産んでくれって頼んだ訳じゃない
こんにちは。
私の息子は中学時代、不登校児でした。でも今は夢に向かって前に進んでいます。
先のことはどうなるか分からないけど、真っ暗闇の中で光も見えなかった頃のことを考えると、息子の夢をただひたすら応援したいと思ってます。
詳しいことは、息子の不登校 始まりから終わりまで
今回は、不登校に限らず、反抗期を迎えた子どもから言われたことがある方も多いこの言葉について。
「産んでくれって頼んだ訳じゃない」
私も実際言われました。
全否定ですよね・・・。親のことも、自分自身のことも。
初めてこの言葉を面と向かって言われた時、私は、悲しい・辛い・寂しい・・・そんなマイナスの思いに支配されて言葉が出なくなりました。
また別の時は
「親に向かって何を言ってるの!誰のおかげで、ここまで大きくなれたと思ってるの!」
と親という権力とも言える力を振りかざしました。
この言葉は逆効果ですよね。
そんなことは子ども自身、しっかり分かってるし、分かった上での子どもの心の叫びだったのに。
この言葉をぶつけられるたび
・私の何がいけなかったのか
・父親がいないことが原因なのか
などと原因探しをしながらも、結局は息子の言葉に対して、力で抑えこもうとしていたのです。
でも、息子の不登校生活が長くなるにつれて
「誰のおかげで、ここまで大きくなれたと思ってるの!」
という言葉は、私のただの自分勝手な発言だと気づくようになりました。
子どもを産んだ以上、育てるのは親の義務なのに、それをなぜか「育ててあげてる」と勘違いしていたんですよね・・・。
そう気づいてからは、同じ言葉を言われても、(悲しいけど)私自身の言葉を伝えるようになりました。
それは
「そうだね、でも、私はあなたを産みたいから産んで、育てたいから育ててる」
という言葉。
頼まれていないのが事実
赤ちゃんは親を選んで産まれてくる、なんて言いますが、それは大人の期待を込めた願いのようなもので。
実際は、確かに、「産んで」って頼まれてないんですよね・・・。
じゃぁ、なぜ産んだのか?
産みたい、顔が見たい、と願ったから。
どうして育てているのか?
親としての責任感はもちろんあるけど、それ以上に成長していく姿を見たいから。
「産んでくれって頼んだ訳じゃない」
そんな風に思わない人生を送ってくれる方がいいに決まってますが、そう思われてしまったのであれば、その子どもの考え方を変えることはできない。
それと同じように私(親)の気持ちを変えることはできない。
私は息子ができた時、「この子を産みたい」と思ったし、「育てたい」と思ってるから育ててる。
できれば、「生きてるってけっこう楽しい」と思ってほしいけど、私は自分にできることしか、できない。
子どもが親の心をえぐってくるような、そんな言葉を発した時、それはその言葉を否定してほしいんじゃなくて、親自身がどう思ってるのかを聞きたいだけなのかもしれないなと、今は思います。
そこで素直な気持ちを伝えることができれば、少しずつ親子関係は改善していくと思います。
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