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【映画レビュー】【ネタバレ注意⚠️】君たちはどう生きるか?を見てきたぞ!


来たる7/16。宮崎駿監督最新作「君たちはどう生きるか」を見てきた。いやーー、予約予約予約でなかなか席が取れなかったー笑

都内のバルト9で朝イチで参戦したが、朝なのに満席でいかに世間の期待値が高い作品であったかがよくわかった。

以下ネタバレとレビューになるので、まだ見ていない人はブラウザバックか自己責任で。
































まず、レビューをする前に物語のあらすじから振り返えよう。

⚠️⚠️⚠️ネタバレ注意⚠️⚠️⚠️

あらすじ:

太平洋戦争中の1944年、牧眞人は、東京を襲った空襲で入院中の母を亡くし、父が経営する戦闘機工場の移転とともに、郊外へ疎開することに。2人を出迎えたのは、母の妹であり、父の再婚相手となったナツコでした。お腹に新しい命が宿っている彼女を、眞人は新しい母親として受け入れることができず、転校先の学校でも孤立してしまいます。 そんなあるとき、屋敷の庭の奥に古びた塔を見つけた眞人。そこは母の大おじにあたる人物が建てたものだとか。そして眞人の前に、「あなたの母は死んでいない」と人間の言葉を話すアオサギが現れ、彼は導かれるように塔へ入っていきます。

第二次世界大戦下、牧眞人は入院中の母を空襲による火事で亡くします。その後、母の妹ナツコと父が再婚し、眞人は彼女の住む屋敷に移住することに。ナツコのお腹には新しい命が宿っており、眞人は内心複雑ながらも、彼女に礼儀正しく接するのでした。 ナツコの屋敷には、7人の老婆がお手伝いさんとして雇われています。部屋に案内された眞人は、旅の疲れからか眠ってしまい、母の病院の火事を夢に見て、涙を流しました。 ふと窓の外を見た眞人は、アオサギがこちらを見つめているのに気が付きます。外に出てアオサギを追うと、屋敷の奥の古びた塔に入っていきました。塔の入り口は塞がれており、中に入ることができません。老婆たちが眞人を探しに来たため屋敷に戻ると、途中で拾ったアオサギの羽根は消えてしまいました。 翌朝、父の車で転校先の学校まで送ってもらった眞人でしたが、裕福すぎるために周囲と馴染めず、帰り道で取っ組み合いのケンカに。その後、眞人は自ら石で自分のこめかみを殴り、ひどい怪我を負います。発熱で寝込んでしまった彼を見て、父は学校に殴り込みに行きました。 徐々に回復してきた眞人は、彼にしつこくつきまとうアオサギを退治するため、木刀を持って出かけます。するとアオサギは「お母さんは生きてまっせ。死んでなんかいませんぜ」と言います。

再び体調が悪くなった眞人を、ナツコと老婆たちが部屋へ運びます。その後彼は回復しますが、一方でナツコはつわりがひどくなり、寝込んでいました。見舞いに来てほしいと言われた眞人はその通りにしますが、「早く良くなってください」とだけ告げます。 眞人は竹で弓矢を作りますが、うまくいきません。しかしアオサギの羽根を矢につけると、想像以上の威力を発揮しました。そのとき、眞人はナツコが森に入っていく姿を見かけます。 夕方になってもナツコは戻らず、老婆たちは彼女を探していました。眞人は彼女の足跡を追い、塔にたどり着きます。それを見た老婆たちは、この場所は呪われているので入ってはいけないと口々に言います。しかし、アオサギの母は生きているという言葉の真偽を確かめようと、眞人は塔に向かいます。どうにか彼を止めようとした召使いの1人であるキリコも、一緒に塔に入りました。 塔の中には、不思議な世界が広がっています。アオサギに案内され、眞人は長椅子に寝そべったナツコを発見しますが、それはアオサギが作った偽物でした。怒った眞人がアオサギのクチバシを矢で射抜くと、アオサギは飛べなくなります。中年男性の姿になったアオサギは、謎の老人に言われるまま、眞人とともに異世界に行ったナツコを助けに行くことに。

