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ふきはきふらふら(近況)

・暖冬らしいが、そうは言っても寒いものは寒い。寒いと動く気にならず、動かなければ書くことがない。そんなわけでほとんど更新せずの12月後半、近況報告ぐらいはしておこうと思う。

・本当は煩悩をオマージュして108の短文を投稿したかったのだが、面倒すぎて諦めてしまった。まず「煩悩をオマージュ」という日本語が正しいのか、そこから考えていかなければならない。

・大掃除をした。水回りからエアコンのフィルターまで、下宿の全てを綺麗にした……と思っていたのだが、レンジフードだけすっかり忘れていた。まぁこれは日光東照宮の逆柱のようなもので、あえて「未完」の状態にしておくことで住環境の崩壊を防ぐことができるのである。「満つれば欠ける」というやつだ。なんにせよ僕が住んでいる限り「欠ける」ことになるのだが、ひとまずそれは気にせず達成感に浸ることにする。

・思えば、自分はいつも掃除をするたびに「大掃除をした」と言っている。こまめに掃除をしないから、いざやるとなると「小掃除」で済んだためしがないのだ。これは生来の性格によるものだから最近は諦めている。大が小を兼ねるように、大掃除は小掃除を兼ねるのだ。回数については考えないでおこう。

・高校の部活仲間との忘年会があり、短期間だけ帰省していた。みんな大して変わっていないように感じたのは、僕が変わっていないからだろうか。

・フラフラになるまで酒に酔った経験が無かったので、この機に試してみようと思い立ち、いつもよりハイペースで飲酒してみた。アルコールには比較的強いという自負があり、実際途中までは特に問題なかった(と自分では思っている)が、2軒目も終盤になったタイミングで日本酒を一気に飲んだあたりから急におかしくなってしまった。感覚的にはパソコンが重くなるのに似ていて、あらゆる処理が遅くなり、意図しない挙動が発生する。酔っている自分をメタ認知することは一応可能なのだが、そのメタ視点の自分ももちろん酔っているのだからどうしようもなかった。

・翌朝はもうトイレにこもってひたすら嘔吐である。体幹の筋肉を酷使することになり、非常にしんどかった。酩酊状態の恥ずかしさと二日酔いの苦しさは明らかに飲酒の楽しさを上回っていると感じたので、今後は絶対に飲み過ぎないようにしようと思う。今回の経験で自分の限界ラインがかなり正確に把握できたので、もう大丈夫なはずだ。

・初の酩酊状態で感じたが、記憶が失われるというのはとても恐ろしいことだ。自分が自分であるという根拠、自己の連続性を保証するのはいつだって記憶である。記憶に残らない時間は睡眠だけにしておきたいものだと改めて思った。

・M-1グランプリを観た。お笑いについて詳しく語れるわけではないので詳細なコメントは控えるが、全体として非常に面白い大会だった。

・大会数日後、審査員の博多大吉さんがポッドキャストで興味深い話をしていた。いわく、「優勝した令和ロマンは大学お笑いサークル出身。プロ芸人は、周り全員をライバルとみなして競い合い、とにかく劇場で場数を踏みながら芸を磨く。一方、大学お笑いサークルはあくまで仲間であるため、お互いへのアドバイスが盛んに行われている。そのため、自分たちのスタイルを確立して洗練していくスピードが極めて速い。今後、M-1で結果を残すコンビは大学お笑い出身者が多くなるかもしれない」とのこと。やはり知の共有は重要なのだ。

・まだ書きたいことがあった気もするが、思い出せないのでここまで。明日は2023年の振り返りを書くつもりでいるが、もしかすると時間がないかもしれない。念のため、先に年末の挨拶だけしておく。

・というわけで、本年も大変お世話になりました。良いお年をお迎えください。