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昨年の読書記録 - 読書メーター -

明けましておめでとうございます。
メインの読書時間である通勤時間がガクッと減り、読書量が激減した昨年でした💦
とはいえ、少ないながら嬉しい出会いもあった昨年の全読書記録です
(読書メーターさんがまとめてくれましたー☆彡)

2020年読書メーター
読んだ本の数:26冊

TOP10のみのまとめは、上記リンクをご参照ください。


■ 改訂新版 ロボットは東大に入れるか 

ヤングアダルト向け。人との違い、このプロジェクトをなぜ未来の子供たちに知って欲しいかを伝える最初のパートは必見です。

男性は、女性の仕事が奪われるときは、「社会問題」にしてきませんでした。「それは気の毒だけど、しょうがないよね。だって機械に置き換わられるような仕事しかしてこなかったんだから」という程度でスルーしてきた。でも、21世紀に入ってからの人工知能の発達は、男性の仕事をも奪い始めているわけです。

読了日:12月19日 著者:新井紀子


■星の王子さま (講談社青い鳥文庫)

大好きな本を小学男子の読書感想文の候補に混ぜたら、まさかの当選!
おこぼれで後から母も読ませていただく。ウワバミが「ボアという巨大なヘビ」と訳されるなど、子供に読みやすい翻訳が素晴らしい☆彡 
久しぶりに読んでみると、すっかり私の目線が飛行機のりの僕から見る王子様への視点に変わっていたことに気付く

「おとなは、かんじんなものはなにもきかない。」
「王子さまは、いったん質問をはじめると、自分がなっとくするまでは、質問をやめようとしない。」 

私は≪つぐない≫のために毎日頑張っているのかもしれない。
読了日:11月28日 著者:A.D. サン=テグジュペリ


■書店ガール 7 旅立ち (PHP文芸文庫)

大好きなシリーズ。いじめを経験した生徒のビブリオバトルの熱さ、地元仲間の友情の強さ、最初の2章もすごく良かったが、理子の物語は胸に染みる…。 

頭をからっぽにして、上から言われたとおりにすればいい。それが日本の組織でうまくやっていく方法だ。組織が大きくなればなるほど、自分ひとり逆らうのが怖くなる。自分自身の判断では動けなくなる。 だけど、それでいいのか。 ただ上の言うことを伝達するだけなら、私の意志はどこにあるのか。

読了日:11月19日 著者:碧野 圭


■半沢直樹 アルルカンと道化師

半沢シリーズの前日譚。大阪で課長時代のスッキリ劇なので、いつもに比べて逆襲はおとなしめ。とはいえ、いつものように部長が持論を述べるならあり得るが、課長時代から真っ直ぐを押し通すって、組織従事者としてはこっちの方が凄い!と私は思う。
(!以下、ネタバレ含む!)「芸術の世界における模倣と想像の密接な関係」について、すごく考えさせられる一作。オマージュ、パロディ、罪のない模倣、悪意の盗作について、『真似された側と真似した側との人間関係で決まることもあるし、制作の経緯に左右されることもある』を物語で実感できる。
読了日:11月02日 著者:池井戸潤


■「いたいっ!」がうんだ大発明―ばんそうこうたんじょうものがたり

[小学校の読み聞かせボランティアに向けて選書2]
ぶきっちょな奥さんのために、救急ばんそうこうを発明したジョゼフィーンさんの話。
発明するところまでだけじゃなく、商品になって、売れるまで、世間に広まるまでの様子も描いている。
一つの発明が生まれる背景を、具体的に見ることができる一冊。
夫から妻への愛の物語から生まれた発明でしたっ!素敵だ。
読了日:10月18日 著者:バリー ウィッテンシュタイン


■しっぱい なんか こわくない!

