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三合会局2022 〜後編〜

いつもだと、外宮内宮を参拝させてもらった後、車で石川県白山市まで向かうはずだったのだけど、今年は事件が2つ起きてしまい、一旦今回は伊勢神宮参拝のみで、続きは年明けに行う事となった。一つは観測史上一番の降雪。サンダーバードまで、運休となり翌朝の小松空港発は早々に運休を発表。泣く泣くここでDNFとなった。

二つ目の事件は.......
紺のスーツに紺のネクタイ、ビシッと決めた白い靴下の健太が元気よく
「おはようございます」と声をかけてきた。「おはよう」と返して堪えきれずフロントに戻った。

三合会局含めて正式な神社参拝が初めての健太に、ドレスコードについて事前連絡をしておいた。罠を追加して。初日は新幹線と車移動、会食のみなので各々カジュアルウエアで集合し、スーツは持って来る感じ。ただ、毎年ベルトとかネクタイとか忘れて来るから注意してね〜と連絡したのだけど、案の定健太はベルトを忘れてきて伊勢に着くなりユニクロにベルトを買いに行ったのだけど、本当の問題は別にあった。スナックに向かう道すがら、皆んなで歩いている時、健太は僕に聞き辛そうに、、、

「もっちーさん明日の靴下って・・・・・」
「何?」
「白って・・・・」
「何で?」
「いや、あの・・・」
「常識やろ」

高圧系の返答をして、会話を打ち切ったけれど、途中広大と目があって吹き出しそうになる。とにかくキレ気味食い気味で乗り切った。

翌朝、僕がフロントに降りると、車の前に紺のスーツに黒靴で白い靴下の健太が待っていた。堪えきれずに一度真顔で自動ドアを戻ると、同じく堪えきれなかった広大が笑いすぎて、えづいていた。それをみたらまた笑いが止まらなくなる。正直、まだお酒残ってるどころか酔ってるのに。広大に「いつ言うんですか?」と聞かれたので、苦しくて声にならない中「今日一日悶々とさせる」と答えたらまた2人して笑いが止まらなくなってしまった。夜番のフロントの人は、前日の味の素で顔パンパンのビシッとスーツ着たおっサン2人が泣きながら笑ってるのをみて怪訝な顔だったけれど、何とか乗り切った。

朝一、まだ暗い時間に外宮に到着するとシンシンと雪が降っていた。伊勢神宮は年間通じて朝5時に開門される。雪の中豊受大神宮本殿の参拝をさせて頂いて一旦車に戻る。途中セブンイレブンでコーヒーを買って車内で飲む。雪の暗い伊勢神宮もとても素晴らしい。神秘的な体験だった。正式参拝は8時半からなので、それに合わせて今度は内宮へと向かう。この頃には雪はやんで、すっきりと晴れていた。樹々に雪が残る晴天の皇大神宮は神々しく、厳かだった。「今年一年よく頑張ったな!よく来たな!」と神様達に微笑んでもらってる気分になる。


内宮の入り口
雪の伊勢神宮は初めて
澄み渡る空

8時半にご祈祷の予約をすると今回初めての健太が建造費の寄進手続きをしている。そういえば第一回の三合会局の時正式参拝させてもらった際、中には入れたんだけど、僕以外の3人は後ろの砂利に立たされたんだった。寄進金額のランクは公表されてないのだけど、違いは間違いなく有る。気になる人は直接聞いて欲しい。

そして、ご祈祷に呼ばれた僕達は靴を脱いで本殿に上がらせて頂く、健太が自分の靴下と他の人の靴下を何度も見比べている。色々聞きたい事もあるだろうけど、初めてのご祈祷と本殿の厳かさに気圧されている感じだ。僕は健太の方を見ないようにしていた。コントみたいに僕らや他の参拝者の靴下を盗み見てる。見てしまったら最後、イタズラ見つかった犬みたいに顎あげて一生懸命目を逸らす(爆)ドキュメンタルの参加者ってこういう感じなのかも。

