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こうこうだんがん(近況)

・雨上がりに外に出るときはいつも、『雨上がりの世界へ』という合唱曲を思い出す。たしか小学校低学年で歌った曲だったはずだ。雨が上がった後のすっきりとした心地よさが易しい歌詞の中に詰まっていて、今でも大好きな歌だ。

・8月31日になると毎年「夏の終わり」を感じるのが不思議だ。8月31日と9月1日の間で気候が大きく変わるわけでもなければ、大学の夏休みが終わるわけでもなくて、ただ月が変わるだけなのに。連続的な時間の流れをデジタルに切り分ける暦という概念の強力さを感じる。

・アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を観た(1期のみ)。中枢神経をコンピューターに直結させる電脳化技術が発展・普及し、義体化(=サイボーグ化)がごく一般的な選択となっている2030年の日本を舞台に、電脳犯罪に対抗する公安9課の活躍を描いた近未来SF……なんて、わざわざ書くまでもないほどに有名な作品だ。僕好みのアニメであることは観る前からわかりきっていたが、やっぱり最高だった。近年はもっぱら生成AI事情やらSNSの動向やらを小難しく語るときに引き合いに出されがちで、実際それが可能なだけの広く深い示唆に富んだ作品ではあるのだが、そういった文脈を抜きにして単純なエンタメとして鑑賞しても傑出した作品であると思う。

・2nd GIGや映画(押井守監督の方)にはまったく触れられていないので、それらもぼちぼち観てみる予定。

・また偶然にも、ゲーム『Fate/ Grand Order』の新規ストーリー(奏章Ⅲ)もAIをテーマとしていて、個人的にはタイムリーで面白かった。攻殻のAIがゴースト(≒魂)を持たないモノとされる一方で、FGOのAIはゴーストを持つと見なされて、「人間」としての立場を獲得している。AIを取り扱うフィクションで(あるいは現実でも)必ず問題となる「AIと人間の違いは何か?」という点について、様々なケースを考えさせられた数週間だった。

・ゲーム『スーパーダンガンロンパ2』『ニューダンガンロンパV3』をプレイした。無印『ダンガンロンパ』と比べて、推理ゲームとしての完成度が劇的に向上しており、最初から最後まで非常に楽しくプレイできた。このシリーズをプレイして僕が感心したのは、ミステリ的には絶対に許されないタブーを侵しまくる「なんでもあり」のシナリオでありながら、物語の芯になる「アツさ」みたいな部分だけは外さないところだ。こういう作品はプレイヤーを信頼していないと作れないだろうなと、素人ながら思った。また、全編通して過激な下ネタやしつこいパロディが目立つが、それ自体がダンガンロンパの悪趣味な世界観演出として機能しているのがズルいところ。こうなるともはや無敵のゲームである。

・というわけで、今月はゲームとアニメばっかりだったので本や映画には全然触れられていない。就職までに気になるコンテンツを全部消化してしまおうと思っていたが、どう考えても時間が不足している。あと3年ぐらい入社を遅らせてもらえないだろうか……。

・最近の記事があまりにもオタクくんの日記すぎるが、しかしオタクくんなのは覆しようのない事実なので仕方がない。また読書感想文とかも書かないとね。

・以上。今日のサムネイルは、はっきり見える局所的豪雨の様子でした。