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息子の高校退学危機

中学生活の半分以上を不登校児として過ごした息子ですが、高校は行くつもりだったので、私立高校に行くか、定時制高校へ行くかという選択の中、定時制高校に進学。

そして高校に行き始めましたが・・・息子は講演会や球技大会などの授業にはほとんど出席せず。

さらに他の主要科目も休むことが多く、担任の先生から日々連絡をもらう毎日が始まりました。


そして、高校1年の秋、高校の退学危機が訪れたのです。


息子の高校1年の担任の先生は、理想像をしっかり持っている先生でした。

・子どもは全員、お母さんに話を聞いてもらいたいもの

・友達と遊ぶのは楽しい

・学校には毎日行くもの(当然ですか!?)

と思っていました。


間違いではないと思います。

でも0歳から20歳まで、ずっと子どもは親と話をしたいと思ってるのでしょうか?

親としては、学校のことや友達のことを聞きたいのは当然で、でも今はそういう状態じゃないと判断しているから聞いてない訳で。

それを「もっと話を聞いてあげてください」と親業をサボってるように言われると・・・やっぱり違うと思うのです。


少なくとも、当時の親子関係は必要以上のことは話さない、干渉しないという状態が、私たち親子の良好な関係を築く方法でした。それは私と息子が家族として生活してきて、作り上げたもの。

でもその関係は、その先生には理解できないものだったようです。


先生から

・まずは半分の欠席に達したら、三者面談を行う

・単位の半分が出席できていないと単位を取ることができないから、留年もあり得る

これらのことを息子が学校を休むたびに聞かされ、私は次の日の予定を息子に伝える日々。


そうなると数年前の私に戻ってしまい、息子の気持ちより体裁や学校のことを気にするようになってしまいました。

そして離れていく息子の心・・・。


そんなことが積み重なった頃、息子からのライン

『学校やめるわ』


どうしよう?高校中退?この先は?

でも私が言っても仕方ないし・・・

中学時代は高校行くかどうかも分からなかったんだから、高校に通ってただけでもマシだったんだよな

息子が決めたんだから、次のことも考えてるんだろう

きっと、大丈夫


そんなことがグルグルと頭をめぐる中

『○○が決めたなら良いと思う。じゅうぶん頑張ったんじゃない?』

と返信すると

『なんで、そんな上から目線?』

との返事(>_<)


グルグルしてる中で、追い打ちをかけられてしまい、ズンと凹んだ私。

でも確かに上から目線だったなと反省

思考能力にかなりのダメージを受けながらも返事しました。

『確かに上からだったかも、ごめん。

仕事終わったら、学校に連絡するわ』


すると数分後・・・

『やっぱり学校行く』


もう感情が追い付かないし、その前の返信にはダメ出しをくらってるので、ラインの正解も分からない(笑)


私は

『了解。送ってく時あったら言って』

とだけ返事しました。


こうして息子の退学危機は終了しました(笑)


ただ私が振り回されただけの時間とも言えますが、この頃はまだ息子が私のことを試していたのかもしれないと思います。

自分が『高校やめる』と言ったら、親はどうするのか?と・・・。

私の対応が正解だったのかどうかは今でも分かりませんが(^^;


その後、夢のために高校を実際に退学するまでは、出席日数ギリギリの状態で高校生活を過ごした息子。

2年生からはその状態を楽しんでいるかのように、2学期の終わりまでに欠席回数の一歩手前の状態にまで自分を追い込み、3学期は休まないということを繰り返してました。


人と違うことがしたいのか

担任が何を言うのか、私がどうするのかを試して楽しんでいるのか


どちらにしても、息子は自分で自分を追い込むタイプのようです(笑)

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