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本屋大賞発掘部門受賞作、「おちくぼ姫」を読みました!

今年度の本屋大賞発掘部門受賞作、「おちくぼ姫」を読みました。

内容は、まさに平安時代版シンデレラ物語、継母に虐待されているお姫様が、素敵な貴公子と結ばれ、めでたしめでたし、というものでした。

作者の田辺聖子さんは、かなり低年齢層を想定しておられるようで、小学校高学年なら読めそうなくらいわかりやすく書かれています。
ですが、大人の私が読んでも十分に楽しめる、良作だったと思います。
主だった登場人物は、みんな性格や特徴がはっきりしており、そういう意味ではかなり現代的な作品と言えるでしょう。
この点については、作者がかなり翻案しているようではありますが。

作者の田辺聖子氏は、古典の翻案では定評のある方ですので、そういう意味では安心して読める作品だと思います。
ただし、「源氏物語」などを読んでおられるなど、王朝文学に造詣の深い方には、物足りなく感じられるかもしれませんが。
いずれにせよ、読むのが早くない私でも、2時間そこそこで読めたので、興味のある方は、ぜひお手に取ってみられると良いのではないでしょうか。

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