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ボロボロの身体でライブに行った
以前わたしが地下アイドルをしていたことは、何度も記事で明記しているので知っている方もいるかもしれないが、私は2年とちょっと、アイドルをやっていた。
彼氏と喧嘩をし、しばらくどこへ行こうかと考えていたのだが、そういえばずっと見たいと思っていた元いたグループのライブ、あったりしないかなぁ〜と思って調べていたら、偶然その日ライブがあった。
見に行くことにした。
関係者席で見ることになったので、同じ事務所の先輩アイドルや、見知った顔のスタッフさんと鉢合わせることはもちろん怖かったが、目的は社長に彼氏とのことを相談するためと、一旦の居場所の確保だったので、行くことにした。
トッパーが私のいたグループだった。
私のいたグループは、プロデューサーから最強の曲をいただいていたが、私含め誰1人可愛いとは言えない容姿で、歌、表情から伝わる"何か"にかけてライブをしていたようなグループだ。
実際、毎回のライブお客さんの誰かは泣いている。バンドみたいなグループだね。海外に行けばその場でファンになり、来てくれてありがとうとケーキをおくってもらえたり、そんな、人の感情を動かすことができるグループだったと思っていた。実際、詳しくは書けないがグループが大きくなる話もでていて、わたしが脱退をしたのはその最中だった。
ライブがはじまった。
音が心地いい。フロアで聞くとこんなにオケよりマイクの音大きめなんだ、とか、あ、新曲聞けて嬉しい。とかそんな感じだった。
全く感動しなかった。
こんなもんなのか、って切なくなった。
涙がでることくらい覚悟してたのにな。
もちろん演者はフロアに向けて感情を飛ばしている。だから、目線の先のお客さんには、心臓がゾクゾクするようなかっこいいライブだったのかもしれない。
でも、あれだけ別格だね、最高だね、と言われていた私たちのグループって、こんなもんだったのか、と、切なくなった。先輩アイドルのライブも、よそのアイドルのライブも、音で耳がいっぱいになるのは幸せだったけど、それだけだった。
メンバーの気持ちが入り切らずライブが良くなかった日だったのかもしれない、PAさんがいつもと違ったからそれが原因かもしれない、
けど、切なかった。
地下アイドル笑
って思う人がいるのもなんか頷けるというか、言われても仕方ないようなこと、規模で、私たちは本気でアイドルやってます、って言ってたんだなって
もちろん夢を追いかけることは素敵で尊いことだけれど、離れてみてわかった。私たちは私たちが思ってるほど全然凄くない。
今日も東京のいろんな場所の地下で、お客さんが数人のライブハウスでライブをしているアイドルがいる。でも、それが生きがいなアイドルとお客さんがいる。なんだか悲しいよね。当人同士は本気で、幸せなんだろうけど、側から見たらすごく滑稽に見えてしまったの。
なんて締めたらいいのかむずかしいからもうこの辺で終わっちゃうね。
地下アイドルにハマっているひとが見ていたらごめんなさい。
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