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コロナに対しての気持ち 2020/3/29

世情の憂鬱さに影響されて、何も書く気がしない日々が続いている。

でも、2011年の震災の時に私は、受験生であったことや被災地からは離れたところにいたことを理由に、SNSや日記などをシャットアウトして、自分の社会に対しての思いを何も言葉に残さなかった。そのせいで、10年ほど経った現在、あの頃の自分の考えや想いが何一つ思い出せない。きっと何かしら考えていたのに、これっぽっちも。自分のスタンスや態度がわからない。

ということを教訓に、とりあえず最近の自分の考えだけでも綴っておきたい。もはや備忘録です。

大阪在住の私ですが、少し離れているとはいえ市内でのライブハウス感染者が出たこともあって、やや緊張感があるのを感じている。とはいえ、周囲は楽観的な人が多く、ツイッターなどでの注意喚起を見ていると温度差がすごい。私自身は徒歩通勤なので、自分で足を伸ばしさえしなければ感染リスクは少ない方だと思う。けど、通勤電車をくぐり抜けてきた人たちと一緒のフロアで働いているので、その人たちが感染していたらもちろん危険はある。

会社としての対応は、2月末だか3月頭だかの注意喚起メール以降は特に全社案内はない。3月に入ってから、各部署数名ずつのみ在宅勤務を試験的に行うということになり、子どもがいる社員などを中心にリモート試験が行われていた。が、実際は会議室フロアなどで隔離勤務が認められており、結局出社している人が見られた。wifiの通信速度やプリンターがないなどの理由から、会社で作業したいと希望する人が多かったという。

出張について、打ち合わせレベルのものについてはほぼ中止になった。ただ、私自身は3月に撮影を控えていたので、ロケハンで1日・撮影で合計5日も関東に滞在していた。正直、中止か延期になるかと思ったが、納期の問題もあったのとクライアント自体が特に規制をかけてこなかったので決行した。もうすぐ1週間以上経つが、今のところ体調に異変はない。あと1週間乗り切れれば、とくにあれが原因での感染・・・ということはなさそう。ただしスタッフも大勢行ったし、関西からモデルも連れて行ったので、その十数名全員が無事かどうかは現時点では不明だ。

取引先によっても対応が違うのは、かなり顕著に現れている。弊社の7割近くの売り上げを占めているナショナルクライアントは、もうどこよりも先に在宅勤務の通達が出て、一月以上続いている。用があって訪問しても、出入り口で検温と問診シートを書かされるらしい。一方で、私がお世話になっている取引先は今の所はなんの規制もしていない。事務所の立地的に、ほぼ全員が車通勤ということも大きいだろうし、規模的なものもあると思う。予定していた集団イベントなどは中止になっているというし、限定的ながら対策は実施しているようだった。

制作会社の弊社、そしてその下請けのデザイン会社や映像会社に至っては、基本的に皆出勤しているらしい。性質上、在宅が厳しい面もあると思うけど、台風などの時も比較的出社していたところが多かったので、このあたりの働き方は今後変えていく必要があるのでは・・・?と思いつつ。制作会社としては規模的にまあまあでかいうちの会社ならともかく、10人に満たないような会社だとリモート用に機材を整えるのも経費が重い。すぐは変えられないんだろうな・・・。

心情的なところとして。当初は自分自身は、罹っても死にはしないか(年齢的にも、持病なしだし)と思っていた。なんなら3月半ばくらいまではそう思っていた。最近は、イタリアなどの窮状を見ているとさすがにそんなことは言えなくなってきた。し、自分自身は大丈夫だったとして、親は?友達は?会社の人は?その子供は?と考え始めたら、影響は甚大だ。

自分自身はたぶん死なない、いや重症化したら死ぬけども、その確率はめちゃくちゃ高くはないと思う。でも、自分がもしそうなった時に、自分自身では治せない以上、罹らないための努力はするべきだと思う。それが結果として、医療者の負担をかけないで済むし、周りの人たちを危険にも晒さないし。できることは個人の範囲内でするべきだな、と思うようになった。

梅田にも行かないし、この休日はスーパーでご飯をさっと買って帰るだけにする。ジムは、申し訳ないけど当面は通わない。(とはいえまた収束したら通いたいので、支援という意味でも解約はせず)仕事も、出張は極力控える。手洗いうがいをする。実家には帰らない。

いつ終わるんだこれ、どうなるんだ、という気持ちも正直大きいけど、そんなことは私レベルの専門家でもない市民にどうこうできることではない。できることは、罹らないようにする。医療者の負担を少しでも軽くする。春を待つことくらい。

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