30分程でご祈祷頂いた後に特別参拝へと向かう。

僕は寒さに強い方なのだけれどもこの日は特別寒かった。本当の底冷え。二月に名寄でマイナス27℃体験した時は完全防寒だったからよかったのか?背骨に響く寒さだった。名寄で聞いたこと、雪が降ってると暖かい。最初何言ってんだ?と思ってたけど、この日の伊勢神宮は雲ひとつなく、正統な放射冷却を味わう事ができたのだと思う。

この砂利をゆっくり歩くのがとても良い


今年も無事特別参拝をさせて頂く事ができた。帰り道に広大が言った。「この前忘年会があってその時みんなで今年何点やった?5点満点で、みたいのがあったんですよ。自分は1.5点かなとかって言ったら、ある人が「俺は五点だな」って言って「凄いですね」って聞いたら「そりゃそうやろ、健康で家族も元気で、こんな贅沢なお店で仲間と忘年会できて、5点よ5点」て言われたんです」って。確かに、段々と知らんうちに基準が上がってしまうよなあって。上昇志向は大切だけれど、やっぱり「今に感謝すること」があっての「今に満足しないこと」だなと。改めて年の瀬にしみじみと感心させられた。今年もいつもの橋の下で記念写真をとると橋の入り口の最初の鳥居にお辞儀して、急いで車に戻る。

いつものフォトポイントでにこやかな白靴下


このタイミングでスーツから私服に着替えるので、車は予めトランク開けやすいように、前向き駐車してある。体感マイナスの着替は冬サーフィンで慣れてるはずだけど、駐車場での着替えは完全に冷え切ってボタンが留められない。喋ってないと動けない寒さだったのだ。

着替えを済まして車内の暖房をHiにしてコンビニであったかいお茶を買って飲み、やっと体温が戻ってき始めた頃、アルファードの三列目で荷物に挟まれている健太が口を開いた。

「靴下って皆さん白じゃないですよね💢⁉️」

我慢し切れなくなって、吹き出した!広大は呼吸困難になっているし、僕は右のアバラのところがつってしまった。「おかしいと思ったんですよ💢でもアキラさん朝、「何で靴下白じゃ無いんですか?」って聞いたら「しまった!」とか言ってましたよね!アキラさんて嘘つくキャラじゃないですよね」
怒ってる。

「健太白い靴下持ってたの?スーツ用の?」聞くと「持ってないですよ!買いに行きましたよ!」だって。もうやめて(泣笑)お腹がちぎれる(笑)今年一番笑った事件。爽やかドッキリ。

北陸方面は観測史上最大の降雪、サンダーバードは止まる。翌日の飛行機は早々に欠航。嵐を呼ぶ男、健太のナイスプレーだった。

予定がポッカリ空いたので名古屋駅でランチして帰るか?となって駅ビルの味仙で恒例の昼宴会。コブクロ、手羽先、青菜炒め。昨日あんだけ食べて飲んだのに、また食べるし飲む。締めは当然の台湾ラーメンイタリアン。

このコブクロ止まらん
台湾ラーメン激辛=イタリアン

そんな中、一大イベントが始まる。志の会の会計は、誰かがご馳走するか、男気ジャンケンのどちらかなのだけど、こと年末のこのイベントでジャンケンに勝てなければ(払えなければ)後味がとても悪い。因みに去年全く払えなかったアキラにはとても大変なことが起こり、払いまくった幸大ちゃんには大福が沢山訪れたのだ。
今回全く払えなかった広大は、最後のチャンスで絶対に勝ちたい!残りのメンバーはなんだかわからんけど広大に勝たせたくない。(笑)兵庫県のどっかの神社の福男選びみたく何故だか名古屋駅の味仙は熱くなった‼️

志の会はガチンコなので当然今回もインチキ無し。おそらく、味仙名駅店のランチ売上記録は更新したと思うけど、ちゃんと広大も厄祓いができました。と言う話で終わりたかったのだけど。右隣の健太君は後厄なのに一円も払えなかったそうな。波乱の2023を期待しています。

うれしうれし!たのしたのし!

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