海に囲まれた島にたどり着いた眞人たちは、「ワレヲ学ブモノハシス」と書かれた金の門を開けてしまいます。それは誰かの墓のようでした。するとペリカンが彼らのもとに押し寄せました。若返ったキリコはムチでペリカンたちを追い払い、墓の主が起きるのを止めます。 海に出た眞人とキリコは、巨大な魚を釣り上げ、それを捌きます。すると「わらわら」と呼ばれる白い妖精たちが、はらわたを吸収していきました。栄養を吸収したわらわらは空へと浮かんでいきます。キリコによれば、わらわらたちは別の世界で新しい命に生まれ変わるとのことでした。 しかしペリカンたちが空中でわらわらを食べ始めます。そこにヒミという少女が現れ、炎でペリカンたちを追い払いました。その後、アオサギと再会した眞人たちは、ナツコがいる場所を目指して歩を進めます。途中でインコに食べられそうになりますが、なんとか逃げ切ることに成功。ナツコがいるという塔は、屋敷の庭にあった塔に似ていました。どうやらすべての塔はつながっているようです。 一方現実世界では、眞人の父と彼の部下たちが、いなくなった眞人とナツコ、そしてキリコを探していました。 老婆たちは、塔はむかし突然空から降ってきたものを保護するため、眞人の母とナツコの大おじにあたる人物が作ったものだが、その度に事故が起きたと話します。そして大おじが姿を消し、危険だからと入り口を塞いだものの、また入り口が開いてしまい、誰も近づかなくなったと言います。 眞人の母も幼少期に神隠しにあっており、1年後、彼女はいなくなった日と同じ姿で、すべての記憶を失くした状態で戻ってきたことがあったとか。それを聞いて、眞人の父は塔に向かいます。

眞人はアオサギ、ヒミとともに塔にたどり着きます。そこにはたくさんの扉があり、「132」と書かれたものを開けると、眞人の父たちが彼らを探している姿が見えました。 インコの兵士たちの目をかいくぐって、眞人はナツコのいる部屋までヒミに案内してもらいます。ナツコは白い御札のようなものに包まれて寝ていました。眞人は彼女に呼びかけますが、白い紙に邪魔されてしまいます。必死でナツコを助けようとする眞人は、彼女に向かって「お母さん!」と叫びました。 眞人が気がつくと、彼はこの世界の殿様のところに来ていました。彼は母たちの大おじで、宙に浮かぶ積み木を指さし、眞人にこの世界の秩序を保つ役目を引き継いでほしいと言います。 意識を失っていた眞人が目覚めると、ナツコのところへ行くタブーを犯したとしてインコに捕まり、包丁で捌かれそうになっていました。アオサギが眞人を助けますが、インコの王は、捕らえたヒミをダシに、殿様とこの世界の秩序について交渉しようとしていました。 眞人はやっとの思いで大おじのもとにたどり着きます。すると彼は、やはり眞人に自分の跡を継いで、せ世界の秩序を守って欲しいと言いました。インコの王はそれを見て「約束が違う」と激怒し、勝手に積み木を積み上げます。しかし積み木は倒れ、インコの王は積み木を真っ二つに切りました。 すると世界は音を立てて崩壊を始めます。時の回廊まで逃げてきた眞人、アオサギ、ヒミ、キリコはそれぞれの扉から元の世界へ戻ります。眞人は死の運命が待つヒミを引き留めようとしますが、彼女は「あなたのような子が産めるなんてしあわせ」と言って、扉の向こうへ去っていきました。 眞人とナツコ、そしてアオサギは現実世界に戻る扉を通ります。彼らを迎えたのは眞人の父でした。眞人はキリコの人形と積み木を持っていました。それを見たアオサギは、「普通は忘れる。早く忘れた方がいい」と言うのでした。

引用元:

感想:
悪かったところ

最初見た時は、ん?これは火垂るの墓みたいな戦争映画かな?と思いきや、急に画面が変わって田舎の疎開先での物語になるので原作と同じ学校生活を中心に取り巻く話なのかと思った。
それも束の間、アオサギに導かれるまま、謎の世界に入る話なので、"君たちはどう生きるか"ってタイトルにした意味がよくわからなかった。
英題もthe boy and the heronなのでこのタイトルにしなくても良かったのだと思う。

率直な感想としては銀河鉄道の夜+ブレイブストーリーのような印象を受けた。
あの塔に入るまでの物語の流れが冗長すぎる感じもした。もっと早くあの世界に入って、その辺りの話を長くした方が見やすいのでは?と思った。君たちはどう生きるかの原作を読んで泣く場面入れる必要あったか?となった。
アオサギが急に仲間になるのもよく分からなったし、何故アオサギだけが世界を行き来できたのかについての説明もなかったので、その辺りの説明も欲しかった。漁師キリコの名前が分かったところも意味不明ではあった。
ある程度考察に任せます、って印象は受けたが、これでは見ていた子どもが置いてけぼりで可哀想だなと感じた。

最後のぶつ切り感も良くなかった。まひとの成長がテーマならその辺りを後日談で語っても良かったと思う。

良かったところ

重い話がテーマではなくて良かった。母親の死から始まるのでこれは…と最初はなったが、物語の軸を異世界に移すことで上手く軸をずらせて居たと思う。
ジブリ独自の全て手書き作成なのも良い。昨今のCGでサボる映画と格の違いを見せていた。

総括:
全体的に万人受けするものか、と言われたら微妙だった。ラピュタみたいな作品なら良かったが、監督の人生感が完全に反映されていたので、人を選ぶ作品だなと感じた。

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