[小学校の読み聞かせボランティアに向けて選書]
エンジニアになりたいルーシーが、失敗して一度はへこたれますが、素敵なおばさまの「いまの しっぱいは、だいせいこう!」のアドバイスを胸に「ほんとうのしっぱいは、ゆめをあきらめたとき、つづけることをやめたときにやってくるものなんだ」と気が付く物語。
シンプルながら子供たちに伝えたいメッセージが詰まっている☆彡
国際宇宙ステーションからの読み聞かせが話題になった一冊とのことです!
読了日:10月18日 著者:アンドレア・ベイティー


■あるあるデザイン〈言葉で覚えて誰でもできるレイアウトフレーズ集〉

こういう素人OKのデザイン本で、カッコイイ資料作成を目指すのが好き☆ よくあるデザイン技を言語化してパターン化しているところが素晴らしい。「だいたいツートーンでいける」「太枠に入れてみる」「左から4分の1の法則」「オビでリズム」あたり、やってみたいー!
読了日:10月11日 著者:ingectar-e


■すごいエスカレーター

情熱がすごい(笑) 「エスカレーターマニア」という肩書の方がいらっしゃるとは! プレートや、デマーケーションライン(黄色い線)でメーカーが分かるとか、業界人じゃないと気付かないネタなのでは・・・。大泉学園の「ポンピドゥーセンターみたいなエスカレーター」て、ちょっと生で見てみたい。
あなたが乗っているのは「エスカレーター」ではないかもしれない。』→「エスカレーア」「エスカレーン」「クリスタレーン」かもしれないって、商標人には面白ネタかも。
次、エスカレーターを見たら、色々観察しそう・・・。
読了日:10月11日 著者:田村 美葉


■Grandpa Flower Bloom はなさかじいさん

たまに読む英語絵本シリーズ。いもとようこさんのイラストが好きです。
正直じいさんは "a kind old man" で、よくばりじいさんは "a greedy old man" でした。原語特有の面白さって翻訳が難しいのね、とこういう優しい事例で実感します。枯れ木に花を咲かせましょうは "let flowers bloom on dead trees" でした。
読了日:10月11日 著者:いもと ようこ


■駆け出しクリエイターのための著作権Q&A

企業知財でなんちゃって著作権担当をしている者としては、教育及び相談業務の観点からとっても参考になり、そして読み物としても面白い一冊でした!
タイトルの通りクリエイターの方向けですが、事例(2章、4章)は知財人にも興味深かったり復習になったりして有用と思う。
特に第2章、なかなか判断の難しい著作権の模擬事例に対し、きちんと自説を上げて「OK!」「NG!」の判断まで示しているところは、同業としてとても尊敬に値する!著作権相談はグレーが多いのよ、グレーが!私もちゃんと結論出そうと思った!
読了日:10月11日 著者:川上 大雅


■ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ

知財って何?という方も小説として楽しめ、未熟ながら業界の人間である私も「これって、あれのオマージュかしら?」と楽しめる、一粒で二度おいしい知財小説。
著者あとがきにある「一般の方々にとって身近とはいえない知的財産権を、どのような形でエンターテインメントとして成立させるのかについては試行錯誤が続きました。」の試行錯誤の成果が、着実に作品に表れていると感じます。悪役も最後にイイこと言ってくれてホッとしたし、著者のお人柄を多少存じ上げる身としては、随所がいなぽんっぽくてクスクス笑えて、久しぶりの楽しい読書でした!
読了日:08月23日 著者:稲穂 健市


■まんがでわかる 伝え方が9割

まんがのストーリーも面白くて、楽しみながら学べる良本!
私は昔から、『伝え方は大事』の理念なのでスーッと刺さる内容でした。…むしろ、我が家族よ、読め!と呪いながら、そっと本書を机の上に放置してみよーっと。
読了日:08月03日 著者:佐々木 圭一


■ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)

池井戸さんらしい、ちょいスカッとな終わり。最後の笹井さんが良かった。野球がよく分かってない分、楽しめなかったであろう箇所が多くて残念。
読了日:06月15日 著者:池井戸潤


■ネイティブはこう使う!マンガでわかる前置詞 [ネイティブはこう使う!]

