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モザイクロール/DECO*27 feat.GUMI【AT1選note投稿祭】

こんにちは!もちーずです。
普段ボカロリスナーをしているそこら辺にいるオタクです。

はじめに

先日リスナー遍歴書き切りまして、ようやく遍歴を書いた目的であるAT1選への愛と解釈、個人的に思っていることを書き連ねるnoteに着手できました。

このnoteはモザイクロールのすべて(以降モザイクロール群)、つまりモザイクロールの曲、詞、映像、漫画、小説、そしてReloadedの曲、詞、イラスト、収録アルバムに焦点を当て、曲を聴き散らかし、舐め回すように見て、深読みレベルで解釈し、作品全体を垢とよだれまみれにしています。
この文言を読んで不快に思った方はブラウザバックしましょう。
ちなみに全部敬称略です。

この題材自体は2023年7月のnoteを登録をした段階で書こう!と考えていたのですが、完成まで1年もの時間がかかってしまいました。

例に違わずめっちゃ長いし(約13000字)、構成下手なので読みづらいと思います。目次をつけるので読みたいところだけどうぞ


AT1選設定から真のAT1選になるまで

○選という文化を2023年5月に知りました。私にとって1番の曲ってなんだろうと考えたときに、「モザイクロール」と名乗ることにしました。

その後すぐの時期(2023年7月)にnoteを書いてみようと思って記事を作成しました。しかし、他の方の言うAT1選と私の考えたAT1選の解釈に隔たりがあるのではないかという不安から筆が止まってしまいました。

そこからしばらく。Kiite Cafeで1選を流す耐久をしている方々に倣って2023年の11月から1選耐久をやり始めました。深夜から始めることになり、深夜に起きて耐久するの辛かったし、流すという「行為」に執着してるのでは?と思うこともありました。

回数が増えるごとに早朝、朝、昼と移って遂に自分が干渉できない時間に移って、他者のイチオシで流されたとき、悔しいと思っている自分がいました。これに関しては前述の執着かもしれません。

だからこそ、そのクールタイムが空けたときに流せたときの心情でAT1選を変えるかそのままにするか決断しようと思ってました。

私が干渉できる時間まで誰も流しておらず、これからも耐久し、流し続けるなら深夜に移しておいたほうが良いな、と思い深夜に耐久をすることにしました。

結果、寝落ちました。悔しいと思いました。流す「行為」に執着しているのであれば、回った人数や♡の増加数で満足したはずです。満足しなかった。聴きたかった。どんな繋ぎで流れたのか、この時間帯にCafeにいた方々はどう思ったのか(久しぶりに聞いてだったり、つい最近聞いててまた聞くことになってだったり。)気になりました。

悔しくてなうぷれしてる人いないかなって#Kiiteをパブサしました。誰もいなかった。悔しくて、初めて「モザイクロール」でパブサしました。ゴーゴー幽霊船をボカロだと思ってるやつとモザイクロール知ってる人いるのかな?とか言う馬鹿が最新に並んでてイライラしました。

悔しさと苛立ちを感じたあの日、私はモザイクロールの良さを人と共有したいんだ、布教したいんだと実感しました。本当の意味でモザイクロールがAT1選だと言えるようになりました。

そこでようやく、note作りに本格的に着手できるようになりました。出会った年を覚えていなかったことから、リスナー遍歴を脳内ほじくり回して自分の記憶を順番に呼び起こしながら書きました。

※リスナー遍歴を読まなくてもこのnoteを理解できます!というよりも私の備忘録なので、本筋に絡みません。物好きの方だけ…

真のAT1選になってnote作りに着手できるようになったと言いつつもそこまでモチベーションは高くなく、再出発の大きな理由として、AT1選note投稿祭の存在がありました。時期的にも交友関係的にも投稿祭に期日通りに参加するのは厳しい…けど仲間がいる環境、書くか!まずは遍歴!です。主催の方、参加していた方々、デカい感謝です。

DECO*27とモザイクロールの概要

DECO*27
2008年10月8日、「僕みたいな君 君みたいな僕」でボカロPデビュー。
現在はOTOIROのCEO兼サウンドプロデューサーとして、初音ミク歌唱の曲や多方面に書き下ろしをしています。有名曲いっぱい。

