてホームポジションが崩れ、タイプミスが多い
・小指で Ctrl キー、Shift キーを押すのが疲れる
不満というわけではありませんが、別の動機ではこんなこだわりもありました。
・分離キーボードを試してみたい
・キータッチの音を小さくしたい
・見た目もこだわりたい
どんな不満やこだわりがあるかは人それぞれだと思います。
これらがどう解決したかも併せてご紹介できればと思います。
自作キーボード
自作キーボードとは何ぞや、というのは説明し始めると長くなってしまいますが、いろいろ端折ってざっくり言うと、キーボードの
1. 基盤
2. キースイッチ
3. キーキャップ
を好きにカスタマイズできます。
詳しく知りたい方はこちらなどをご覧ください。
1. 基盤
まずキーボードの基盤ですが、これにはキーボードの
・形状:大きさ、高さ、分離 or 一体、素材、形状など
・キーの数:100%(104キー)、80%、60%、40%、など
・キーの並び:スタッガード(一般的なもの)、オーソリニア(格子状)など*
などの特性があります。
この基盤の選び方によっては、タイピングの指の使い方、タイピング時の肩の姿勢など基本的な使い心地が決まります。
これらの組み合わせで様々な自作キーボードが存在するので、まずは自分の好みの基盤を探してみましょう。
*キーの並びに関しては種類がありすぎるようなので、こちらもご覧ください。
初心者の方は取り扱っている店舗に行って実際に触ってみるとよいと思います。
初めての方はキー数や配列などもなるべく普段使っているものと近いものから始め、徐々に特徴的なものにチャレンジしてみると良いかもしれません。
キースイッチ
次にキーの押し心地を決定づけるキースイッチについてです。
大きく分けると3種類のタイプがあります。
・リニア:引っ掛かりのないタイプ、赤軸、黒軸など
・タクタイル:途中で軽く押し心地のあるタイプ、茶軸など
・クリッキー:しっかりカチッと押し心地のあるタイプ、青軸など
これも実際に触ってみて自分の好みのものを選ぶのがよいでしょう。
初心者向けなのはタクタイルで、一般的なキーボードに近い感じだと思います。
クリッキーはPCゲームなどゲーミング用途でもよく使われている印象です。会社で使う場合には音がけっこう派手なのに注意...
リニアは自分はあまり触ったことないのですが、自作キーボードではよく使っている人を見る印象。
ざっくりは上のタイプ分けですが、実際には
・重さ:キーの重さ(バネの強さ)
・音:静音 or 静音でない
・方式:物理的な動作方式
など細かい性質の違いで様々な種類もあるので、これもいろいろ試してみるのがよいと思います。
特に会社でガシガシ使う方は静音のものを選ぶと周りに迷惑かかりませんし、マイクにタイピング音が乗りにくくなったりすると思います。
詳しくは下記の記事なども参考にしてください。
キーキャップ
最後にキーキャップですが、実は手軽な印象に反して奥深いものでもあります。
キーキャップにも様々な種類がありますが、その要素は
・見た目:字あり or なし、色やデザイン、フォントなど
・プロファイル:キーキャップの形状、高さなど
・材質:樹脂の種類、ABS、PBTなど
・印字:プリント、レーザー、Dye-Sub、Double-Shotなど
・配列:英語配列、日本語配列など
など細かくあります。
説明し始めるとキリがなさそうなので、詳細は毎度おなじみのブログの以下の記事も参考にしてください。
キーキャップに関しては他の基盤やキースイッチと比べても圧倒的に種類が多いので、ネットで調べてお気に入りを探してみるのがよいと思います。
中には Group-By (一定数以上買いたい人が集まると買える)じゃないと買えないもの、Artisan という手作りで個性的なものなどもあります。
もちろん市販のキーボードで、キーキャップだけ変えるというのもできますよ。
ぜひお気に入りのキーキャップを探してみてください。
自分が実際使っているものがこちら
1. 基盤:Corne Cherry
自分が愛用しているのは Corne Cherry というキーボードです。
特徴としては
・左右分離
・キー数が40%
・カラムスタッガード
・親指キーが3つずつ
・バックライト対応(はんだ付け難しくて使えてない)
で、
・数字キーまで指が遠くてホームポジションが崩れ、タイプミスが多い
・小指で Ctrlキー、Shiftキー を押すのが疲れる
という不満を、少ないキー数とレイヤーキー(ファンクションキーみたいなもの)の組み合わせで解決してくれます。
親指の位置に Ctrl キーや Shift キーを配置することで小指の疲れが減り、キー数が減ったことで手の位置がほとんど動かなくなることでホームポジションが安定し、さらにミスタイプがかなり軽減しました。
通常のキーボードと比べるとかなりキーの配置が変わってしまうので、最初は慣れるまですごく苦労します...
それでも慣れさえすればかなり快適になりますし、通常のキーボードでは満足できない体になっていますね。
あと左右分離なので肩を広げた状態でタイピングできたり、キーボードの間に別のもの(iPad とか)を置いたりすることもできます。
実物はサムネイルのこちら。
2. キースイッチ:Gateron Silent 茶軸
・キータッチの音を小さくしたい
というこだわりもあり、タクタイルの静音を好んで使っています。
種類はいくつかあるのですが、比較的スタンダードな Gateron の Silent の茶軸を使っています。
そのうち他のメーカーも試してみたい。
3. キーキャップ:NPKC Gradient PBT Doubleshot Side-Lit
ちなみに自分は Corne Cherry は会社用と自宅用の2つ持っているのですが、 会社ではこんなものを使っています。
右側は割と青ですが、左側はグラデーションがかかっています。
一見派手に見えますが実物は写真の感じで意外と落ち着いていますよ。
色以外の特徴だと、名前の通りですが以下になります。
・PBT → 高品質な素材
・Doubleshot → 印字がこすれたりしない、字がバックライトで透ける
・Side-Lit → 印字が側面に書かれている(グラデーションの見栄え)
ちなみに自分が購入した当時は、期間限定の Group-by でタイミングが合わないと買えなかったです。(今は違うかも?)
あとひょっとしたら気になった方もいるかもですが、Tab キーの位置についているのは Artisan キーキャップというものです。
個性的なものが多くて、手作りで1キー単品購入だったりします。
ちなみに自分の付けているのはこちらのユニコーンのキーキャップの青。(それなりに値段がするのは内緒です)
ちなみに押し心地も以外と悪くないです。
最後に
長くなってしまいましたが、ざっと自作キーボードでどんなものが作れるのかを要素に分けてご紹介しました。
どこか惹かれるポイントはありましたか?
選び方はもちろん自由ですが、紹介した上から選んでいくのがスムーズかもしれません。
もしこれをきっかけに、キーボード選びの中で自作キーボードが選択肢の1つになれば嬉しいです。(自作キーボード沼へようこそ!笑)
今回紹介しきれなかった「自作」の部分、購入から組み立て、キーレイアウトのカスタマイズ、ファームウェアの書き込みなどは要望があればまた別の機会にお話しできればと思います。
ぜひあなたのキーボード、マウス、ディスプレイなど仕事で使う道具のこだわりも Twitter や note で教えてください!
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