アーマードコア6 焔のお習字教室 - Fires of Calligraphy -
こんばんは、しがない独立傭兵です。
各位におかれましては、今晩もランクマで脳を焼かれておりますでしょうか?
今日はデカールで漢字を書く…つまり「お習字」についてお話しようと思います。
ちなみに、この記事を書いた名もなき傭兵は執筆時点でランクマC帯をカスタムデカール機でウロウロしてます。
子供の頃に地元の書道教室に通って得た知識等(最終段位二段)を今回のデカール作成に活かしています。(でもリアルの字は下手だし汚い)
それでは行ってみましょう。
レッツ、アーマード書道!!
準備してみよう
まず、いきなり「漢字デカールを作ろう!」と思っても、初手で脳内にあるイメージどおり・思ったとおりに作れるのは突出した才能の変態天才のみです。
実際のお習字も準備と練習が必要であるように、デカール作成にも準備が必要です。
まずは必要となる物を取り揃えましょう。
お手本
まず、作成したいものの「お手本」となるものを準備します。
実際のもの(画像データ)があればよし、無ければ脳内にあるイメージに近いフォントで作った透過PNGデータが有れば良いと思います。
ゼロから1を創造性するのは恐ろしい労力てすが、お手本が有れば話は別ですね。
模倣こそ最大の上達法です。まさにお習字。
トレース環境
用意したお手本をトレース出来るようにします。
PS環境であれば、トレースツールとリモートプレイをインストールしたPCを利用し、PC上でゲーム画面に画像をオーバーラップしてトレースします。
Steamはパソコンでゲームをするので、トレース自体はもっと楽ですね。
基本は、お手本の画像をゲーム画面に重ねてなぞっていくのがメインの作業となります。
目で見て書き写す(所謂目コピ)という方法もありますが、お手本を目で見て書き写すのは並大抵な業ではないので、大抵の場合トレースしたほうがトータルで楽です。
楽できる所は楽しましょう。
カスタムデカールはただでさえ作業工数のかかる仕事です。
カラーピッカー
漢字デカールはだいたいが単色だと思うので、文字の色さえ決まってしまえばその色で書くだけで良い=配色やカラーパレット管理に悩むことが少ないと思います。
ただ、お手本となる画像に近づけたかったり、文字と絵を組み合わせて着色したエンブレムを作りたいというときにカラーピッカーが役に立つと思います。
何でもよい(WindowsだったらPowerToysなど)ので、デカール作業時には使えるようにしておくと色に悩んだときに味方になってくれます。
色はあらかじめ作ってカラーパレットにペーストしておきましょう。
これが硯代わりとなります。
文字について考えてみよう
とめ、はね、はらい
一般的に文字は「とめ、はね、はらい」を意識するとキレイに書ける、とされています。
なので、アーマードコアでデカールを書く際にも、それらの構成要素を意識するだけでデカールパーツの選定がしやすくなります。
書き始めの筆の形、筆を動かしているときの流れ、書き終わりの止め方や払い方など、実際に「どう筆を動かしたらどう描けるか?」ということを頭で意識しながら、それに合ったパーツを選ぶとやりやすいです。
参考:永字八法
実際に書いてみよう
では実際に書いてみましょう。
ここでは作例として、以下の物を挙げます。
はい、こちら二次元アイドルのサインです。
アイドルのサインなのですが、とてもきれいな行書体なので、もうこれは書道のジャンルだと思っております。
参考:杜野凛世 プロフィール及びサイン
書き始める前に
デカールは色々な描き方があると思うのですが、漢字を描く場合は基本的に「パーツの形をそのまま生かす」書き方で良いと思います。
文字数が少なかったり、大写しにして細部までこだわる場合はマスキング設定したパーツを重ねたりしてディテールにこだわっても良いと思います。
ただ、カラフルな痛エンブレムなどと違って単色で書く場合は、もうぺたぺた貼り付けるだけで良いと思います。
(こだわりすぎると、漢字であってもレイヤーが足りなくなっちゃうので)
それではとっても前置きが長くなりましたが、実際に文字を書いていった際のパーツ紹介などを以下に記しておきます。
始点、終点につかえるもの
水滴、涙滴パーツは「とめ」にすごく使えます。
書き始め、止めの筆の形そっくりになるので、ここが起点になることが多いです。
ただ、縮小してもある程度サイズが大きいので、細い文字には使いにくかったりします。
画像の例だと「杜」以下の太さの文字にはマッチしませんでした。
そういう場合は始点によく似た別パーツ(台形など)を重ねたりして調整します。
縦横線につかえるもの
アルファベットのハイフンが良い感じに使えます。
もともとのパーツが小さめなので、縮小した時に細い線にも使いやすくて良いですね。
太くて良いなら四角形パーツでも全然構いません。
カーブした線はこちらの線を使うことが多いです。
太さなどは重ねたりして調整も可能です。
はねにつかえるもの
皆さんものすごくお世話になっているであろう、牙です。
あと魚の骨みたいなやつですね。
もうこれはそのまんま「はね」の形です。
はらいにつかえるもの
やっぱり牙です。
牙は汎用性が凄く高いです。
曲線につかえるもの
行書のくねるような線は牙をいくつか組み合わせます。
そう、お気づきの通り、漢字はだいたい牙で何とかなっちゃうんです。
牙が便利すぎる。汎用性が高すぎる…!!!
できあがり
はい、そして出来上がったデカールと、デカールでカスタムした機体がこちらになります。
作業時間は諸々含めて4~5時間程度でしょうか?(漢字デカールのみカウントした時間なので、痛デカールはもっと工数がかかってます)
凛の文字が最難関でした。画数が…画数が多い…!!
四文字ですが、割といっぱいめの111レイヤーくらい使ってます。
作例は行書体なので、他の書体だったり、掠れが強くて味のある文字などはまたパーツを工夫して作っていくと良いかと思います。
すみません、その辺は実際に作成したことが無いので具体的なメソッドは存じず…ただ、文字の基本骨子というものは変わらないので、似た感じで作れるかなと思います。
漢字デカールはキャラエンブレムなどに比べて、
造形が楽
カラー管理が楽
レイヤー不足もそんなに悩まなくていい
というメリットがあり、作りやすい部類に入ると思います。
それでは、みなさんもこだわりのデカールを機体やエンブレムに掲げ、たのしいアーマードコアライフをお過ごしください。
余談
タイトルなんですけど、びじゅチューンより「焔のお習字教室」をオマージュしてます。
この動画のモデルとなった絵画の、さらにモデルとなった六条御息所も、嫉妬をモチベーションに生霊になったりしました。
デカール製作にしろ何にしろ、強いモチベーション(それが怨念であっても)というのは大事だな、と常々思ってます。
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