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38日目② EAGLES The Long Goodbye

ついに来ましたこのときが。横断開始からずっと楽しみにしていたビッグイベント。

EAGLES -The Long Goodbye Final Tour-
Live at Scotiabank Arena

Final と銘打っている通り、彼らの引退ツアーです。

EAGLESは、僕が人生で初めてライブを見たバンドでした。13歳のころ、母に連れられて京セラドームに行ったことをよく覚えています。
それ以来は来日していなくて、リーダーも亡くなったし年齢も相応だしもうライブは観られないかなぁと諦めていたところ、思わぬ形で実現しました。

タイミングも地理的にも完璧、これに合わせてLAから日程調整してきたと言っても過言ではありません。

アメリカ横断の二大楽しみだったビッグイベント、いつもとは少し趣向を変えてお届けします!


18時半、会場に到着しました。既にゲートは開いていますが、前座が19時半からなので余裕かなぁと。
会場の前では、チケット転売おじさんや、お手製グッズ作成兄さんがたくさんいました。しかも日本よりも攻勢激しいです。

入場口付近。カナダ色が全開です。そして荷物検査が厳重でした。空港にあるようなX線検査ゲートを通過して入場。

事前の案内でバッグの大きさ制限を聞いていて、いつもの貴重品だけ入れているバッグですらオーバーだったので、思い切って財布にパスポートだけ入れて身軽で来ました。そして難なくゲートは通過。

ただあとで会場に入って周りを見てみると、明らかにサイズオーバーなバッグを持ってるおばちゃんとか普通にいました。あれこれ悩んだ時間はどこへ。

ゲート通過。ワクワクしっぱなしです。

まず向かったのはグッズ売り場。こんな機会もうないので絶対買います。
オリーブ色の4番と、黒色の6番とで悩みました。

悩んだ挙句、両方買ってしまいました。1枚65CAドル+税なので、日本円で合計約15000円。
金銭感覚などとうに吹き飛んでいます。ただどっかでモーテル1泊分消し込もうと決めました。
記念にも程があるので仕方がないです。ここは奮発します。

会場へ。けっこうシンプルなステージです。
開演前はよくこんな感じで、自分の席とは関係ないところから全体を見渡したりするのが好きです。

そして自分の席へ。会場の中ではかなり安い方なんですが、けっこういい席ではないでしょうか。
ちなみにチケット代38000円しました。これで安い方なんです、ホンマに。

あとこの会場、キャパは15000人らしいです。普段はアイスホッケー場なので、アリーナが気持ち小さくて、その分スタンドがかなり大きい気がします。

19時半、前座がスタート。元々はSteely Danだったらしいですが、何やら個人的な事情により、Tom Cochraneという人に変わったらしいです。
名前は全然知らなかったんですが、1曲だけ知ってました。よかったら、"Life is a highway" で検索してみてください。

50分ほどで前座は終了、20:55からいよいよEAGLESが始まります。いやそもそも定刻が遅すぎやしませんか。

オープニングは "Seven Bridges Road" から。
メインのギターとベースで合わせて6人、パーカッションとキーボードとピアノで合計9人。
弦楽器隊が前列にこれだけ並ぶのが圧巻すぎます。

そのあと流れるように "Take It Easy" へ。EAGLESで最も有名な曲はこれでしょう。
僕が高校3年の文化祭で、趣味全開でベースを弾いたのが懐かしいです。

ボーカルは亡くなったリーダーの息子、ディーコン•フライです。
この曲は、この横断でいちばん聞いた曲です。目をつぶれば、今でも荒野の情景が頭に浮かびます。

そのあとは、"One Of These Nighst", "Lyin' Eyes", "Take It To The Limit" と、グレイテストヒッツな曲ばかり。
EAGLESの何よりも素晴らしいのはコーラスだと思います。最近のバンドってボーカル一強のコーラスほぼ無しが多いですが、このバンドは隙あらば入れてきます。
6人全員が違う音階でとかもあって、生で聞くと美しすぎて鳥肌立ちました。

"Already Gone" という曲にて。スクリーンに映し出されるのは、アメリカ各地のロード風景でした。
あぁ、こんな道々を通ってここまで来たんやなぁと、一人だけ違う感情になっていました。

ヒット曲のオンパレードが続き、本編は "Life In The Fast Lane" で終了。いよいよアンコールです。

アンコールは、会場全体が待ってましたと言わんばかり、EAGLES最大のヒット曲 "Hotel California" でスタート。
これも、この旅まだ5日目のバグダッドカフェでセッションしたのがとても懐かしく感じられました(その時のことも記事にしているのでよかったらぜひ)。

この曲、終盤のギターソロがかっこよすぎます。知らない方はYouTubeで見てみてください。ホンマにシビれます。

最後、ついに "Desperado" が来てしまいました。ライブで絶対最後にやる曲です。
終わっちゃうなぁと噛みしめながら最後の曲を聞きました。

と思っていたら、まさかの最後にもう1曲ありました。本当のラストは、"Heartache Tonight"。
ここにきて、会場がついに総立ちになりました。年齢層の高さもあると思うんですけど、実はここまで観客は一切立ってなくて、ずっと物足りなさを感じていたのですが、最後の最後に全員でシンガロング。
最後の1曲が最高に楽しかったです。

そして終演。あっという間の2時間でした。
正規メンバー全員が76歳、デビューから実に52年というとんでもないキャリアの果てに観られた、最高のライブでした。

会場前は興奮冷めやらぬ賑わい。ホテルまでは徒歩で15分ほどかかりましたが、ホクホクした気分で空を見ながら帰りました。

これで本当にもう一生観られることはないでしょう。まさに "The Long Goodbye"。僕の人生初ライブだったバンドをここトロントの地で観られて、幸せな時間でした。

2024/3/13
EAGLES -The Long Goodbye Final Tour-
Live at Scotiabank Arena

1. Seven Bridges Road
2. Take It Easy
3. One of These Nights
4. Lyin' Eyes
5. Take It to the Limit
6. Witchy Woman
7. Peaceful Easy Feeling
8. Tequila Sunrise
9. In the City (Joe Walsh song)
10. I Can't Tell You Why
11. New Kid in Town
12. Life's Been Good
13. Already Gone
14. The Boys of Summer
15. Funk #49
16. Life in the Fast Lane

Encore
17. Hotel California
18. Rocky Mountain Way
19. Desperado
20. Heartache Tonight

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