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「折々のうた」を読んで、詩に親しもう!

詩を読み詩を愛する者はすでにして詩人でありますー「詩を読む人のために」で、著者の三好達治はこう言っています。
難しいことは何もありません。ただ、詩を読みさえすればいいのです。

といっても、何から手をつけていいものやら分からない。そう思われるのは、ある意味当然です。詩と言っても、俳句や短歌、漢詩から現代詩まで、非常に幅広いですから。
そんなあなたに、ピッタリの本があります。
大岡信著「折々のうた」です。

岩波新書に全部で20冊も入っているこのシリーズは、一つの項目が、引用詩句と解説を含めて、わずか二百字程度。ちょっとした空き時間に容易に読める短さです。しかも、大岡氏の解説は、簡にして要を得たもので、詩の内容がすっと心に入ってきます。

「折々のうた」で私が企てているのは「日本詩歌の常識づくり」
大岡氏は、こう述べておられます。そのために、
「和歌も漢詩も、歌謡も俳諧も、今日の詩歌も、ひっくるめて」紹介されております。

まずこの本を手にとって、そこから気に入った詩形、作者などに手を広げていく…こんな風にすれば、これまで詩と無縁だった方でも無理なく詩の世界に入っていけるのではないでしょうか。
ぜひ一度、この本を手に取ってみてください。そこには、無限の詩の世界が広がっていますよ。

なお、現在手にはいりやすいのは、「折々のうた 選」シリーズであると思われますので、特にこだわりのない方は、そちらを手に取られるのが良いかと思います。

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