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古典ハリウッド映画

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2022年7月の記事一覧

『戦争と母性』

監督:ジョン・フォード

面白かった!同じヴェーラということで、『君たちのことは忘れない』のような辛気臭い映画かと思ったら、そこは古典ハリウッドらしく明快に進み、ラストも演出でねじ伏せられる感じだった。メアリーが登場するシーンがお洒落。水を池に投げ込んで、水のゆらめきが止まるとともに彼女の姿が徐々にはっきり分かるようになる。シリアスの前半とは打って変わって、むしろ子供が死んでからの方が楽しい。巡礼

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『暗黒街』

監督:ジョセフ・フォン・スタンバーグ

ディートリッヒいなくとも面白いスタンバーグ。ラストの台詞アツい。やはり人物の選択の表象は顔の表情なんかじゃなく扉を開けるか開けないかなんだ。冒頭は小津の『その夜の妻』みたいなロケーションだった。階段を上る二人を撮りますってときに階段に二人、手すりに一人座らせるの自分は絶対できない。猫を机に置いて牛乳瓶を床に置く、、、逆では?