ずっと積読だったが、もっと早く読めば良かった。イメージって大事だ!この手のお手軽な英語本も、ちょいちょい読んでいきたい。
読了日:06月06日 著者:デイビッド・セイン


■逆ソクラテス

小学生目線の短編集。読みやすく面白い。同級生や、先生や、お母さんや、身近な人のセリフが心に残る。伊坂さん、殺し屋のイメージが強かったのですが、こういったパターンの本も書かれていらっしゃるんですね!
また伊坂さんの別の本も読んでみたいなと思います。
読了日:05月14日 著者:伊坂 幸太郎


■白夜行 (集英社文庫)

コロナのおかげ?で、初の東野さん作品をkindleで。先に幻夜を読んでいたので、脳内で人物像を重ねながら、おそるおそる読みました。続編と言われる幻夜は、とにかく怖かったのに対し、本作は背後事情が描かれている分、納得感ある最後でした。でも、やっぱり怖いけど…。
読了日:05月10日 著者:東野 圭吾


■夫のトリセツ (講談社+α新書)

私にとって、キレる女懲りない男が印象的過ぎたせいか、本作はらあの余韻を越えることなく、ふぅーん…と言った感じで読書終了。
まだまだ、結婚35年の境地には程遠い。
読了日:05月07日 著者:黒川 伊保子


■さよならの夜食カフェ-マカン・マラン おしまい

安心してほっこりできる大好きなシリーズ。さよならなんて、さみしすぎる…。シャールさん、また、いつかひょっこり現れてくれないかなー。また会いたいなー。マカンマラン、行ってみたいなー。
読了日:05月04日 著者:古内 一絵


■幻夜 (集英社文庫)

こわっ!!文庫でもずっしり重量感の長編の中盤位から怖かったけど、読み終っても、更に怖いという!!白夜行との関連を知らずに読んでしまったので、これから読みたい。
読了日:05月03日 著者:東野 圭吾


■【2020年本屋大賞 大賞受賞作】流浪の月

2人にしか分からない「真実」がある。読み終わって帯に書かれた「愛ではない。けれどそばにいたい。」がグググっとくる。1人でいい、分かってくれる人がそばにいる、それだけで人は生きていけるんだなぁ。
読了日:04月30日 著者:凪良 ゆう


■空飛ぶ広報室 (幻冬舎文庫)

久しぶりに有川さん。どうしても注目してしまう装備ではなく、「人」にスポットした空自のストーリーに、どっぷり引き込まれた。いつもの甘さは控えめなところも入りやすい。主人公2人が、一度折れた心を立て直し、セカンドキャリアに燃えていく姿を見て、見習わなくちゃー、と前向きになれた。良き出会いでした。
読了日:04月29日 著者:有川 浩


■きまぐれな夜食カフェ - マカン・マラン みたび

シリーズ3作目。安定のほっこり感。あちこちで繋がっている、ご縁を感じます。ゆったりしたい気分のときに安心して読めるシリーズ。
読了日:02月13日 著者:古内 一絵


■新装版 しのぶセンセにサヨナラ (講談社文庫)

何故か事件に巻き込まれるしのぶセンセと、子供たちとのストーリー。元気いっぱいのセンセを目一杯楽しめる大阪が舞台の作品。続編が無いのは、ちょっと残念。いつもとは一味違う東野作品でした。
読了日:01月23日 著者:東野 圭吾


■女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび

シリーズ2作目。ああ!こういう出会いがあるから、本を読むのはやめられないなぁ、と思う。今、この言葉を聞けて良かった!本当に良かった!という一言を、第三話でシャールさんが言ってくれた。ありがとう、シャールさん。

「あなただって、そう思い詰める必要はないのよ。一旦力を抜かなきゃ、新しい力はわかないものよ。たまにはサボりなさい」
「そうよ。本当のサボタージュっていうのは、怠け者の常とう手段ではなくて、もっと過激で前向きなものなの。ある意味、がんばっている人の特権なのよ。」

読了日:01月18日 著者:古内 一絵


■花咲舞が黙ってない (中公文庫)

シリーズ続編。銀行という組織に隠された闇の何と深いことかっ!
ちらっ、ちらっと、現れて、ズバッと切り込む半沢氏が、やっぱり凄くて目が離せない。半沢シリーズを思い出しながら楽しみました。
読了日:01月14日 著者:池井戸 潤


■僕の明日を照らして (ちくま文庫)

体が痛くても、怖くても、それでも優ちゃんのいる日常の方が手放せない気持ち、1人でいるのが、たまらなく寂しい気持ちが、ちょっぴり分かる気がした。思春期の男子の心情は、まだまだ私には難しくて、へぇー、そうなのかぁ…、と色々思った。ラストが切なくて寂しい。
読了日:01月03日 著者:瀬尾 まいこ


▼読書メーター
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今年こそは、レビュー1000冊達成を目指します!





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