モザイクロール

作詞曲:DECO*27
編曲:DECO*27
動画:akka・mirto
唄:GUMI

2010年7月15日20時17分公開
『パラヴレルワールド』(2010年7月19日発売)の収録曲としてMV先行公開的な形で投稿されました。
後に2nd Album『愛迷エレジー』を始め、たくさんのアルバムに収録されました。

2018年12月25日にボカロオリジナル曲で5曲目となる1000万再生達成となり、GUMIのソロ曲で初の1000万再生です。
また、DECO*27作詞曲のVOCALOID楽曲で再生数1番の曲もあります。(2024/8/14現在)(※2番はゴーストルール)

2021年10月8日に初音ミク歌唱のReloaded版が公開され、オリジナル版から一部歌詞が変更されています。

モザイクロールとの出会い

明確な月日は覚えていません。
当時の私は一刻も早く有名と言われているボカロをたくさん吸収したくて、趣味が似通っている子たちに積極的にボカロ曲のおすすめを聞き、教えてもらったものを聴ける範囲で全て聴き、人に聞いた曲だけでなく、自分でも曲を漁り始めました。
漁るといってもYouTubeの検索欄に「ボカロ おすすめ」「ボカロ 人気」「ボカロ 〇〇(キャラクター名)」と打ち込み、気になるものを再生していただけです。

そんな生活の2016年某月某日、「モザイクロール」を視聴しました。

2014年にボカロに初めて触れた「人柱アリス」が友人から勧められた理由であり、私が繰り返し聞くようになった理由と同じ理由で脳に引っかかりました。

それは、えっち!です。

思いやりの欠如と形だけの交尾は
腐れ縁のキミとアタシによく似ている

モザイクロールより

キミとアタシの交尾?!恋愛的な可愛い歌詞やセッとかの人間の行為を直接表現するんじゃなくて動物的な?!えっち!!!!

最悪です。めちゃくちゃ歌詞を反芻してたの覚えています。最低です。だけどけど!今見てもちょっとえっちに感じません?

もちろん曲がかっこよかったのもあります。歌詞がこれ以上にほんのりどころじゃないレベルでセンシティブな曲とか今も昔も沢山ありますし、ここまで印象に残ったのはやっぱり音が良いからだと思います。

他の好きな曲との違い

つまり1選な理由。

①ここまで(後述全て)考えさせてくる映像と歌詞、商業展開ってそうありますか?

②「〜してみた」「交尾」「(笑)」という冒頭すぐからもわかる歌詞の遊び心。

③音!ギターとドラムかっこよすぎ!!間奏(drop?)の音やっべえ!!!(音楽の知識まったくないので、どこがどうとかはないです)

(④モザイクロール視聴前後にあった行動への影響)
他の同時期に聴いたと思われる好きなGUMI曲として「地球最後の告白を」「ユクエシレズ」「透明エレジー」その他諸々があるんですけど…

有名曲固まり過ぎだと思いませんでしたか?
この中でどの曲が1番最初かは分かりませんが、「モザイクロール」を含め、この曲群の何かに触発されてGUMI曲を大量に聴き始めたことは確かです。

ちなみに、初めて聴いたGUMI曲はたいたつ収録の「にんじんにん」、GUMIを認知した曲は「神のまにまに」です。なんかのギャグかも。

原曲映像と歌詞考察

本当は好きなところを列挙したうえでこの曲が1選たる所以(他の好きな曲との違い)を書こうと思っていたんですけど、好きなところが大部分なので冗長になってしまうんですよね。
そこで、1選が1選の理由は前項目に移し、このnoteを読んでる人はモザイクロールのことはめっちゃ知ってるだろ!という意識のもと、歌詞の解釈をぐだぐだ言ってみることにしました。

↩解釈違い等が嫌な方はブラウザバックか目次に戻って読みたいところまで飛ばしてください。

歌詞解釈の前に「愛世」の意味が大前提となります。そこ見てからじゃないと何も理解できない可能性あります。

まず、愛世ってなんだろう!って過去に調べたときに「モザイクロール」の「愛世」ってなんですか?という記事と人名関係のサイトしか出てこなかったことをこのnoteを書くにあたって思い出しました。

