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年に300日ZARDを聴く女

今年も24時間テレビが終わった。
たまたま休みが合い、日曜日の午後、村山耀星ちゃんのトライアスロン完走を見ていた。

ゴールを迎える直前、やっぱり流れるZARDの『負けないで』
私もつい心の中で歌ってしまった。




私がZARDというアーティストをしっかりと認識したのは小学生の頃、残念ながら彼女が亡くなったニュースがきっかけだった。
耳にしたことがあった『負けないで』という曲がニュースで流れ、その曲がZARDという女性のものであることをそのとき初めて知ったのだ。


それからしばらくしてリリースされた『Golden Best』を母が買ってきた。



母がひと通り聞いた後、私も部屋で毎日聴いていた。
当時留守番することが多かった私はアニマックスでドラゴンボールGTやスラムダンクをよく見ていて、『Don't you see!』『マイフレンド』は特にお気に入りだった。


中学で初めて大好きな人ができたとき、ちょっと切ない毎日を送っていたのだが、『心を開いて』や『My baby grand〜ぬくもりが欲しくて〜』は私の心に寄り添ってくれた。当時友だちとやっていた交換ノートにも歌詞を書き、良さを知ってもらおうと努力していた。


My dream Your smile 
忘れようとすればする程好きになる
それが誤解や錯覚でも...  心を開いて
どんなときも あなたの胸に
迷わず飛び込んでゆくわ
心を開いて
常に前向きなんてみんな弱い部分持ってる
心許したごく少数な友人には
おしゃべりになれるのに
My Baby Grand〜ぬくもりが欲しくて〜



高校生になっても相変わらずカラオケでよくZARDを歌っていたのだが、そこからしばらく私の中でZARDについての新しい事件が起こることはなかった。




それから時は流れ、2020年春。
私は転勤族2年目で、仕事場と家をひたすら往復していた。さらにすぐそこにコロナの大パニックが迫っていた。
「このままでは友人にも会えず孤独になる」という恐怖と、「23歳という若い時代に恋愛しないのはもったいない!」という思いから私はマッチングアプリを始めた。


プロフィールには好きなものを書くのがテッパンだと思い、

「好きなアーティストはGLAY。少し昔の曲が好きでカラオケではZARDやドリカムを歌います。」

というようなことを書いたと思う。


そうしてマッチし出会ったのが今の彼氏である。
彼はGLAYもZARDも好きだったのだ。


そこから私のZARD熱が数年ぶりに再点火。
おすすめしてもらった曲を聴くようになった。


教えてもらい出会った『突然』『息もできない』『あの微笑みを忘れないで』

この3曲に心奪われ、毎日これしか聴かないというレベルでのめり込んだ。
爽快感たっぷりのメロディ、情景を思い浮かべては吐息する歌詞。全てがわたしの心を再び奪った。



どうでもいいこと気にするところ
二人よく似てるね
理解されなくても絶対妥協しないでね
息もできない
突然の熱い夕立に夢中で車に走ったね
埃まみれになって 時間が経つのも忘れた
突然
Open Your heat  風を感じて
あきらめを手にしないで
都会がくれたポーカーface
海に捨ててしまおう
あの微笑みを忘れないで



この歌詞たちは彼女にしか書けないと思った。
素晴らしかった。


ここからずっとZARDを聴き続け現在に至る。
サブスクが解禁され、より多くの曲を聴けるようになった。
いまでも毎日駅までの道のりはZARDを聴いている。時々そうでない日もあるが、恐らく年に300日くらいは聴いているだろう。


そして、もちろんSARD UNDERGROUNDも追っかけている。
ZARDとはまた違う魅力があって大好きだ。
特に『I'm in love』と『瞳そらさないで』は彼女たちのバージョンの方が好きである。



新曲はもうリリースされるはずはなかったけれど、彼女たちが思いを繋いでいる。
ぜひ知らない方には聴いていただきたい。


最後に紹介した曲以外のお気に入りをまとめておこう。


Last good bye
Brand New Love
君がいたから
Today is another day
さわやかな君の気持ち
不思議ね...
Oh my love
星のかがやきよ
眠れない夜を抱いて
帰らぬ時間の中で
君に逢いたくなったら
目覚めた朝は...

『不思議ね...』は2021年に出会ってよかった曲No.1だったと思っている。メロディ、歌詞、すべてがドツボだった。


ZARDの曲は素直でストレートな女性の応援ソング。時にパワーを、時に優しさをくれる。
これからもずっとわたしの味方でいてほしい。

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