2024/05/25〜26 西へ
西へ
・関西に行ってきました。たのしかった。
・天国
京都府立植物園。ある方がたびたび「天国」と呼んで紹介している場所だ。
30分程度の滞在だったけど、たしかに天国だな〜〜と思いながら楽しく散歩した。
地下鉄駅を出てすぐのところにあり、混雑していなくて、開放感がある。それだけでも来てよかったし、ちょうどバラと花菖蒲が咲いていて綺麗だった。
バラ園に入るとバラの香りがする。日用品やハンドクリームで知っているローズの香りが漂ってきた。あれってちゃんとバラの香りをしてたんだ。
バラは品種によって香りの強さが違うらしい。この日見たもののうち微香や中香と書いてあるものは綺麗に咲いていたけど、数少ない強香はどれも葉だけが残っていた。もしかしたら他のものより日持ちが短いのかもしれない。
植物生態園というエリアは山や森の中にいるみたいだった。虫は苦手だし登山の装備とかは大変だけど、気軽に自然を感じてみたい!って気持ちが満たされる。
天国の紹介記事
・無鄰菴(読み:むりんあん)
今回のメインイベント。山縣有朋が京都に構えた別荘(と庭園)に行ってきた。今年の初めごろからずっと行ってみたかったところなの!
庭職人と一緒に春の庭を手入れしようのツアーに参加。普段から無鄰菴の手入れをしているという職人さんと作業をする。
美しい庭園を維持するために、時期の終わった花を取ったり、芝に混じって生えている草をむしったり。すごく地道な作業で、どんな仕事も大体そうだよな……と思いながら、要らない草を見つけては引っこ抜きつづけた。
わたしは近ごろ最強の庭園の設定を妄想しつづけているけれど、手入れについてはまったく考えが及んでいなかったことに気づく。
庭のない家で育ったからか、妄想が得意だからか、理想の庭を作るなら「借景と思いきや、向こうに見える山まですべて敷地!」みたいな大きな夢を抱いている。
茶色くてシワシワでねちょねちょのツツジを摘みながら、これだけでも大変なのに、わたしの最強の庭では誰がこれをやるんだろう……と思ったら途方がなくて恐ろしかった。
ツアーの後は庭園と建物を見学。
庭園だけでなく、建物もすごい。数寄屋造りの母屋はいかにも和風建築な雰囲気が良かったし、特に洋館の2階に圧倒された。
壁全面が金箔で覆われたこの部屋で、国の行先を決める会議が行われたらしい。もしわたしだったら、こんなすごい部屋に招かれて冷静に話し合える自信がない。
母屋ではスタッフから庭の説明を受けた。山縣の庭に対するこだわりを知ることができたのでかなり嬉しい。基本的な情報はネットで手に入るけど、直接話を聞いた方が頭に入るし、質問もできるし、必ず新しい発見がある。
庭の構成とか、川へのこだわりとか、庭を歩いててなんとなく良いと感じる部分が言語化されていてためになった。
駅から無鄰菴に向かう途中にあった「インクライン」の表示が気になり、帰りに立ち寄った。インクラインはインクラインだった。
ちなみに、いつものブルブルくんが失踪したから代理のブルブルくんを連れてきた。
〜〜〜〜〜睡眠〜〜〜〜〜
・姫路
今まで、本州の京都よりも西に行ったことがなかった。せっかくだし踏破記録を更新したくて、京都からアクセスしやすい姫路へ行ってみることに。
立派な城があることだけは知っていたのだけど、実際に歩いてみると天守以外も楽しいところだらけだったな。
姫路駅の北口を出ると、真正面にどーんと姫路城の天守が見える。でかい。まっすぐ歩けば着くので分かりやすい。
いざ天守に向かって歩きはじめたはずが、気がつけば駅前の商店街に吸い込まれていた。
かなり好きな雰囲気の商店街だった。懐かしい。朝のそれなりに早い時間だから、開いてない店も多い。パッと見た感じ、過度に観光客向けではなく、ほどよくローカルっぽさも感じて落ち着く。用もないのに300円ショップに入って雑貨を眺めた。