つまるところこの語はDECO*27の造語なので、込められた意味を知るという意味では名付けと通ずるのではないか、という考えのもと人名サイトの解説を拝借すると、

愛…深い感情的な繋がり。他者をかわいがり、楽しむことであると同時に、そこには深刻な感情の痛みや喪失の恐怖も含む
世…時間の経過や世代交代の情景。人間の時代や社会

上記を踏まえると、
愛世…他者をかわいがり楽しむことと、深刻な感情の痛みや喪失の恐怖が共存する人間社会
です。

「愛世」の意味解釈をし、歌詞と映像を見まくった私は、自身の中で愛の良い面と愛の悪い面、どちらを優先するのかという内面の生存争いだと解釈しました。もっと言うと自己愛について。そのうえで曲を三部構成と捉えました。

1部
白GUMI(良い面)の暴走。黒GUMI集団(悪い面)をぶちのめす日々の最中、今までの黒GUMI集団とまた性質の異なる感情を抱いている黒GUMI(悪い面)の登場。

良い面、悪い面と書いていますが、白GUMIが完全善、黒GUMIが完全悪という解釈ではありません。
白GUMIがアクセル、黒GUMIがブレーキ、2つの機能が組み合わさることでようやく動かせる機械のような、そういう関係性です。

とある言葉が君に突き刺さり
傷口から漏れ出す液を「愛」と形容してみた

白GUMIの発言と捉えます。
そうしたら、黒GUMI集団(悪い面)=をぶちのめす理由は「愛」ですよね。自分と本体を構成する相反性質を攻撃するのってどうなんでしょうか。

思いやりの欠如と形だけの交尾は
腐れ縁のキミとアタシによく似ている

思いやりの欠如…白GUMIは暴走状態。思いやりなんてありません。
形だけの交尾…形だけの繋がり、つまりは表面上の繋がりや関係の薄い交流状態
そんな状態は腐れ縁(=同一種、別性質)のキミ(黒GUMI)とアタシ(白GUMI)に似ている

だってこのあと会話するでもなくバトルするじゃないですか、思いやりはもちろんないし、気軽に話せる関係でもありません。

「それでも好き…。」とか(笑)

そんな状態でも白GUMIは恋愛が好きなんです。原曲にも漫画にも小説にもそういう描写や匂わせは全くありませんが、表面上の繋がりとか薄い交流ってセフレ解釈いけるんですよね。なんなら交尾とかそこから取ってるんじゃないか?

対して、黒GUMI(集団)はその愛を嘲笑し、白GUMI激昂なわけです。黒GUMIの出自は色々考えたんですけど、今までぶちのめされてきた黒GUMI集団の総意的なものだと考えました。
この後の邂逅シーン、最初は白GUMIと瓜二つの容姿をしていたことからも最初の最初、元の性質は同じ(愛)で、考え方が違うという示唆なのではないでしょうか。

愛したっていいじゃないか 縛り 誰も 触れないよう
これも運命じゃないか 消える 消える とある愛世

先ほどの表面上の繋がりや関係の薄い交流状態を嘲笑されてますからね、反対のデカい濃い愛も白GUMIの範疇なのでそれを武器に黒GUMI集団をぶちのめします。

メンヘラとかヤンデレって周囲から見たら理解されないもの、異質なものという扱いを受けがちですが、あくまでも白GUMIの性質は他者をかわいがり、楽しむことなのでメンヘラさんヤンデレさんがその感情を抱きながら恋愛しているのならばそれも白GUMIの範疇です。

そして、黒GUMIとの邂逅。ここまでのシーンでは白GUMIは1人、黒GUMIは集団でした。同一種同一数の存在に安堵し、手を伸ばした予想。
また、このあとラストを除きニヤついた表情が多く、達観している様子だったので、白GUMIによる黒GUMI集団殲滅の必死さを馬鹿にし、私ならもっとやれる→成り代わりを目論んでいると捉えました。

2部 
黒GUMI視点
1番とは違い、黒GUMIを主軸にした映像となっています。しかし、完全新規映像というわけではなく、1番のサビ前の反転、別視点になっています。

終わる頃には君に飽いてるよ
愛か欲か分からず放つことは何としようか

うっすい繋がりが、行為自体が終われば愛するあの人はGUMIに飽きている。
そんな状況は本当に愛なのか、欲(愛自体が欲しいのではなく、一瞬でも愛がある状況が無限に欲しい)なのか…これからどうすればいいのか分からない。

