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根暗だ!わたし

わたしが幼い頃大好きだったもののひとつが「にっぽんむかしばなし」のほん。
ぼうや〜よいこだねんねしな、のあのアニメの絵を用いた昔話全集のようなもので3巻あった。いま、一巻だけにまとめられたものがまだ売っていて、買った。

物悲しいものが多く、小2、年中の息子たちには嫌がられるだろうとあまり読めてない。(寝る前のよみきかせは、さいきんはもっぱら「最強王シリーズ」を読まされている。これもなんかまあ、良し。)

私はどれくらいの歳の頃でこれをぼろぼろになるまで読んでたのかな。いま、私の息子たちにはたとえばつるの恩返しですら、歓迎されないだろうなと思う。嫌や、これ、てな。

にっぽんむかしばなし。私の血肉になったと思う。その、勧善懲悪で、人がポックリ死んで、動物がかわいそうな、このにっぽんむかしばなし。人生観、わりとこんなかんじ。そしてそれがわたしには好ましいのだ。いや、ウチ、マジ根暗。

神経症になった私の傾向、もうこのあたりから出てると思う。必死に祈ってなんとか神仏に不思議なチカラで救ってもらうとか、悪者は酷い目に遭うけど別に善人もそんなに、苦しくて、幸せでもないとか。陰気で湿っぽい日本のむかしばなし。道徳的ではあるけど、苦しい道が生きる道、みたいな。結果、悪いことは、したくない純粋な小心者の潔癖な、、私が出来上がってきた。という側面もあると思う。

みつごのたましい、やっぱひゃくまで。

まあ、いいんです。でも、こどもたちに読む物語は、こういうのでない方が良いかなって今は思う。不思議なチカラを頼らないで。弱いからってがまんしないで。そういうもんだ、でやり過ごさないで。弱者を弱者のままにしないで。味わい深いと思いはすれど、にほんむかしばなしは時代おくれです。

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