飲み薬だけではない!!花粉症を乗り越えろ
春になり気持ちよい季節が始まりますが、花粉症もついてくる、、
花粉症に対する薬を飲んでいるのに落ち着く様子がない。毎年この季節は、鼻で呼吸ができない、、内服薬ではあまり効果を感じれない方も多いのではないでしょうか?
今回は、アレルギー性鼻炎ガイド2021を参考により快適な春を過ごすための解説をしていきます。
1. アレルギー性鼻炎の症状は?
2. 治療薬
3. アレルゲン免疫療法について
1. アレルギー性鼻炎の症状について
くしゃみ、水様性鼻水、鼻づまりが三大症状です。
花粉など(抗原)が鼻に入ってくるとくしゃみで追い返し、鼻水で体から排出し、鼻づまりで体に入りにくくするということが起こります。
これが人間にとっては、とてつもなく不快であるということです。
出現する症状は遊離される化学伝達物質によって異なります。
鼻腔に抗原が入ると、なんやかんやあり化学伝達物質(ヒスタミン、ロイコトリエン)が遊離されます。
ヒスタミンが神経を刺激すると『くしゃみ、鼻水』
ロイコトリエンが血管を刺激すると『鼻づまり』といった症状が出てきます。
※くしゃみと鼻水、鼻づまりは遊離される化学伝達物質が異なるため薬も異なります。
人によって、くしゃみ・鼻水が強い人と鼻づまりが強い人、全部ある人に分類されます。
1. 治療薬
抗ヒスタミン薬
ヒスタミンの作用するところ(受容体)をブロックすることで症状を抑えます。
薬によっては一部の緑内障や前立腺肥大症には禁忌となります。
→詳細は前項を参照
抗ロイコトリエン薬
抗ヒスタミン薬とは異なる場所で作用します。
特に鼻づまりに対して効果があり眠くなる成分は含まれていません。
薬剤としてはオノン(プランルカスト)、シングレア、キプレス(モンテルカスト)などがあります。
点鼻用血管収縮薬
鼻に噴霧する薬で鼻づまりに対してすぐ効きますが、使いすぎるとかえって鼻づまりが強くなる、薬剤性鼻炎になるため注意が必要です。
薬剤としては、プリビナ(ナファゾリン)、トラマゾリンなどがあります。
ステロイド点鼻薬
ステロイド点鼻薬は症状がひどい時に使う薬ではなく、症状の悪化を防ぐために継続的に使う薬です。初期の軽い症状のうちから使うべき薬剤とされています。抗ヒスタミン薬のような眠くなる副作用はありません。
1日1回使用するものになりますが、鼻がすっきりした時に使用するのが良いとされます。医師から特に指示がなければ、お風呂後に使うのがいいでしょう。
薬剤名 アラミスト(フルチカゾン)
受容体結合力が強く、最も強力なステロイド点鼻薬です。
点鼻薬ですが目の痒み・赤み・涙といった目の症状に対しても有効です。
2. アレルゲン免疫療法
原因となっている抗原エキスを注射や舌下にて体に入れていく方法です。
抗原に対する反応を弱めていく方法のため2-3年かけて治療していきます。
アレルギーを克服できる可能性があり約70%に有効と考えられています。
しかし、ショックなどの副作用がごくまれに出現するため注意深く治療を行っていくことが大切です。
※あくまで個人の意見です。詳細はアレルギー性鼻炎ガイド2021を参照ください。
特定の薬剤を推奨するような内容ではありません。
主治医の診断、意見が最優先です。
参考文献
各種薬剤添付文書、インタビューフォーム
薬局ですぐに役立つ薬の比較と使い分け
2020_アレルギー性鼻炎ガイド_1216 (allergyportal.jp)
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