思いやりの欠如と形だけの交尾は
腐れ縁のキミとアタシによく似ている

1番と解釈は一緒です。ただ、映像は黒GUMIが白GUMIに宣戦布告をし、ガチバトルが始まります。

それでもいいから…。

それ=直前、つまりは思いやりのない形だけの繋がり。白GUMIはそれでも好き…。黒GUMIはそれでもいいから…。

からは強い主張、決意を表します。他にも用例はありますが、その後に先手必勝ばりに攻撃しているので強い主張と捉えます。

白GUMIの考え方でも良いけど、私には私なりに考えがあるぞ!オラ!でしょうか。

…。は強い主張をしつつも、心中ではまだ決断しきっていないような感覚がします。

3部
間奏〜ラスト
2人の生き残りバトル。黒GUMIが優勢になり、今までの白GUMIの行いの真意を本人に尋ねる。白GUMI、黒GUMIそれぞれが自分の役割に気づく。元あった1つの要素として融合し、本来の愛の性質を備えたGUMIになる(戻る)

間奏
間奏のバトル、ぬるっぬるで初めて見たときとてもびっくりしたことを今でも覚えています。

以下映像を使ってこじつけていきます。
貫かれてすぐ

モザイクロール間奏

コマ割りレベルでこの4枚差し込まれてるんですよ。これって弱虫モンブラン要素なんです。腕を隠した立ち姿、メガネの形状一緒です。

弱虫モンブランMV

弱虫モンブランをここに差し込んだ意味とは?
メタ的なことを言うと、akkaさんが担当する前作GUMI曲MVですけど、だからってねじ込みます?そういうねじ込み方するんなら「二息歩行」や「愛迷エレジー」もやりません?GUMI歌唱だけとか普通やります?
この回想があるからこそ、ラストに辿り着くと思っています。

回想終わり

黒GUMIが放った凶器が白GUMIに思いっきり貫いて行動不能になるわけですが、倒れるシーンで穴どころか傷さえありません。現実世界ではないという示唆がここにもあります。

愛したっていうのですか? しがみついて藻掻くことを 殺したっていいじゃないか キミが嫌うアタシなんて

白GUMIの愛し方は本当に愛なのか。自身の快楽のためだけに拠り所を探す生活でいいのか。
そういう生活でいいのなら感情の痛みや喪失の恐怖の側面である私はいらないんじゃないか。私のことが嫌いなんだろう。殺せ。

黒GUMIによる涙ながらの感情の吐露。ここでやっと本心を話します。その吐露で白GUMIは先ほどの回想から我に返る。

私は、弱虫モンブランはGUMI本体が過去に体験した恋愛に関する苦い思い出と教訓なのではないか、と考えました。
弱虫モンブランでの出来事があったから今の価値観があり、今を生きている。弱虫モンブランでの出来事を教訓にできるのは辛い感情を抱いてそれを今後回避しようとしているから。
楽しいだけじゃ駄目なんだ。弱虫な自分でもいいんだ。

愛したっていいじゃないか 縛り 誰も 触れないよう これも運命じゃないか 消える 消える とある愛世

前述の白GUMIの独断的な愛ではないです、さすがに。
黒GUMIを、愛の負の側面を愛したっていいじゃないか
そういった負の側面は、誰しもが持ちつつも何に傷ついて感情を露わにするのかは全てを公開しているわけではありません。恥ずかしくて辛くて自分の中で消化することのほうが多いです。縛り、誰も触れないように、自己消化をする。皆がそうなんだからこれも運命
白GUMIの独断的な愛世は消える。独善的な愛世が消えたことで、黒GUMIが止めたかった事案は終わり、元に戻る。
愛って、白黒GUMIを念頭に置きながら考えると白GUMIがメインベースなので、白GUMIの愛世が消えたときに黒GUMIが消えたのはそういう理由です。

愛を構成する2つの要素の役割が鮮明になり、元通り融合し、今まで向き合ってこなかった愛の負の側面に向き合う決意。

漫画と小説の考察と解釈、弱虫モンブランについて(⚠漫画と小説のネタバレあり)

