妊娠糖尿病覚書②血糖コントロールについて

自宅でのコントロール方法についての覚書。食事+運動。インスリン使用なしの場合、時期がすすむにつれ自分の体内のインスリンの効きが悪くなってきてかなりの努力が必要になったのでその話も。

妊娠中期までの管理について

覚書①でも書いた通り、肥満と判断されていたので食事を出来るだけバランスよい献立で野菜→タンパク質→炭水化物の順でよく噛んで食べるように意識して、炭水化物は抜かないまでも一般の妊婦に推奨される量よりは少なくしていた。

この時期はまだ働いていたかつそこまで血糖値の超過もはげしくなかったので、具体的にコンビニで食べるのであればカット野菜1袋かサラダ1パックとドレッシング+サラダチキンかゆでたまごかヨーグルト+任意のおにぎり1つのようにしていた。食堂や自炊の場合は小鉢2種、タンパク質が取れそうなおかず(小さいメンチカツか冷奴が多かった)、ごはん小盛りで対応した。

また、毎食後30分以内にトイレとかでアキレス腱をのばしたあと、かかとあげ30回、スクワットを30回程度して血糖がガツンと上がらないように努力した。

間食や甘いものは基本食べなかったが炭水化物大好きマンなのに食べられないものが多くストレスが溜まったので1週間に2-3回程度、食後2時間の血糖で100を下回った場合のみ糖質、カロリーが少ないものを食べてよいルールにしていた。なお、先生に糖質少ないものならokと言われたが、脂質、塩分については自己判断で食べていたので、もしかしたらよくなかったかも…妊娠中の経過次第で産科、糖内科の先生に確認した方がなお良いとおもう。

具体的に私がおやつによく食べたものは以下。カッコ内に食べた量も記載する。ちなみに牛乳とか飲めるのであれば病院のおやつにもなっているようだしいいかもしれない(私は牛乳だとお腹を壊すので選択肢に入らなかった)

さけるチーズ(1本)、kiri(クリームチーズ、小包装1かけ)、チーズデザート(6pチーズみたいなやつのうち1かけ)、ミニトマト数個、ヨーグルト(6個パックのうち1個)、ローソンのメープルくるみ(ロカボマークがあるもの5ー6かけ)、豆乳1杯、SUNAOのプリン

あと最近シャトレーゼの低糖質お菓子のシリーズをポチったのでおいしかったら追記するかもしれない。→生チョコレートを食べたけどそれなりに美味しかった。もちろんカフェインは入ってるので控えめに。数個ぱくぱく食べたり口の中で溶かしたりしてみたが、比較的ビター目でチョコに飢えに飢えた体にはおいしい。ただ、後味にすこし人工甘味料独特の感じがする。私個人としては人工甘味料の味に気付きやすく苦手なものもあるマンだけど許容範囲だった。

ちなみに妊娠中期から人工甘味料をつかっていた。ラカントが三温糖みたいな風味がついてて甘味料くささがないので好き。パルスィートは人工甘味料ですって風味がするのであんまり好きじゃない。小袋で試すといいと思う。

妊娠後期からの管理について

基本は上の管理でなんとかしようと頑張っていたがスクワットをするとお腹が張ったり、あまり運動の効果が上がらず血糖が高くなることが多くなった。おそらくお腹が大きくなってきたことでフォームが崩れたりして消費される糖分がすくなくなってきたんだとおもう。

血糖値がうまく下がらず、お腹は張る、食事と運動でこんなに頑張っているのに。と、次第にメソメソと落ち込むことが多くなってきたので途中からは糖尿病の運動療法を参考にして、スクワットに代わり、家に死蔵されていたエアロバイクに乗ることにした。(先生はスクワットもエアロバイクもお腹が張らなければ&転倒に気をつければokとのことだった。普通の自転車は転倒した時のリスクや危険が大きいので中期以降は避けた方が良いとのこと)

