見出し画像

第4話:いざ、お教室体験授業!

夫に納得してもらい夫婦の足並みが揃った所で、いざ、お教室Aの体験へ向かうことに。

そもそもなぜお教室Aに体験しに行ったかというと、、下の子を連れてきてOKであった、という理由と、webを見る限りここが娘の雰囲気に合っているかなぁ・・・?というただの勘でしかなかった。

少々話が横に逸れるが、「小学校受験の3重苦」と言われる条件が存在する事をご存知だろうか。(誰が考えたネーミングかは知らんが無神経さをお許しください・・・)

1. 早生まれである
(月齢別考慮が無い学校の場合、この年齢での1年差は非常に大きい。後に生まれれば生まれるほど不利なのである。年長vs年中という状態での勝負となるのだ。)
2. 保育園通いである
(お教室に通える時間が限られている。思い通りの習い事に通えない、家でペーパー対策ができない、コントロールできない保育園環境からの影響が多々ある等)
3. 年下の兄弟がいる
(お教室に行く時に親が同席できない、家で対策中に幾度となく中断案件が入り、集中できいないなど)

20201009_3不利

我が家はこれらにガッツリ当てはまっており、なかなか大変であった。特にこの「3. 下の子がいる」事によって、そもそも行けるお教室が限られていた。今思えば、興味なさげにお教室情報を聞き流していたあの時期に、コツコツ情報を集めていれば下の子OKなお教室もたくさん知る事ができていたであろうに・・・。(後に、個人でやっている教室ではそもそも親が同席しなくて良い所ばかりであった事を知る)

要するに、完全に出遅れた状態で、急に探し当てて見つけたのがお教室Aであったのだ。なんとも薄い理由である。

ひたすら楽しかった体験授業&褒められて天狗になる両親

お教室Aは、実際の授業に参加するのではなく、体験の子をまとめて模擬授業をする形であった。講師役は、ハキハキとした喋り口調、明るく元気、かつ理路整然とした話し口調の、ハキハキ先生(仮名)。先生のサポート役、ポート先生(仮名)。更に、保護者への解説役、エレガント先生(仮名)。もはや年数経ちすぎていて記憶がおぼろげだが、以下のような事をやったような気がする。

・一列に並ぶ
・名前、年齢、好きな食べ物などを聞かれ、みんなの前で答える
・お絵かきの課題。蜂を書いて下さい、というお題。みんな黄色と黒は使うものの、一人残らず微妙な絵を描いて戻ってくる。だが・・・
・子ども達だけハキハキ先生に釣れられ、隣の部屋へ。特別アドバイスを受ける事3分、新たに持って返ってきたのが、蜂らしい蜂が描けているめちゃ上手な絵!これを嬉しそうに親にプレゼントしてくれます。その場にいる両親、まんまと「我が子は教えられさえすれば、こんな絵も描けるのか!そして、子どもも上手な絵が描けて嬉しそうじゃないか!」と錯覚。
・グループに別れてのリレー。あくまで雰囲気はゲームらしく。ハキハキ先生が説明します。「まずブロックの入った箱までけんけんする→箱の中から四角い積み木を取る→足を変えてけんけんする→丸の中に積み木を積み上げていく→走って返ってきて、次の子へ交代。終わったら一番うしろへ行き、座って待機。ただし、2色連続同じ色は重ねてはいけませんよ。」というルール。スタートするも、みんな細かい所でルールを間違えるのを見て「わ〜全然聞けてないわ我が子〜!!」と焦る親たち。
エレガント先生からの解説:「受験ではこういった「指示行動」が大切で、また、仲間が間違えた時にサポートしてあげる、などグループワークを成功させるスキルも求められます。」子ども達はなんのこっちゃわからないので「楽しかったね〜」みたいな雰囲気で終わる。

画像3

ベテランのオーラ全開のエレガント先生は、なぜか私達の横にピッタリくっついていた。娘がちょっと活躍するたびに

「利発なお嬢さんですね、なかなか最初から言える子はいないんですよ」
「しっかりと先生のお話が聞けていますね。普段のお母さまの教育が行き届いています」
「ここまで上手に描ける子、珍しいですよ。何か絵の習いごとに通われていたのですか?」

など、百戦錬磨(であろう)エレガント先生がこんなに褒めてくれるなんて、、「うちの子はもしかしたらすごいのかも」という気持ちにさせてくれるのです。

そうして

まんまと「ここめっちゃいいじゃん」という気持ちになってきた私達。そのまま授業が終わり、子どもが隣部屋で遊んでいる間、親は子供の総合評価と月謝制度の説明などを受ける。その場で入会すれば入会費(3万円程度)が無料との説明も受ける。

先生の話した内容は今となっては全く覚えていないのだが、確実に言える事は、私達はその場で入会してしまったこと、そしてちょうど数日後にやってくる模試(後に説明します)に参加する事にしたのであった。

続く!