あくまで私が読んで考えたことです。
これを読んでいる貴方が、普段モザイクロールを聴いたり、小説と漫画を読んだりしたときに考えたことや感じたことがあれば私に教えてください。お互いに語りませんか?
ちなみに、漫画だったらピッコマで全部読めます!!起承転結の転の導入まで無料で、その後は有料ですが全部読めます!
読んだうえで感じた貴方の感想や解釈を私に教えてください。語りましょう。

漫画(作∶akka)
モザイクロールがなぜ対自分のバトル物になったのか、前後を拡張してakkaが独自解釈を入れている感じでした。あくまでも公式ではありません。

akka―『モザイクロール』は 結構抽象的なPVなので、漫画版は私の解釈する『モザイクロール』っていう感じに仕上げてると思います。「白vs黒」のバトル要素とか、シリアスな設定とか。(中略)オカルトは、同じ顔をしたキャラクターが2人いるところで、ドッペルゲンガーがイメージされたので、そこからオカルト的な解釈をつけてやったという感じです。

 MAKING OF MOZAIK ROLEより

でもすごく納得しました。弱虫な自分と強くありたい自分を対比させ、物語の中で争わなければならない舞台を創造していました。私の解釈では"愛"の二分だったのに対し、akkaは"弱虫な自分と強くありたい自分"という大きな括りでの二分と、範囲は違えど同じような解釈だったのは少し嬉しかったです。

弱虫モンブランを思わせるような要素も含まれていて、彼氏の存在とその関係性、弱虫な自分自身を嫌う素振りなんかはそうなんじゃないかって思っています。
別にまんま世界線一緒というわけではなくて、漫画版モザイクロール、弱虫モンブラン共に彼氏はいますが、容姿は全く異なっているし、性格もたぶん違います。関係性についても、漫画版モザイクロールでは引っ越しによるお別れ、その別れと、別れ際の彼との会話の記憶が残り続けるのが怖いからと弱い自分と思い出の一部を切り取っているのに対し、(キリトリセン?!)
弱虫モンブラン小説の試し読み部分を見たところ、階段から転落した影響で記憶障がいを起こしている様子でした。
また、主人公のお名前も異なっているので、あってもパラレルワールドくらいかなと。(パラヴレルワールド?!)

先述した弱虫な自分自身を嫌う素振りの弱虫モンブランに関しては、小説というより曲を聴いて、歌詞を見たときに私が解釈したものなので、確かではありません。

購読しようと思っていたのですが、紙版の新品販売は停止中、メルカリには上下巻の上しか販売していない状況、紙版で欲しい…ということで試し読み部分のみです…早く読みたいです
※2024/8/14追記∶7/15に本noteをあげてすぐに譲渡しましょうか?とリプをいただき、ちょっと待てもう1回メルカリ見てみるか!と見たところ上下セットで売ってました!!買いました!時間なくて読めてないのですが、既に手元にあるので早く読みたい。

漫画モザイクロール=モザイク(不鮮明)だった記憶が戻り、弱い自分のロール(役目)がはっきりする、という解釈。

小説(作∶レイ・ブラウニー)
一言、ズルいと思いました。

漫画版が原曲のモザイクロールの世界観を拡張解釈し、あのバトルに至る理由に重きをおいて書いているとするならば、小説版は私たちが今を生きる現実でモザイクロールが聴かれている理由を書いてしまっています。

もっと言うと、私たちが今を生きる現実(以下現実)と作中の登場人物が生きる現実(以下ゲンジツ)、それから創作データバンクの3つの世界線を読者に意識させ、その全ての世界を小説内で繋げてしまっているんです。
…なに言ってるかわかんないですよね。図にしてみましょう。

分かりますかね…。
創作データバンクにはインターネットの側面があります。インターネットと表記しなかったのは、SNSなどの交流の場としての側面が説明になく、あくまでも創作物がたくさん存在する場として作中で説明があったからです。
デジタルとしても販売されている小説版モザイクロールや漫画版モザイクロール、曲としてのモザイクロールは現実・ゲンジツどちらの視点から見ても創作データバンク(インターネット)を構成する1つでもあります。

そして、作中で1番衝撃を受けたシーンとして、とある主要人物がした発言を挙げます。

最初は、ネット上でグミのイラストがたくさん描かれた。(中略)背が高かったり低かったり、デフォルメされたりリアルだったり、色んなグミが一人歩きを始めた。(中略)そして、今度はたくさんの物語が作られ始めた。(中略)色んなキャラクターにアレンジされた、様々な性格なグミ、それは本当にたくさん生まれて(中略)その勢いはすごかった。

