妊娠糖尿病覚書①検査入院

妊娠糖尿病の検査入院について。なおインスリンは使用なし。ついでに順天堂練馬の産科病棟とか食事のことなど。

検査入院まで

妊娠糖尿病のスクリーニングを受けたのは13週の時。その後16週の時に、検査と今後のコントロール方針の選定のために2泊3日で順天堂大学医学部附属練馬病院に入院した。(長いので以下順天堂練馬)

妊娠糖尿病とは、簡単に言うと胎盤から出るホルモンでインスリンの働きが悪くなり高血糖状態にというホルモンの働きによる偶発的な部分が大きい病気。ただ、私本人が妊娠時に肥満(BMI25)、かつ父、母方の祖父が肥満&糖尿病と発症するリスク因子は十分だったので、初手説明を受けた時はせめて体重をもうちょっと適正にしてから妊娠したらこんな面倒なことにはならなかったかなと後悔した(妊活中の期間が仕事が激務でストレス食べでぶくぶく数キロ太っていた、太る前ならBMI25は超えてなかった)ので、妊活中はちゃんとストレスを避けて健康になっておくといいかもしれない。少なくとも自分の管理のせいで…という負い目はなくなる。

検査入院1日目

順天堂練馬から午後から入院と案内をうけたので、お昼を食べてから入院受付へ。まだコロナによる面会不可になる前で、かつ空きがあったので産科病棟に入院。こざっぱりしていてそこまでの古さはない総合病院といった感じ。事務員さんに4人部屋に案内され、入院に関する諸々の設備説明と注意事項をきいた。

その後看護師さんからカルテ作成のため問診(既往歴や家族の糖尿病歴、食事のアレルギーの有無など)と、妊娠糖尿病とはなんぞや、という説明があった。基本的には食事で管理をしていくことが肝要で、可能であれば食後に運動することで血糖の上がりがゆるやかになるので病院内階段の上り下りをしたりするとより良いとのこと。

問診が終わった食後2時間あたりで初回の血糖測定指導があり、検査キットで血糖値を測る。針を刺すので初回は怖々だったがそんなに痛くなかった。私のイメージ的には指先のせまーい範囲にデコピンくらってるような感じで、痛みは一瞬。針を刺す器具(ジェントレットという製品)をしっかり指先に接触させないとちゃんと血が取れずにやりなおしになるのでビビらないことが1番肝。

その後は夕飯前に血糖値計測、18時夕飯、20時に食後2時間の血糖値計測。そして21時就寝。夕飯後の血糖値が基準値を超過したので、2日目からは運動してみようとスクワット、かかとあげなどを調べた。

夜中は同室の方(多分帝王切開で出産された?)のモニターの計器がはちゃめちゃにアラートを出していて何回か起きてしまって心配になった。あと外の部屋で赤ちゃんがホニャホニャ泣いていたのでそれでも何回か起きた気がする。

検査入院2日目

7時の起床と言われていたのでのんびりギリギリまで寝ていたら7時数分にはいかがですかとカーテンを開けられたのでわやくちゃの顔を晒してしまった。反省。

2日目がスケジュールの基準になると思うが、ご飯は朝は8時、昼は12時、夕は18時で全て食前と食後2時間の血糖測定がある(自分で時間になったらやる)9時から10時の間あたりで助産師さんが胎児心音と血圧の測定に来て、何か診察や予定があれば連携される。10時から12時あたりに産科の医師の回診がある(検査入院なのでお変わりないですか程度)。

また、妊娠糖尿病の人の場合は糖尿内科の医師の回診もお昼の時間にあった。そこまでの血糖の推移をみてそのまま経過を見るか、カロリーを減らす、分食する、インスリンを打つなどの判断をするらしい。1日目の夕飯後の計測で規定値を超過していたことと体重を鑑みてカロリー制限食に変更された。

私は2日目の午後に栄養士との面談があり、普段の食事状況のヒアリングと、食事はこういうことにきをつけなきゃだよ、という指導をうけた。コンビニでもコントロールできるような食品一覧とかアドバイスをもらえたのがありがたかった。

2日目から3日目は血糖値の超過が怖くて背伸びの運動とスクワット20回を毎食後にやって血糖を消費することに努めたおかげか基準値の超過はなかった。

この日も夜間に同室の方の赤ちゃんがホニャホニャ泣いていて何回か起きたが昨日で慣れたのかそれなりの時間眠れたように思う。

検査入院3日目

ほぼ2日目と同じ感じで血糖の推移をみて、カロリー制限食で落ち着いて推移していることを確認。昼の糖尿内科の先生の回診で退院okが出たので会計をして退院した。

その他入院雑記

多分血糖値NGが続いたら入院期間が長くなり、ほぼ2日目と同じ感じのスケジュールが続いて分食にして経過を見るとかインスリン打ってみるとかになったんだと思われる。各回の血糖測定と午前から昼頃の回診が終われば割と暇な時間が多かった。暇な時間は前述したようにスクワットしてみたり、テレビをみたり、電子書籍とかみたりして時間を潰したり、階段の上り下りをして病院下のナチュラルローソンを見に行ったりした(おやつのラインナップが豊富で死ぬほど誘惑を受けた)。院内はWi-Fiがあるが、産科病棟の外の談話スペースにしか張り紙がなく、入室のたびにインタホンで開錠をお願いすることになるのでパスは事前に控えておいた方が気兼ねないかも。

シャワーのタイミングは予約制だが空いてる枠なら任意に行ける。20時から21時までの間にシャッと浴びに行った。枠が30分しかないので産後痛みまくった体であびるのはつらそうだなと感じた。

病室ではカーテンで仕切られた自分のベッド周りのスペースでずっといたのでほぼ入院されている方との交流はなし。なお同室の方と看護師さん、助産師さんの会話は丸聞こえなのでプライバシーはほぼないと思ったほうがいい。短期間だし私は気にならなかった。正直漏れ聞こえた会話から産後の過ごし方の情報をちょっと得られてラッキーだった。基本母子同室だがダメージが大きければ預かってもらって夜中授乳タイミングで連れてきてもらえそうな感じ。廊下ですれ違った数人の方は産前、産後の人が概ねといった感じでお腹も目立たないうちから入院しているのは私くらいでちょっと気が引けた。

ちなみにご飯は途中からカロリー制限食になったりしたが、3日間通して学校給食を思い出すメニュー構成+薄味という感じで個人的にはおいしくいただけたので、メシマズじゃないじゃん!と喜んだ。ただ総合病院の食事以上でもそれ以下でもないので、オシャレなタイプの産院のご飯の写真とか見てたらメシマズなのかもしれないし、サンドイッチだけはなんかはちゃめちゃにポソポソしていたし量が多くてつらかった。なお、わたしはツイッターで産院のごはんおいしー♡というツイートでくっついてるご飯メニューのあまりのハイカラさに度肝抜かれたタイプなので大丈夫だっただけかもしれない。

検査入院で入院がどんなものかとコントロールの方法、産後はどんな過ごし方かがうっすらわかったので、悪いことばかりじゃなかったとおもうが、自宅での血糖コントロールは結構難しく、今後メンタルがブンブン振り回されることになったので、それは②で書こうと思う。




猫と子と夫と私のおやつ代になります