次回は一旦ストーリーから離れ、小学校の試験制度について説明したいと思います。「大手と個人の教室の違い」「指示行動」「サーキット」「ペーパー」「絵画制作」「模試」などについて解説します。

当時の自分に教えてあげたい事

今回も最後まで読んで下さってありがとうございます。ここからは恒例の、「一通り経験したからこそ、今だったらこうする」という点を語っていきます。

いやあ・・・当時の自分の両頬を叩いて目を覚ましてやりたい!!

まず、私達にピッタリくっついてたくさん褒めてくれた、エレガント先生、、、今後2度と出てきません。(えー!!)私達二人は、あの女性がしっかりしているからこそ「ここなら大丈夫かな」と思った部分もあったので、それ以来一度も顔が出てこない事に驚愕しました。どうやらこの日だけ他店舗からわざわざ来たベテラン先生だったらしい。コナクソぉ・・・!

そして講師役であったハキハキ先生、この先生には後に大変お世話になります。。。。が、この先生の受け持つクラスは実は「選抜クラス」のみ。ここにたどり着くまでに紆余曲折あります。(後に書きます)

今思えば、入会する前に「入会する場合、あなたに教わる事ができるのですか??」と確認すれば良かったな、と思います。冷静になって考えればわかることですが、体験授業には精鋭を連れてくるわけです。囲いに来るわけです。しかし私達も、しっかりとした月謝を払うからにはしっかりとした先生に教わりたい。というか、正直、同じ大手でも先生との相性が全てだと思うので、相性の良い先生を探して色んなお教室を渡り歩いたほうが良かったな、と今では思います。

そしてリレーですが。。

箱までけんけん→箱の中から四角い積み木を取る→足を変えてけんけんする→丸の中に積み木を積み上げていく→走って返ってきて、次の子へ交代。終わった子は一番うしろに行き、座って待つ。
ただし、ブロックは2色連続同じ色は重ねてはいけません

実演を見てると簡単そうなのです。しかし意外と子どもはできないのです。大人は社会生活で慣れているので、一通り説明を聞いたあとでも、「まずけんけんね」と、一番最初の手順を思い出せるのですが、子どもはむしろ最後の「走って友達にタッチする!」くらいしか覚えていないんですよね。んでもって、最初の子が違う事やってたら100%そっちにひっぱられる。

でも・・・それが子どもじゃん!!!と、今では思うのです。聞いてないわけではなく、まだそういう処理をできるよう脳が発達していないだけの話なので、無理にそんな事今できなくても良いんじゃねーの、と今では思います。大人になるまで、、、いや、会社に入ってから学ぶくらいでも良いんじゃないかと

これを本気で小学校側が求めているのだとしたら、小学校受験ってなんだかなああああ、と思ってしまうわけです。確かに、これを繰り返すうちに「他人に流されず思った事をやる」「集中して聞く」というスキルは一時的には身につきます。しかしそれでも、「できる」「できない」は別問題だと思うのです。(余談ですが、結局こういった「指示を覚えて順番に遂行する」系の問題は娘の小学校の試験では一問も出ませんでした。学校側はそんな事は求めていない場合もある、という良い例です。)

そうは言っても、出題されるからにはこなしたい!そして合格させてあげたい!・・・と思うのが親ですが、そんな親に朗報が。ずーーっとできなかった子でも、、、年長の秋にいきなりできるようになります。なんなら本番試験だけできます。

なんなんですかね。いきなりなんですよ。できるならもっと早くやってくれよ!!と思うんですが、さっきも書いた通り、脳の発達の問題な気がするのです。そして発達には月齢差もあれば、個人差もあります。脳にムチ打っても早く発達してくれる訳じゃないので、これは気長に待ってください。。。よく「子どもを信じて下さい!」と言いますが、信じられないなら、いっそ早く諦めてください。 「我が子いっつも出来てないwワラwww」と思っていた方がマシかと。おどおど不正解の行動をとるよりも、思いきり自信をもって間違える子の方がおそらく好印象ですw なので、私のように「できてない!聞いてない!まず聞きなさい!!」・・・と急かし、怒るのはやめた方が良いですw

それではまた次回!

次回はストーリーから離れ、小学校受験についての基本的な情報について解説しています。これを読んでからの方があとのストーリーがわかりやすいかもしれません。

そんな事は良いから続きを!という方は以下からどうぞ^^


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?