小説 モザイクロール —high&melancholy— より

この作品では主要人物2人が創作データバンク内を移動し、各作品内でグミという人間の存在感を示していくという活動を求められていました。初期段階は詳細に描かれ、中期段階は省略しています。その省略段階を踏まえて、ゲンジツで何が起こっているのか説明する部分で上記の発言が出ています。

作中の流れとしては正しく、なくてはならない部分ですよね。しかし、この発言は現実の二次創作でも当てはまります。1つのキャラクターが注目され、存在を示していく過程と一緒です。

そしてモザイクロールは、この小説内での主要人物たちが行った存在を示す活動の1つとも捉えられますし、主要人物の活動の範疇外で起こっていた色んなキャラクターにアレンジされた、様々な性格なグミの登場とも捉えられます。

・原曲モザイクロール∶黒GUMIと白GUMI、色付きGUMI
・漫画版モザイクロール∶中条愛望=ぐみと国千谷恵生=めぐ
・小説版モザイクロール∶如月めぐみ、めぐみとグミ
現実のモザイクロール群のみでも8人のGUMIが存在しています。全員がGUMI(グミ)の要素を持ちつつ、苗字も名前も性格も容姿も少しずつ違います。

小説版モザイクロールは全てのGUMI及びグミを肯定しています。すべて、です。ズルくないですか。

小説モザイクロール
・モザイク(インターネットシステム)のロール(役割)
・モザイク(不鮮明)だったグミのロール(役)がはっきりする
・モザイクロール(歌の名前)←明言あり
↑盛り過ぎじゃ…?


Reloadedの解釈(⚠小説のラストネタバレあり)

小説版を自分なりに解釈していったときに出てきた1つの仮説とその理由を置いて題に掲げたことを語ろうと思います。
それは、MANNEQUINはモザイクロール群で扱ったテーマを主人公交代(降板)で再演させているのではないかです。

MANNEQUINのテーマはアイドル、全員初音ミク!!!です。見た目も性格も異なる初音ミク9人が存在しています。あれ、これどこかで…。

…モザイクロール群。違うのは人数と母体のキャラクターのみ。キャラクター造形は違うというよりかはもっと見た目と性格が違うとすぐ分かるようにされていますね。
さらに匂わせとして、MANNEQUINの収録曲にReloadedいるんですよね。匂わせというか、小説を読んだ身からすると嗅がせに来てる。

MANNEQUIN公式サイトより

モザイクロールは小説を通して存在するGUMI全てを肯定し、モザイクロール(Reloaded)はアルバム収録曲を通して存在する初音ミク全てを肯定しています。

小説とアルバム(とその収録曲)、どちらの方が手に取りやすいですか。どちらの方が身近ですか。

それと、小説ではグミちゃんアイドルになって終わるんですよ。どこまで被せるんですか。

曲自体について
流石再構築!リメイク!リテイク!という感じで音はバチバチにかっこいいです!音かなり好きです
ただ、前述の理由から初音ミクに歌わせるのはやだな〜という気持ちがあります。GUMI再採用のリメイクじゃだめだったんですか…絶対に初音ミクじゃなきゃ嫌ですか。

モザイクロールと変わっている歌詞とReloadedのイラストを拾って私の解釈投げておきます。

その前に、Big Respectの記事です。昨年このnoteがTLに流れてきて読みました。とてもとても共感し、納得し、DECO*27の曲を聴く際はnoteに記載されている事項が頭をよぎるようになりました。読んでください…。
100一緒の解釈ではないんですけど、これを読んでからモザイクロール(Reloaded)に感じていた言語化できない感情が消化することができました。

イラストについて
まず、ミクにハサミを握らせている人物について、YouTube版に興味深いコメントがあったのでそれを引用しながら私の考えをば…。

八三さん公式ついったより保存、引用

この絵のミクの手を握っているのがGUMIだったらなんか胸熱

モザイクロール(Reloaded)YouTube版コメントより

私は違うんじゃないかなって思います。
私だってミクとGUMIが手を取り合ってたら最高ですよ!合成音声最推し2人ですよ?!

