音楽と動物たちが心の窪みにくれるもの
20年以上前の話ですが
当時飼っていたウサギのマリーが亡くなって
めちゃくちゃに落ち込みました。
自分の腕の中、動物病院へ行く途中に亡くなったのです。
父の知人で動物霊園を営んでいる方がいて
翌日そちらで火葬をしてもらいました。
出棺して事務所で待っていたら急に涙が出て堪えられなくなりました。
そしたら社長さんが事務所のとっても立派なオーディオでノラ・ジョーンズの「Don't know why」をかけてくれたのです。
当時ちょうどリリースしたてで大ヒットしたあの曲です。
テレビやラジオで耳慣れているはずなのに特別に心に染み入ってくる感覚でした。
曲が流れて一瞬悲しみのピークがやってきてどっと泣いてしまいましたが、いつの間にか気持ちが落ち着いていました。
この曲の歌詞はたぶん失恋かとにかく恋愛を描いているのに、その時の私の心情に寄り添ってくれているように感じました。
社長さんが何も言わずに流してくれた「Don't know why」ほど音楽が優しく心に響いたシチュエーションはいまだかつてありません。
私は音楽が大好きです。
不意に流れてきた音楽がその時自分に欠けている
くぼみにぴたっとはまって「ユリイカ!」
みたいな感覚をくれることに感謝しています。
そして虹の橋を渡ったウサギのマリーにも
いつも癒しと優しさとファニーさを与えてくれて
今も感謝し続けています。
現在愛猫に対してもその気持ち引き継がれています。