<中学 国語>文法
国語のテストで必ず1問は出題される文法問題。
ちょっとしか出ないから捨てる、なんて言葉をよく聞きますが、入試や模試で出題される文法は、はっきり言って難しくありません。
今回は、模試に出やすい品詞について解説したいと思います。
私はこのnoteを、もっと優雅に、もっとうまく使いこなしたい。
この文章には8つの品詞が入っていますが、見分けられますか??
品詞の種類
やはり品詞を答えさせる問題、品詞の選択問題、選択肢の中で同じ(異なる)品詞を選ぶ問題、これが一番よく見られるものです。
品詞の種類は、名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞・助動詞の10種類。
日本語のすべては、このどれかに当てはまります。
まず、問題にほとんど出てこないのが、接続詞と感動詞。
接続詞とは、文と文をつなぐもの。「まず」「だから」「でも」などですね。これは品詞の問題で出題されず、接続詞の選択問題で出てきます。
感動詞とは、感動・応答・挨拶を表すもの。多くの場合、読点で区切られています。「おはよう」「おかあさん」「やあ」など。
では本題。品詞を選ぶ時にはまずこの2つを考えましょう。
①自立語 or 付属語
②活用する or 活用しない
ただこの2つは選択肢を減らすことが目的なので、品詞を決定するものではありません。
品詞の見分け方① 自立語 or 付属語
これは、その言葉だけで意味が分かるかどうか、もしくは、辞書に載っている言葉かどうか、で見分けることができます。
↑の文章であれば、「これ」「その」「言葉」「意味」「分かる」「もしくは」「辞書」「載る」「見分ける」「こと」「できる」ですね。
この言葉が自立語、
それ以外が付属語となります。
(文節で区切った時に、上に来る単語も自立語です!)
自立語であれば、名詞・動詞・形容詞・形容動詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞
付属語であれば、助詞・助動詞となります。
おそらく品詞問題では、自立語が出題されるでしょう。
品詞の見分け方② 活用する or 活用しない
これは、言葉の語尾が変化するかどうか、の違いです。
↑の文では、「変化する」「です」が活用する語となります。
変化し-ます 変化すれ-ば でし-た
などと次にくる言葉によって語尾が変化する言葉です。
これに対して「言葉」「違い」は変化しませんね。
言葉-の 言葉-です 違い-です 違い-が
活用するのであれば、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞
活用しないのであれば、名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞・助詞となります。
まとめると
自立語+活用する = 動詞・形容詞・形容動詞
自立語+活用しない = 名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞
付属語+活用する = 助動詞
付属語+活用しない = 助詞
ということですね。
では、自立語+活用するグループの動詞・形容詞・形容動詞、自立語+活用しないグループの名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞を解説します。
動詞・形容詞・形容動詞
この3つは活用するので、言い切りの形=辞書に載っている形で考えます。
動詞=「ウ」段で終わるもの
歌う・歩く・隠す・持つ・囲む・する など
形容詞=「い」で終わるもの
赤い・美しい・おもしろい・寒い など
形容動詞=「だ」で終わるもの「な」「に」に言い換えられるもの
にぎやかだ・きれいだ・静かだ・穏やかだ など
この3つは言葉を言い切りの形に言い換えることができれば分かるはずなのですが、次の副詞や連体詞が出てくることで混乱してきます。
名詞・副詞・連体詞・接続詞・感動詞
この5つは活用しません。
感動詞以外は、辞書にそのまま載っています。
接続詞、感動詞については最初に軽く説明したので省略するとして、名詞・副詞・連体詞について説明します。
名詞=物の名前。主語になることができるもの
私・犬・水・パソコン・note など
副詞=用言(動詞・形容詞・形容動詞)を修飾する語
もっと・すっかり・やっと・ますます など
連体詞=体言(名詞)を修飾する語
いろんな・この・いわゆる など
これだけ見るとすぐ分かるかと思うのですが、文章内で出てくると見分けがつかなくなってしまうんですよね・・・。
例文を品詞で分ける
では、この文を品詞で分けてみましょう。
私はこのnoteを、もっと優雅に、もっとうまく使いこなしたい。
私(名詞)は(助詞)この(連体詞)note(名詞)を(助詞)もっと(副詞)優雅に(形容動詞)もっと(副詞)うまく(形容詞)使いこなし(動詞)たい(助動詞)
となります。
優雅に→優雅な、優雅だ と活用する + 「だ」で終わるので形容動詞
うまく→うまい に活用する + 「い」で終わるので形容詞
使いこなし→使いこなす に活用する + 「ウ」段で終わるので動詞
この→note(名詞)にかかっているので連体詞
もっと→優雅に(形容動詞)・うまく(形容詞)にかかっているので副詞
どうでしょう?
少しは理解できたでしょうか?
また別の機会に、品詞の混乱ポイントについて書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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