なんで違うと思ったのか、じゃあ誰なのか。
結論として、相手はDECO*27なんじゃねえかな!って思ってます。

まずイラストのミクの表情。
なんか動揺というか、畏怖というか…嬉しそうに感じられません。(主観)
そして背景。
しかもミクの後ろは黒い壁か床のようななにか。それを踏まえると、ミクの表情が逃げ場がなくて困っているようにしか見えません。(主観)
GUMIだったとしても全く胸熱じゃないです…。

それでもって先ほどのnoteを引用すると、

かつて初音ミクを置き去りにした罪過の清算であり、その恋路の敷衍であると言えるでしょう。

【ゴーストルール】「DECO*27、一生謝罪会見中」説【考察】より

モザイクロールをはじめ、数多くのGUMI曲を発表してきた過去を切り取ってくれ、とばかりにハサミを握らせているんじゃないか?と考えました。


歌詞について

傷口から漏れ出す液を“愛”と形容してみた

これは会話としての「」と本来の意味とは違うことを表す「」が混同しないようにする差別化で、特に深い意味はないと捉えました。

②全編のきみあたし
先ほどの仮説を踏まえ、自分の中の対立ではなく、きみとあたし=DECO*27と初音ミクだと捉えました。

そのうえで、DECO*27と初音ミクの関係におけるGUMI曲発表時期の存在とその前後のミク曲発表のいわゆる二枚舌状態のことを、思いやりの欠如と形だけの交尾は腐れ縁のきみとあたしによく似ているなどで表現しているのではないでしょうか。

それでも「好き」とか

DECO*27はそれでもミクのことを「好き」と言っている。笑う場面じゃないです。ミク的にはそうなんだ、くらいで何も笑えないし、笑いません。

きみがくれた涙はあたしが飲み干すから「弱虫でもいい」と甘い嘘をくれたら逃げ出せたのかな 

引用パレード。

溢れるなら 零れるなら このアタシが その涙を
飲み干そうか
 そうしようか 水太りは 気にしないけど
塩辛いのは ちと辛いな だってアタシ 甘党だし
だからキミの 甘い愛が また欲しいから 目を覚まして欲しいな

愛迷エレジーより

本当だって良いと 思いながら
であって」と願うのは
弾き堕した結果
アタシがまだ 弱虫モンブランだったから

弱虫モンブランより

なんとか逃げ出して 無音で「ごめん」を言う

愛迷エレジーより

引用されているのは愛迷エレジー(オリジナルはmarinaという女性の人間歌唱であり、ミク版はセルフカバー)と弱虫モンブラン(GUMI歌唱)でどちらもミクのオリジナル曲ではありません。

(8/14追記∶marina版のリンク貼ろうとしたところ、非公開にされてました。上記にはつべ版貼りました。)

これを踏まえ、自分がこういう歌をオリジナルで歌う立場だったらこういう状況(イラストの状況)は回避して逃げ出せたのかなと考えていると捉えました。

「愛した」って言うのですか?(後略)

今までの言動を…!と藻掻き「愛した」と言うDECO*27。
それに対して、殺したっていいじゃないか きみ(DECO*27)が嫌うあたし(ミク)なんてというミク。

おまけ

愛したっていいじゃないか 縛り 誰も触れないよう
これも運命じゃないか 消える消える とある愛世

ここは解釈に悩んだのですが、DECO*27からの発言とするのを最終的な解釈としました。
それでも愛していいじゃないか。今後は自分を縛って誰も触れないような2人だけの関係だけにする。
これも運命。GUMIとあった愛世は消える

8/14追記∶LIVELY PARADE2024のモザイクロールについて

おい。は?やらないと思ってた。イントロ流れた瞬間にこれまで生きてきた中で出したことなかったレベルで汚い声で叫びました。涙が溢れました。涙を拭くのに必死でGUMIの踊る姿あんまり見られなかった…。後述する理由でモザイクロールやらないと思ってましたし、モザイクロールをパブサするとReloadedばかりが出てくるので個人的に自分のAT1選を胸張って言えるか不安だったんです。(2023年の悩み再発)
それでも、ライブで歌ってもらえて、現地であんなに盛り上がって、私は幸せ者です。

