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読む、書く

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#雨の日をたのしく

最近読んだ本の話 vol.67

 「最近読んだ本の話」の第67弾です。今日は雨の予報ですが、とうとう梅雨入りなのでしょうか?もう少し晴れていてほしいです。今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、名取 佐和子『図書室のはこぶね』 1冊の本と、10年前の謎――この世界が愛おしくなる、瑞々しい青春小説! 10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、 なぜいま野亜高校の図書室に戻ってきたのか。 体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。 未来はまだ見えなくても歩み

最近読んだ本の話 vol.25

 「最近読んだ本の話」の第25弾です。7月になりました。まだ梅雨は開けていませんがもう夏ですね!今年の夏もあんまり出かけられないかもしれなくて、本を読む時間はありそうです。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、クラリッセ・リスペクトル『星の時』 地方からリオのスラム街にやってきた、コーラとホットドッグが好きな天涯孤独のタイピストは、自分が不幸であることを知らなかった−−。「ブラジルのヴァージニア・ウルフ」による、ある女への大いなる祈りの物語。 23言語で翻訳、世界的

最近読んだ本の話 vol.24

 「最近読んだ本の話」の第24弾です。このシリーズは今年1月から書き始めて、6か月続けられました!毎週更新を月2回更新に変えようかと考えることもありますが、続けられるところまではこのペースでいこう、と今は思っています。とか言いつつ、「今月から月2回にします」と来月になったら言うかもしれませんが…。ギリギリのところなんです。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、田丸 雅智『ショートショートでひらめく文章教室』 文章を書く、物語を作るって、こんなにも楽しい! 理系出身で

最近読んだ本の話 vol.23

 「最近読んだ本の話」の第23弾です。晴れたり雨が降ったり毎日目まぐるしく天気が変わりますが、6月ももう後半になりました。時間が経つのは早いなあ。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、金原 ひとみ『fishy』 友愛でも共感でもなく、この刹那に集う女たち。 作家志望のライター美玖、共働きで女性誌の編集をつづける弓子、インテリアデザイナーのユリ。 都内きってのナンパ街となった銀座のコリドーで、 三人は互いのプライベートに踏み込まない距離感を保ちながら、 この場かぎりの

読書の話 vol.3

 今日は全国的に雨でしょうか?私は雨が止んでいる間に朝から図書館に行ってきました。今日は、最近始めた図書館の利用法を書いてみます。  いつも利用している図書館で、ネット予約ができることは知っていたのですが、面倒だと思い利用していませんでした。だけど最近私が借りている本に予約が入っていることが増え、何でなん?と思いながら、予約が増えているのは図書館のネット予約を利用してる人が増えてるからちゃうん?すごい便利なんかも!と思い至り、ホームページを見てみたら、新着本の予約や他館の本

最近読んだ本の話 vol.22

 「最近読んだ本の話」の第22弾です。梅雨だから毎日雨、というわけではなくて今週は結構晴れていたのでよかったです。今週も最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、ジム・トンプスン『漂泊者』 恐慌後のアメリカで、職を転々としながら出会った 風変わりな人々、巻き起こる騒動―― 流浪のなかで書き続けた日々を描く自伝的小説 「文筆家としての一本立ちをめざしている点で、職業小説としての面が強く出ている。……トンプスンは自らの文才を疑うことはない。題材と掲載先さえあれば、誰にも負けないテ

最近読んだ本の話 vol.21

 『最近読んだ本の話』の第21弾です。6月に入りましたが緊急事態宣言が継続中で出かけられず、今週も本を読んでいました。最近読んだ本を3冊ご紹介します。 1、アントニオ・タブッキ『イザベルに: ある曼荼羅』 ポルトガルの独裁政権下で地下活動に関わり姿を消した女性イザベルをめぐる物語。 リスボン、マカオ、スイスと舞台を移しつつ9人の証言者によって紡がれる謎の曼荼羅。 『インド夜想曲』『遠い水平線』の著者が遺した最後のミステリ