一文字に感じる大きな差

Casa Brutusの最新号のタイトル「居心地のいい家具」

家具を修飾する語なら〝心地いい〟じゃない?と引っかかった。
でも、人気雑誌のこと、タイトルはよくよく検討され、そこにはれっきとした意図があるはず。
と、一人ブツブツ考えていて「そっかー」と感嘆した。

〝心地いい〟だと、フォーカスは家具そのものに当たっている。読者は端的に『物』として家具を見ることになると思う。

しかし〝居心地のいい〟だと、『場』や『空間』をイメージさせるのではないだろうか。家具単体ではなく、その家具の置かれた〝居心地のいい〟部屋を。

おうち時間というものが定着し、それゆえにその言葉ではありきたり感が出てしまう中、直接的にその言葉を使わず、しかし時代のニーズには合わせたタイトルのような気がする。私なんかが言うのはおこがましいが、さすがだ。

一事が万事ならぬ一字が万事。勉強になります( ..)φ_ _ _


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