喉が痛い

色の抜けた髪の毛をみて、君のことを思い出して、きっかけなんてどうでもよかった

はじめて染めた髪の毛の先っちょ

向こう側の光が透けてて、どうもそれが痛々しくて、でもなんだか愛おしくて

いつも余裕だらけの君より、一足先に大人になったふりをしたくて、髪を染めた高1の夏

うらやましがって君も髪を染めてたの、あれ、実はすごく嬉しかったなあ。色だって落ちちゃって2人して同じ髪色になってたのも、ずっと続けばいいのにって思ってた

でもなんだって

長くは続かないから大切にしたくて

遠くて見えないから掴みたいと思って

でもそうやって

言葉にできない痛みとかぜんぶひっくるめて

どっかの引き出しに閉じ込めてしまうんだよな

ただの思い出になる日まで



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