エアロバイクを食後1時間くらいから17-20分くらいやると2時間後血糖は基準値に収まるようになり、精神状態も安定した。たぶんステッパーや階段昇降などでも似たようなコントロール効果があると思う。

ただ、9ヶ月の検診で1回尿糖がかなり高く出てしまい、食後1時間の血糖が高いのではということになり、9ヶ月末の現在は各食の主食を2分して食べるようにしている。

インスリン抜きコントロールの弊害(と愚痴)

当初からなぜかインスリン投与に恐怖感(低血糖で倒れたりしないかなど)をもっていたことと、コロナで検診の間隔を開ける対応がとられていて血糖のコントロール不良だと我が子に悪影響があるんじゃないかという恐れがあったので、根を詰めて食事、運動でコントロールしていたが、インスリン投与となったほうが楽だったのでは?と疑念もあるのでついでに書いておく。

まず、妊娠糖尿病でもインスリン投与がないと血糖測定の針と検査用センサーの購入が保険適用でなくなる(妊娠中いちばん理不尽だとおもった)ので、普通に薬局で針とセンサーを買わなければならず、めっちゃくちゃお金がかかる。実際にインスリンを投与した場合の実費や手間と比較したわけではないが、初期から妊娠糖尿病だと普通に数万単位でお金が飛んだのでお財布がかなり痛かった。(ただ検査入院より後でインスリン使用にするとまた入院が必要っぽい雰囲気)

また、食事は必要量とらなければいけないが血糖値は抑えなければならない、超過するとよくない、という状態がずっと続くので、過度に食事内容と糖質量に気を使って精神的なダメージを食いまくっていた。インスリン投与していれば自分では必要な量と品目をバランスよくとる、というところにもう少し注力出来るので、インスリン無しの方がストレスは貯まりやすかったのかなとおもう。

あと、明らかに推奨されない人の行動なので気にしなければいいと思うが、インスリン投与している妊婦のツイッターでフラペチーノを飲むわアイス食うわこっそり病院で菓子(チョコバー)を食うわと好き放題しているのをみたりしたときは気分が落ち込んでいるのもあって自分の努力とは…私頑張ってないのかな…という気持ちになってあやうかった。(これはあきらかに特殊ケースかつ愚痴)

妊娠糖尿病についての所感まとめ

妊娠生活の半分以上を血糖コントロールに費やした私としては、ホルモンによる糖代謝異常なので妊娠後期になるにつれコントロールできなくなっていくのが数値でわかるのがとにかくつらかった。大好きな食事を健康的なメニュー中心にし、バランスよく食べることに注力しても、分食にしても、運動をしても、ある段階から成果がついてこず報われないという状態に陥るので、病院の先生にはもっと早い段階でコントロールが辛いということを事細かに言うべきだったのかもしれない。がんばった結果、数値は9ヶ月まではそこそこ良かったので先生からもあまり分食やインスリンの話は出てこなかったが、上に書いたように期間が進んでからの努力がかなり辛くなってくるのでもし私のように思い悩んでしまうタイプの方がいたら早め早めの相談をお勧めしたい。

ただ、努力も悪いことばかりではなかった。食事管理とコンスタントな運動は常にやっていたので血圧や体重管理、むくみ、便秘などのトラブルはほぼなく、あっても妊娠中数日表れて消える程度だったのは頑張った成果だと思う。また、子供が大きくなりすぎることもなく、妊娠高血圧症にもなっていない。妊娠糖尿病でなかったら、本来ぐうたらな私はここまでしっかり毎日運動することはなかったのではないかと思うのでそこは自分の頑張りを評価してあげたい。えらい。産後に好きなフラペチーノを飲んで、好きな生魚を食べたいと思う(フラペチーノはイレギュラー妊婦さんをかなり根に持っている)。

とにかく子が無事で生まれてきて、糖代謝も元に戻りますように…。全国で妊娠糖尿病と闘ってる方々に幸あれ。


猫と子と夫と私のおやつ代になります