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古典ハリウッド映画

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2022年4月の記事一覧

『教授と美女』

監督:ハワード・ホークス

ゲイリー・クーパーがわざとらしい童貞で好きじゃなかったけど、映画は面白かった。女性が男性を巻き込んでいって目的が分からなくなるいつものやつ。たしかに転倒というアクションがうまく機能しているように思う。

『三十九夜』

監督:アルフレッド・ヒッチコック

見る才能がないからか、ヒッチコック映画っていつもうっすら眠い。面白くないわけではないけど。手錠でしか結ばれなかった二人が手を握り合うのは悪くないけど、それがやりたかっただけやろ。中盤までヒロインが誰かわからない感じは好き。

『鬼軍曹ザック』

監督:サミュエル・フラー

白人、黒人、朝鮮人、日系アメリカ人、いろんな人が出てくるが、思想は違えど彼らの置かれている状況は全く同じ朝鮮戦争である。それぞれのバックグラウンドの違いが戦争によって曖昧になり、ときには浮き彫りになる。韓国人の子との交流、ヘルメットの交換は人情味を感じさせる。単なる共産主義批判にはなっていない。