しばらく散歩していると、陶磁器のお店を見つけてしまった。抗えずに店の隅まで見てまわり、綺麗な食器と目があって、吟味の末に3つだけ購入。
これはヤマサ蒲鉾のお店。駅から城までの大通り沿いにある。
商店街で見かけた謎の言葉「さっちゃんおみくじ」の正体を追っている時にさっちゃんを見つけて入店したものの、おみくじは見当たらない。
とりあえず前の客の真似をして城下町どっぐを買ってみたら、これがとてもおいしかった。アメリカンドッグみたいだけど、中にはチーかまが入ってる。みなさんも食べた方がいいです。
商店街をうろうろしていたら1時間半が経った。
さすがに天守を見学しようと思って大手門に近づいたら庭園の案内が目に入り、気がつけば日本庭園を見学していた。
好古園。素敵だった。
大名庭園と思いきや、発掘されたお屋敷の跡地に庭園を造ったらしい。なのでとても広い。
平成に作庭されたにも関わらず、特に「御屋敷の庭」エリアは昔から受け継がれてきたような雰囲気がある。
「御屋敷の庭」のように、庭園はいくつかのエリアに分かれている。それぞれに異なるテーマが設定されているから、塀をくぐるたびに植栽や景色が大きく変わる。
そんな中でも川が印象深かった。いくつかの景色に跨がって一本の小川が通っておりかっこいい。JR水郡線で何度も久慈川に出会うあの感じを久々に味わえた。
駅から城の入口まで徒歩約15分のはずが、既に3時間半が経過した。さすがにそろそろ天守に上る。
昨年訪れた彦根城は、天守内の階段の傾斜がきつかった。特に最上階とその階下を繋ぐ階段は体感的に床とほぼ垂直だ(実際は62°)。
しかも観光客が多いから、転んだりしたら大事故になる!とプレッシャーを感じながら階段を昇降した記憶がある。
あのヒリヒリ感を思い出して身構えていたのだけど、姫路城は広いからかそんなに混んでおらず、スムーズに見学できた。
最上階だけは満員電車みたいになっていて、それ以外はけっこう快適だったと思う。
武器庫の展示部屋のあたりには圧切長谷部と大包平の説明があって、この二振に共通点があるのを初めて知った。
お土産を買う時間がなくてさらっと新幹線で帰宅。半日あれば楽しめる想定で来たのに、観光しはじめてすぐに帰りたくないと思うくらいには時間が足りず、良いお出かけになった。
あと、前の日記で「勝手が違う気がして緊張する」と書いたけど、電車はむしろ普段使っているよりも分かりやすくてありがたかった。
〜〜〜ひたすら電車とかの話〜〜〜
・姫路から新大阪までの間は山陽新幹線の区間らしく、初めて乗れたから嬉しい。
あまりに土地勘がなく、姫路駅にどの新幹線がどのくらいの間隔で停まるのか、そもそも新幹線が停車する駅なのかすら知らずに行ったのだけど、アクセスの良さに大いに助けられた。
でもさ、姫路ー東京間で3時間くらいかかったから、山陽まで行こうとするともっとかかるよね。新幹線で東京から岡山や広島まで行く人も珍しくない気はするものの、場所によっては4時間近くかかることもあるみたい。
どの手段も一長一短だけど、費用を考えるならやはり大阪以西は飛行機を使った方がいいのかもしれない。でも、新幹線を使った時のふらっと電車に乗って遠方まで行けてしまう気軽さも捨てがたいな。
・あと、京都から姫路まで移動するときに利用した新快速が楽しかった。
ずっと家やビルが立ち並んでいるけど、都市それぞれで雰囲気が違うな〜というのが分かったし、あれが噂の六甲山!とか、明石にも城があるんだ!とか、1時間半飽きずに眺めつづけた。
・京都市内の交通手段について。
「天国」を紹介していたジロウさんが地下鉄(または私鉄)+歩きを推奨していたからその通りにしてみたら、想像以上に快適な移動ができた。