※やらないと思ってた理由
GUMIで再生数No.1、知名度向上に一役買った曲でライブで歌われる可能性はありましたよ?でもさ〜!
Reloaded(ミク版)が2021年に出てて、更にはDECO*27とクリプトンは密な関係なんです。いくら歌わせたいとしてもインタネ側から使用許可取りに行くのキツいんじゃないか、なんならDECO*27のミク推しレベルからして申し出があっても断る可能性はゼロじゃないんじゃないか、インタネもPも触れたくないのに王者として君臨し続ける地雷曲なのでは?と思ってました。やれるんだ。やるんだ。裏の事情知らないけど、インタネさんもDECO*27もとにかくありがとう。

ちなみに、この文章を書く前に10thライブの存在を知って、セトリ見ましたがモザイクロール、歌われてます。しかし、2020年というとまだセルフカバー発表されていないので10thライブの存在を知っている状態でライパラ見てても、2020年だからセトリに組み込めた!今回のライブでは歌われない!と考えると思います。何回も同じ曲やるとマンネリ化しますし…

あと個人的に深読みして笑っちゃったのが、DECO*27がラビットホールの新調声shortsをライブ当日開演時間直前にあげたのって自分の話題がモザイクロール関連に行きすぎないようにするための可能性ありますよね?そこまでしなくていいから…
ラビットホール新調声ミク可愛かったけど。


おわりに

モザイクロール群に設定された主題って今のDECO*27が初音ミクに載せたい文脈すぎますよね。実際にReloadedしちゃってアルバム作っちゃってますし。

私個人の考えとしては、小説版モザイクロールに感じ取った文脈、「全てのグミを肯定」は永遠に存在しててほしいので今後ずっとGUMIの再生数1番、知名度1番楽曲はモザイクロールであってほしいです。

noteを書くために考察・解釈しちらかしたことでKiite Cafeでの1選耐久用プレイリストのイチオシコメントがようやく完成しました。なかなかに良いコメントじゃないですか?


DECO*27へ(こんなクソ文自体読まないだろうけど)
好き勝手暴言吐きまくって(特にReloaded)すみませんでした。
それでも、2010年にGUMIにその主題を載せてくれてありがとうございました。
漫画と小説執筆許可(?)してくれてありがとうございました。漫画を描いたのも小説を書いたのも貴方ではないので確実にこう思っている!この世界線が正しい!というわけではありませんが、どちらにも原曲者コメントを寄稿していて、あの2つの世界線を肯定はせずとも否定はしていないと思っています。

初音ミクが好きだと公言し、GUMIを使わなくなったことは本人の自由なので否定しません。ただ、初音ミクが好きと公言している人の1番再生されている曲がGUMIなのは少し嫌なので初音ミク歌唱曲でモザイクロールの再生数を追い越しちゃってください。
私自身もAT1選とDECO*27 1選がGUMI曲なだけでDECO*27 10選作るとなるとミク曲いっぱいなのでね(愛迷エレジーってDECO*27目線どうなんだろう)


参考資料等
 ※愛迷エレジー/marinaのみつべリンク
モザイクロール/DECO*27 feat.GUMI
初音ミクwiki DECO*27ページ
初音ミクwiki モザイクロールページ
初音ミクwiki パラヴレルワールド(アルバム)ページ
初音ミクwiki 愛迷エレジー(アルバム)ページ
みんなの名前辞典
弱虫モンブラン/DECO*27 feat.GUMI
・モザイクロール/akka (漫画)
・弱虫モンブラン(上)試し読み部分/櫻川さなぎ
・小説 モザイクロール —high&melancholy—/レイ・ブラウニー
【ゴーストルール】「DECO*27、一生謝罪会見中」説【考察】/ainigma
愛迷エレジー/DECO*27 feat.marina
愛迷エレジー/DECO*27 feat.初音ミク
モザイクロール(Reloaded)/DECO*27 feat.初音ミク
MANNEQUIN特設サイト

Special Thanks
DECO*27さん
akkaさん
mirtoさん
レイ・ブラウニーさん

AT1選note企画発案のかんなぎさん
AT1選note企画参加者の皆さん
影響過大note作者のainigmaさん
文章校正のめなぬさん

ここまで読んでくれた方


おわり。

2024/8/14 誤字修正、楽曲リンク追加、ライパラ2024項目追記

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