プロレス初心者がWWEを観に行くまでの話 #2
前回の記事になんと「13すき」もいただき、絶賛うかれております。
記事を読んでくれる方がいる、ってだけでもうれしいですが、ぽちっと「すき」ボタンを押してくださったなんて。。!ありがとうございます!
さて、前回の続きです。
「動画ではなく、生でプロレスの試合を観たい!」と思いたち、6月9日に開催される新日、全日、NOAHの3団体の合同開催イベント「All Together」のチケットを入手しました。
どうせ生で観るならリングに近い席で観たいなーと思いチケットサイトで見てみると、まだマス席が残っていたので、両国国技館の座席表がよくわからないものの、2階席よりは見えるかな?と思い、とりあえず買ってみることにしました。
無事チケットが買えたところで、まだまだプロレスの知識はゼロで、知っている現役の選手といえば棚橋選手だけ、という状態でした。どうせ試合を観に行くならある程度、選手のことやプロレス団体のことなど知っておきたいなと思い、予習をすることに。
ググったり新日、全日、NOAHのサイトでいろいろ見てみますが、うーん、プロレスファン=知識がそれなりにある人前提でさまざまな情報が載っているので、正直なところ初心者にはとっつきづらく感じます。
それは結局、選手の顔と名前が分かったところでそれは2次元の情報に過ぎず、各選手の背景やユニットがどうやってできたか、またどんな確執があって、歴史があったのか、というような立体的なベースがないと、自分の気持ちもそこに乗っからないんだろうな、と思い至ります。
プロレスに入門書なんてあるのかな?と思いながらもガチの入門書を読みたいのよ、と、AmazonのKindle本のエリアを「プロレス」というワードで検索してみました。
検索結果の一番上に「週刊プロレス」がひととおり色とりどりに並んだ後に、漫画「プロレス スーパースター列伝(新装版)」が表示されました。
作者の名前に梶原一騎、とあり、ん?たしか巨人の星の作者の人だよね?プロレスの漫画も描いてるのかな?と思い、Kindle Unlimitedで無料で読めたので、読んでみることにしました。
のちに知ることになりますが「プロレス スーパースター列伝」は「バイブル」的な漫画であり、プロレス初心者には超良書であったのです。
この漫画に巡り合えたことは、本当にラッキーでした。
第1巻、まずは全日ジャンボ鶴田とブッチャーの試合のシーンから、いきなり始まりました。ジャンボ鶴田、ブッチャーという名前はプロレスがまだ地上波のテレビで放映されていた時に観た記憶があり、特にブッチャーはその名のとおりたしかフォークを凶器に対戦相手を血だるまにする悪者のイメージでしたが、そのままそれが描かれていました。
絵の感じが結構昭和のままな劇画タッチだったこともあり、巨人の星のアニメをリアルタイムで観てた世代の私は、あぁたしかににこれって巨人の星の作者、梶原一騎さんが描いたんだなぁ、と一発で納得しました。
プロレスに自然にマッチしている力強い絵のタッチ、選手たちのデビューのいきさつや苦悩、また団体やプロモーターによる選手の理不尽な扱い、そして途中に挟まれるアントニオ猪木のナレーションのような小話がとにかく面白く、ぐいぐい読んでしまいます。こんな面白い漫画があったんだ。。。。
特にアントニオ猪木とジャイアント馬場が力道山のもとでプロレスラーになった回の、馬場さんが野球の読売ジャイアンツのピッチャーを、お風呂場の石鹸を踏んでしまい転んで肘をケガしたためにあきらめざるを得なかった、というくだりは、昨今はエンタメにもコンプラ的な要素が厳しく求められる窮屈さから考えると、衝撃でした。(いやぜったい虚実織り交ぜてるよね、という)
様々なプロレスの歴史をプロレス スーパースター列伝(新装版)全17巻を通してあっという間に勉強させてもらい、着々と6月9日 両国国技館の初試合観戦に向け、予習を進めていきます。
次回へ続きます。