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【040】夢かもしれない【M.Chiro】

 皆さまこんにちは。そして初めまして、M.Chiroです。


 軽く自己紹介をさせてください。


 普段はレポートが終わらないなどと嘆く普通の大学生アカウント。(@MChihiro8)時たまよくわからないスチームパンクの(?)アナログ、モノクロイラストを載せ、フォローするとTLに某ゲームの水色のオオサンショウウオが流れてくることになる。趣味は散歩とお絵描き。


 よろしくお願いいたします。



 まずは宣伝を一つ。

 私も末席を汚しております餅果実文社第3回合同誌が2022年3月1日配布開始です。フルカラー誌「あちら」小説誌「こちら」合わせて、参加者皆々様の「かがみ観」が一堂に会します。


 第1回、第2回ともに素晴らしい作品が目白押しでしたが、今回はさらに参加者が増えグレードアップ。始めての方も、リピーターの方もぜひぜひ、お手元においてじっくり御覧いただきたいです。


 合同誌購入はこちらより↓

餅果実文社 第三回合同誌「あちら・こちら」ご購入フォーム (google.com)




 さて、


 「鏡を割ると7年間不幸が続く」


 有名な話ですね。インターネット情報では一概に悪いものとは言えないらしいですが、日用品が壊れるというのは普通に不幸です。第3回合同誌のテーマは「かがみ」、今回はこの鏡のジンクスについてつらつらと書いていこうと思います。




 先日ポストに一通のはがきが届いていました。

 お役所らしい明朝体で「【重要】契約更新のご案内」「あなたが鏡を割って7年が過ぎようとしています」「契約更新の有無にかかわらず期日までに手続きを」「行わない場合然るべきところに…」


 「不幸」の更新、嫌ですね。

 「然るべきところ」って何でしょう。因果かな。

 完全に怪しいメールのそれです。


 でもなんとなく心あたりもあります。そう、あれは中学生のころ。


 思い返せば誕生日にもらったすみっこぐらしの手鏡。スクールバックにてきとうに詰め込んでいたら、ふと取り出すと割れていました。


 ホコリで汚れた表面に、上下に薄く走る亀裂。幸い破片が出るほど派手には割れていなかったので、怪我をすることもなく。その日のうちにそっとゴミ箱にさよならをしました。


 それから思い返すこともなく、気づけば数えて7年。


 調べてみると出所は正しいところみたいです。住所を移した市役所から。ちゃんと担当の科があるんですね。知らなかったです。


 仕方ない。私は善良な一般市民、手続きをしなくてはならないようです。

 今どきスマホで済ませてしまいたいのですが、あいにくマイナンバーカードは持っていないし、直接出向くか何かしなくてはいけないみたい。頑張るぞ。



 しかし、どうにもぐずぐずしていると、見知らぬ番号からの着信が入っていました。

 検索してみると問題の市役所から。

 私は電話が病的なまでに苦手です。かかってきた着信をとるのも、ましてや自分からかけるのも、そして折り返しは何よりも苦手。


 とはいえいち市民としての義務を果たさねばなりません。市役所に行かなければ、そして折り返しの電話もしなくては。





 何もかもどうでもよくなりかけたその時、素晴らしい裏技が目に飛び込んできました。どうやら7年たつ前に鏡を割れば煩雑な手続きは無し、自動で契約更新がされるみたいです。


 なんて素晴らしい。


 「不幸」というなんだか抽象的なペナルティーに目をつむれば目の前の問題全てに片が付きます。やったね。


 早速先ほど100円ショップで鏡を買ってきました。今晩にでも怪我に気を付けながら割る予定です。


 そういえば百円ショップへの道すがら、シジュウカラが七色に光って首をぶんぶんふっていました。ゲーミング、大丈夫かな。



 以上、夢かもしれない。

 お付き合いありがとうございました。




 本誌では真面目にいつものイラストと、少しの文章を掲載させていただいております。私のベストを尽くしました。素晴らしい掲載人の皆さまの作品と共に、少しでも見ていただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。



 某日、モコモコのカフェオレと共に。


 M.Chiroでした。

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