村田和人の四分音ズレた音楽が夏の蜃気楼になる
この前(昨年末)ディスクユニオンで買った『村田和人 / ひとかけらの夏』
山下達郎が以前のサンデーソングブックのレスポール特集回で「台風ドライブ」をかけていて非常に気に入ったのだがサブスクにはないのでCDを購入。爽やかだが暑苦しくないロック。山下達郎プロデュースの力によるところも大きいのだろう、リード曲「一本の音楽」はもはや歌以外山下達郎ではないかとツッコミを入れたくなる。主に「ポケットに入れて~」の「てヘェ~」の跳躍と声の裏返し方がなのだが。
「台風ドライブ」の方はどこかチューニングがズレたギターから始まる、恐らくマスターテープがヨレているのだろう。四分音ほどピッチが下がって音像やリズム、視界が歪むようなサウンドになっているが、それもまた夏の蜃気楼のようで魅力的に聴こえてくる。恐らくKey:A寄りでKey:A♭の中間になっている。しかしそれも名曲、名盤。是非買って確かめてほしい。
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