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漫画にハマったきっかけ。ニューヒロインちびまる子ちゃんは、今話題のあの人達だった。

小4とは思えない、性格の悪い主人公。
落書きのような絵。

キラキラの目をした女の子の絵ばかり見ていた
幼稚園児の私には、衝撃だった。
私が今も愛してやまない、ちびまる子ちゃんである。

さくらももこさんの訃報の際は、身内の不幸レベルに、
悲しみに包まれたのを覚えている。

なぜ、ちびまる子ちゃんに心動かされたのか。

まず、異質さだ。
冒頭と重なるが、まるちゃんはあの当時、
私にとって異様な存在だった。

おじいちゃんを騙そうとする。
めんどくさいと言って勉強を放棄する。
お母さんを邪険にする。

セーラームーンや魔法使いサリーちゃんの
ピュアで一生懸命な女の子像とはかけ離れすぎていた。

しかし、その異質さが斬新で目を引いたし、
「人間ってそんなに常に、キレイでいられないよね」
という世界観を、子どもながらに感じさせたのだ。

二つ目は、キレイすぎない造形だ。
ドラえもんやサザエさんなど、
国民的アニメと呼ばれる登場人物は
牧歌的でシンプルなビジュアルが多い。
(まるちゃんは、初期はパン一姿で登場するシーンもあった)
愛すべき、親しみやすさを感じると言われる
伝統的なキャラクター像の枠に
まるちゃんも見事ハマっていたのだ。

アニメのまるちゃんを見て激震が走った私は、
原作を読むためにりぼんを購入し、
そこから他の作品を読み、漫画沼にハマっていったのだった。

今話題のあの人たちに、通じるものがある。

最近、ひろゆきさんと成田さんムーブメントが起きているが、
私もあの二人の話に酔いしれている大衆の一人である。
その理由が、まるちゃんと一緒だということに最近気づいた。

下記はあくまで私の感想で、
違う印象を持っている人もいるだろう、
という前提で記載する。

人生もっと楽に生きたら?
ぴーひゃらぴーひゃら。
というひろゆきさん。
(決して馬鹿にしているわけではない)

考えても仕方なくない?
嫌われるくらいがいいんじゃね?
ぱっぱぱらぱ。
という成田さん。
(成田さんが多くの素晴らしい研究をしている点は重々承知である)

世間体に囚われない。
自分流に生きている。

その二点を羨望してしまう点が、
まるちゃんにハマったきっかけと似ているのだ。

あとは、周囲の人を小ばかにしていても
憎めない感じ(初期のまるちゃんに多い)。
試みても、実践においては難しいよな。高等技術だよな、あれ。

好意的な異質さ、とでも言うべきか。
私は常に異質なナニカの刺激を求めている。
漫画はその異質さを手の届く範囲で提供してくれる、
最高のエンターテイメントだ。
その気づきを与えてくれたきっかけが、
私の中で異質代表の「ちびまる子ちゃん」なのだ。

同時に、今私の中で異質の論客である、あのお二人の番組は
毎週ちびまる子ちゃんを楽しみにしていたあの頃のように、
目が離せないのだ。

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