地下鉄は思っていたより空いているし、週末の昼間で観光客が多いタイミングだと思うけど、座れることもあった。
数年前に京都を観光した時の逃げ場のない気持ちが楽しさで上書きできたから、これからは「混んでいるところに突っ込んでいかない」を念頭に、ときどき京都に遊びにいきたい。混雑を嫌う人向けの観光のコツってこれかもしれない。
・「播州赤穂行き」を「和光行き」と聞き間違えつづけた
〜〜〜電車とかの話おわり〜〜〜
今更だけど、生野菜が苦手かも
松屋で定食を頼むとサラダがついてくる。久しぶりに松屋に入ったから、そのことをすっかり忘れていた。
注文後、番号を呼ばれてごはんを受け取り、席に着き、小皿にもりもりの野菜を見てげんなりした。
サラダ(生野菜)の大半はキャベツの千切りで構成されている。
キャベツの千切りって食感がずっと同じだからあんまり楽しくないんだよな……と思い、自分が生キャベツを嫌いなことに気づいた。
食感が好きじゃないから、ドレッシングをかけてもあまりごまかせない。
自分がザクザクしたものを好きなことは知っていたけど、嫌いな食感についてあまり考えたことがなかった。
そして思い返せば、キャベツに限らず、スーパー・コンビニ・飲食店などで売っているサラダを見てもどれも食べたい気持ちにならない。こんなに食べるのが好きなのに。
もしかしてわたし、生っぽい野菜が苦手なのかな。
今までもコンビニやスーパーに並ぶサラダに興味をそそられないな〜とは思ってたけど、その気持ちが「嫌い」とか「苦手」の言葉とは結びついてなかった。
あくまでわたしの場合だけど、好きな食べ物は答えきれないくらいたくさんある。
一方で、嫌いな食べ物があるはずなのにこれといったものが浮かばないのは、そもそも嫌いな食べ物が少ないことに加えて「嫌い・苦手の気持ちをはっきりと認識できていない」ことも要因のひとつなのかもしれない。
嫌い・苦手に気づけないのはなぜなんだろう。自覚できる範囲だけど、心当たりはある。
自分にとってマイナスの感情を生み出すものに触れたときや触れそうなときは、本格的に嫌になる前に考えないようにしているというか、気持ちに蓋をしがちなのだ。
オタクだから好きなものを掘り下げて好きを深めることはよくやってるし、それを繰り返すことで好きなものの傾向や好きと感じる気持ちを認識できるようになってきた。
でも、考えないようにしていると学習の機会が減る。
本当は嫌い(苦手)なのにそうとは認識できず、なんか不快に感じるな……の範囲に留まりつづけてもやもやしている物事が今もそれなりにあるんだと思う。
積極的に嫌なものに触れて嫌になる必要はあまりないと思うし、嫌いな理由を言語化できない時もある。
でも、負の感情をもう少し小さいうちに自覚できるようになればその後の対策がとりやすいし、生きやすくなりそうだ。
そのためにまずは嫌いな食べ物リストと興味のない食べ物リストを作ろうかな。前に日記で「果物に興味がないことに気づいた」と書いた記憶があるから、心のままに並べてみたらいかにも不健康なリストになるね。
そして生っぽい野菜について考えた結果、サラダとして食べるのは苦手だけど、サブウェイのサンドイッチやタコライスのトッピングで食べる野菜は大好きなことに気づいた。
おそらく肉や魚や主食と一緒だとおいしく食べられるんだと思う。
・ここ1ヶ月ほどで浴槽にお湯を張って入浴するという習慣ができつつある。
湯船に浸かる習慣ができたのは生まれて初めてのことで、そのことを書こうと思ったけど、既に日記が長くなったのでまた次回にします。今のところお気に入りの入浴剤はBARTHです。
・忍者は屋根の上を走るイメージがあるけど、いざ城に侵入するとなった時は、関係者のふりをして白昼堂々と出入りするパターンの方が多そうだな。でも棟(稜線)を走ってほしい。ロマンがあるから。